見出し画像

ワイ将、ベイスターズを率いてほしふりの大会を制覇する。〜開幕篇〜

※この小説はゲーム実況風小説です。
実際の団体等には何の関係もありません。

使用ソフト:GBソフト「ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド」

▼縛り条件:体色にベイスターズカラーを含むモンスターしかパーティに入れる事が出来ない。
※配合の為のレベル上げ等の場合は含まない。

〜どうでも良いあらすじ〜

敗戦を重ねるベイスターズについに心のHPが0になってしまったワイ将。

ヤケ酒をあおり、泥のように眠ろうとすると、
戸棚から「願いを叶えてやる」と胡散臭いセリフを吐きながら青い猿こと「わたぼう」が現れた。

奇跡も魔法も信じないワイ将は軽くあしらうが、わたぼうはガン無視して拉致るという中々のサイコっぷり発揮。

すったもんだで異世界に召喚されてしまった事を受け入れたワイ将は、優勝すれば何でも願いが叶うという「ほしふりの大会」への出場を目指すことに。

願いは一つ。
ベイスターズを日本一にするため。
ワイ将の冒険はかくして始まったのであった。

〜登場人物紹介〜

▼スラぼう(スライム)

体を構成する鮮やかなベイスターズカラーでワイ将を魅了し、めでたく最初のメンバー入り。

底抜けにポジティブな性格と特徴的な口調はどこかで見覚えがある。野球板とかで。


▼プリ松(プリオ)

幼くしてタイジュ国のモンスター牧場の管理を任される中々の逸材。

しかしその実態はガバガバであり、他人のモンスターを平気で逃してしまう真正の畜生。

今回はコイツの不始末の尻拭いのため、冒険に出かけることに。

元ロッテの現ヤクルト2軍コーチとは全く関係が無い。

「王様のホイミンは逃しておいたぞ。」


▼わたぼう

ご存じ連続誘拐犯。
通称:青い猿

他人の話は聞かず、割とパワープレイで拉致を敢行するモンスター オブ モンスター。

しかも、勝手に異世界に連れて来たクセに、細かい説明は全部他人任せ。

釣った魚に餌やらないタイプだ。きっと。

ただ、パーティが全滅しても生き返ったり、異世界から無事に戻って来れたりするのはコイツの加護のおかげらしい。
だから国王さえも色々と言う事を聞いているのかもしれない。

やっぱりサイコパスじゃねーか。


▼大野(グレイトドラゴン)

左投左打 投手

たくましい恵体とキレのある速球はまさにグレイト。

国営のモンスター牧場からワイ将にドラフト1位で指名されるはずだったが、

「ドラゴンという名前が他球団を彷彿とさせて嫌だ。」

という理由でまさかの指名回避。

かなしそうにバンテリンドームへと飛び去って行った。

ワイ将、無能。


▼つづきからはじめる


***「ちゅうわけでココがホイミンが逃げ込んだ旅立ちの扉やな。」

スラぼう「とっとと、とっ捕まえるんだ!でないとプリオが打首になるんだ!!」

***「別に構わへんねやけどなあ。」

スラぼう「そんなこと言わずに行くんだ!ホラホラホラ」

***「わかったわかったケツを押すなって、あ、落ち、ッアーーーーーー!!!!」

旅の扉に入る、と言うよりは落ちるようにして一行は初めての冒険へ向かうのであった。



〜〜旅立ちの扉の世界〜〜


***「あ痛たたたた。まーたケツから落ちてもうたで。」

スラぼう「僕は無事だから早く行くんだ。」

***「俺、お前キライや。」

***「いやーしかし、ここが異世界か……。穏やかな場所やのー。」

スラぼう「前回と違って怖いモンスターの気配もしないんだ!」

***「共々ケシズミにされてもうたからな……。大事な『久保康友』のキーホルダー無くしてまうし、軽くトラウマやで。」

スラぼう「ぼちぼちやっていくんだ!」

〜〜数分後〜〜

***「おお!ここにも薬草あったで!!」

スラぼう「現金が全くぜんぜん無いから、アイテムは拾い物で済ますしかないんだ!」

***「異世界でくらい貧乏から抜け出したいもんやで。」

この世界はモンスターの出現率も低く、冒険の役に立ちそうなアイテムもある程度は現地調達出来るので、王様や大臣が言っていた「新米向け」というのは嘘では無さそうである。
しかし、大の大人が地べたに這いつくばってアイテム漁りをしている光景は中々に物悲しいものがあった。

スラぼう「親には見せられない姿なんだ!」

***「おーい!また薬草あったでーー!!」

スラぼう「気にしてなさそうだから良かったんだ!」

ある程度アイテムも揃ったので、スラぼう一行は歩みを進めた。
本来の目的はアイテム漁りではなく、逃げてしまった王様のモンスター「ホイミン」を連れ戻す事である。

***「ホイミンやーい!」

スラぼう「抵抗はやめて大人しく出てくるんだ!!」

ただ、現状、影も形も未だ見つかっていないようだ。

***「だいぶウロついたけど、全く見つからんなぁ。」

スラぼう「ウロつき過ぎてだいぶレベルも上がってしまったんだ!」

***「確かにドラキーくらいなら何なく倒せるようになっとるな。」

スラぼう「強過ぎて申し訳ない。ガンガンいこうぜ!」

***「あんまり調子乗ったらあかんで。ちょっと調子が上向いたと思って期待したら、すーぐ連敗地獄にハマりやがってホンマにもう……」

スラぼう「いったい何の話をしているんだ!……ん?」

***「どないしたんや……む!…あれは…」

スラぼう「あれはアントベアなんだ!!」

***「めっちゃええやん!特に色が。あいつ仲間にするで!!」

スラぼう「星の煌めきを感じるんだ!!」

▼アントベアがあらわれた!しかしアントベアはこちらにきがついていない!

***「チャンスや!!」

スラぼう「不意打ちアタック!!!!!」

▼かいしんのいちげき!

アントベア「 」

▼アントベアをやっつけた!

***「完全に通り魔的犯行やったが、よくやったでスラぼう!!」

スラぼう「人聞きの悪い言い方しないで欲しいんだ!」

***「さあ、アントベアくん。我がチームに入団して優勝を目指さないか!?」

なんと アントベアがおきあがり なかまに なりたそうに こちらをみている!

***「やったで!」

スラぼう「チームメイトが増えたんだ!」

アントベア「何だかよくわからないけど、よろしく。」

スラぼう「お近付きの印に名前を付けてあげるんだ!」

アントベア「良い感じの奴をひとつ」

***「ええと、せやな。お前はアントベアやから……」

アントベア「わくわく」

***「みやざき」

みやざき「なぜ」

▼みやざき が なかまになった!

みやざき「ところで、何でこんな所ウロウロしてたんすか?」

スラぼう「かくかくしかじかなんだ!」

みやざき「なるほど、逃げ出したホイミスライムねえ。」

***「どこ探してもおらんねん。」

みやざき「少なくとも、このフロアには居ないすよ。」

***「ん?フロアって何や??」

みやざき「ええ……?異世界の基本すよ……」

みやざき「自分らが居る異世界は、いくつもの階層に分かれていて、ちょうどソコに見えるような「穴」を潜る事で他の階層に行き来できるんすよ。」

みやざき「強いまものほど深い階層に居たりするんで、下の階層を探した方が良いすよ。」

***「はえ〜知らんかったわ。」

スラぼう「僕は知ってたんだ!」

***「ならはじめから言えや!!」

スラぼう「聞かれなかったからなんだ!薬草取りに夢中だったのがいけないんだ!!」

***「コイツもう許さんで!!」

スラぼう「言いがかりなんだ!逃げるんだ!!」

▼スラぼう は にげだした!

***「待てコラァ!!」

みやざき「パーティ入ったの失敗だったかなぁ。」

〜〜なんやかんやで〜〜

***「ここがこの異世界の最深部やな」

スラぼう「いきなり辛気臭い場所なんだ!」

***「なんやあの『580G』は入っていたようなカラの宝箱は」

スラぼう「そんなことより奥を見るんだ!」

***「ん?……あれは!?」

ホイミン「はやく人間になりたい」

みやざき「ホイミスライムすよ!!」

スラぼう「とっ捕まえるんだ!!」

***「聞いてもおらんのによく喋るやっちゃな。」

ホイミン「少しくらい聞いてよ!」

***「知らんわ、とっとと帰るで!」

ホイミン「つまらないだけならまだしも、王様ったら夜な夜な僕をベットに連れ込んで……」

***「ほほう」

みやざき「kwsk」

スラぼう「聞き分けのない子は拳で分からせるんだ!!」

何かの危険を察知したスラぼうがいきりたってホイミスライムに勝負を仕掛けた!

※このパーティで挑むで!


▼ホイミスライムがあらわれた!

***「よっしゃ!みんなガンガンいくんやで!!」

スラぼう「おー!なんだ!!」

▼スラぼうの こうげき!
▼ホイミスライムに 3ダメージ!

***「硬ッ!?」

スラぼう「可愛い顔してカッチカチなんだ!!」

▼みやざきの こうげき!
▼ホイミスライムに 7ダメージ!

みやざき「僕なら一応はダメージ通るみたいですね。」

▼ホイミスライムの こうげき!

ホイミン「えい!」

ペチ

▼みやざきに8ダメージ!

みやざき「 」

***「ああ!?みやざきくんのHPが半分に!!??」

スラぼう「まず、みやざきのHPが低すぎるんだ!!」

みやざき「や、やくそう、ください…」←最大HP16

***「ほれ薬草や!次いってこい!!」

みやざき「うおおお!!」

▼みやざき のこうげき!
▼ホイミスライムに8ダメージ!

***「おお!右へ左へ広角に打ち分けるような見事な攻撃やな!」

スラぼう「FA移籍だけは勘弁してほしいんだ!」

▼ホイミスライムはホイミをとなえた!ホイミスライムのHPが かいふくした!

***「おい!あいつホイミ唱えおったぞ!!体力回復しやがった!!!」

スラぼう「ホイミスライムなんだから当たり前なんだ!」

▼ホイミスライムの こうげき!

ホイミン「えい」

ペチ

▼みやざきに8ダメージ!

みやざき「あう」

***「ああ!?また大ダメージ!?」

スラぼう「ワンパンで致死量は考えものなんだ!」

***「ほれ薬草や!!」

こうして、みやざきが瀕死になる度に薬草を与え続けること数分。

***「あかん!もう薬草ないで!!」

スラぼう「ヤク漬けなんだ!!」

みやざき「あの…アンタらもちょっとは……」

***「……む?」

肩で息をするみやざきを尻目に、小汚い男はある事に気付いた。

先程からホイミンは得意のホイミを見せず、攻撃に徹しているような。

なるほど。

***「スラぼう今や!!そいつはもうMPが切れとる!!ここでたたみかければ決着はスグやで!!」

スラぼう「合点承知之助なんだ!!」

▼スラぼうの こうげき!

ホイミン「……っ!!」

スラぼう「ダメ押しアタック!!!!」

▼かいしんのいちげき!
▼ホイミスライムをやっつけた!

***「やったで!通り魔的犯行が板についてきたな、スラぼう!!」

スラぼう「マジでその言い方はやめてほしいんだ!」

みやざき「あの、えと、ほとんど俺の攻撃……」

スラぼう「みやざきくん!連携プレーの勝利なんだ!!」

みやざき「えぇ……」

***「いや二人ともよくやってくれたで!」

***「おっ。起き上がったようやな。」

***「でへへ」

スラぼう「戦ったのは僕たちなんだ!」

みやざき「いや俺すよ」

ホイミン「みんなカッコ良かったよ!ねえねえ!僕も仲間に入れてよ!!」

***「ええんか!?でもお前は王様の魔物やろ?」

ホイミン「あのオッサンの元に戻るのはちょっと……」

スラぼう「そういう事ならウェルカムなんだ!」

***「体色も青いしな!」

みやざき「それで良いのか……」

ホイミン「やったぁ!!じゃあ僕に新しい名前をつけてよ!!!」

***「ホンマに国王の元から離れたいんやな……」

スラぼう「新しい名前をつけてあげるんだ!」

ホイミン「わくわく」

***「えっと、そうやなお前はホイミスライムやから……」

***「せきねや!」

せきね「なぜ」

▼せきね が なかまになった!

せきねとの戦いを終え、一息ついた所に見覚えのある青い猿がどこからともなく降って来た。

降ってきてそうそう無責任に明るい声でスラぼう達に話しかける。

***「青い猿ゥゥゥ!!!!」

わたぼう「いたたたたたたた」

小汚い男は掴みかかった。

***「この、コイツ!ホンマ!!この触覚もぎとったるわ!!」

わたぼう「痛い痛い痛いわた!」

***「訳の分からん事言って、訳分からん世界に勝手に連れて来やがってホンマにコイツはマジで」

スラぼう「やめるんだ!これでもコイツはタイジュの精霊なんだ!」

***「アカン!ここでぶっ◯したる!!!」

わたぼう「なんで怒ってるか分からないけど、とりあえずお城に戻すよ!」

パーティメンバーの身体がふわりと宙に浮く。

***「コラ待てぇ!!話は終わっとらんで!!!」

わたぼう「怖いからあとの事は王様に任せようっと」

***「てめええええええええ」

〜〜〜謁見の間〜〜〜

王様「おお!よく戻った!!」

***「あん!?あれ!?あの青い猿は!?」

王様「ん?わたぼうはココにはおらんが?」

***「アイツまた逃げよったぁぁぁぁぁ!!!」

王様「相変わらず騒がしいやつじゃのう。それより…」

***「ウェーイw☆王様クン見てる〜ってやつやな。」

みやざき「なんだか分からないすけど、黙っといた方が良いすよ」

スラぼう「一応、この国のトップだから怒らせたらヤバいんだ。僕らなんか簡単に打首にできるんだ!」

王様はピクピクと小刻みに震えている。

せきね「もう僕は王様のホイミンじゃなくてご主人様の『せきね』にしてもらったの。」

***「あ、ワイ死んだわ」


to be continued……


次回 〜激闘!闘技場デビュー!!篇〜



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?