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東京での音楽活動20周年において

 ※情報解禁※

東京での音楽活動20周年の今年、第一弾の企画として特別なライブが決定致しました!

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Hiromi Suganami 20th Anniversary
/In A Spirit Of KOKO TAYLOR/

2024.6.24(月) 高円寺Jirokichi

菅波ひろみ Vocal
菊田俊介 Guitar,Vocal
(ex.Koko Taylor's Blues Machine)
中道勝彦 Keyboards
大神田智彦 Bass (Momiji&The Bluestones)
白根佳尚 Drums  (Momiji&The Bluestones)

Open 18:30 Start 19:30
予約¥4,000 当日¥4,500

【ご予約方法】
5/27月の19時より、Jirokichi HP内(https://jirokichi.net)でオープンする予約専用フォーム「STAGLEE」よりご予約下さい。今回は、予約方法をこちらの専用フォームでのご予約一通りとさせて頂くことを何卒ご了承下さい。(毎回菅波までご予約を頂いている皆様の中で、このフォームの使用を苦手とされる場合、私菅波まで直接ご一報下さいませ…申し訳ございません🙇‍♀️)

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 さて、東京での20年間の音楽活動と言っても、ライヴの頻度は高くなく、自主CDを2枚作成した位で、大分のんびりとしたものではあります。いわき市での生活もありつつ、東京に通いながら細々でも長く活動を続けることが出来たのは他ならぬ、家族のお陰です。2004年、夫に無理を言って、東京で勝負したい!と荻窪に部屋を借りました。毎日何処かに顔を出して人脈を作って、毎週ライヴを展開してと無我夢中の数年間でした。2011年、私は地元の海で津波が来る前に逃げる危機一髪の状況から這い出、夫は会社を守る為信州に出向き、私はしばらく東京でバイトをしながら歌を教える仕事をしていました。気持ちが塞ぎ込む暇もなく、突然「震災を歌で伝える」立場になり、関西を始め、あちこちで歌うことになります。新たに始まった信州生活といわき市、東京での3拠点の移動は約12年間続きました。そんな中音楽活動を続けることは、家族との生活を犠牲にしたり、オリジナルを作って世間に認められなければと焦ったり、常々色々な葛藤に苛まれていました。それでも、ライヴハウスのオーナーやスタッフ、ミュージシャン、お客様、生徒達友人達など、素晴らしい出逢いに恵まれた事は、どんな時も活動の支えとなりました。心より感謝申し上げます。

 人生を重ねていく事で歌に旨味が増してゆく。その旨味に近づきたい一心で、風味ばかりを主張していたなあと振り返ります。近年は、ブルース&ソウルレコーズ誌にて執筆する機会を頂け、Aretha Franklin、Whitney Houston, Tina Turnerなど偉大な歌手たちの人生の歩みに向き合い、歌の真意を深く見据えてゆくことが自身の歌手としての栄養分となっています。トリビュートライヴとしても、ただ誰かの楽曲を歌うだけではなく、「歌うドキュメンタリー」として伝えたい。歌の向こう側を見つめることで、今に再現出来ることがあるはずだと、今の私だから歌える、表現出来る事があるはずだと…歌手の人生を演じるような女優の心持で取り組んでいます。

 そんな経緯もあり、この度のKoko Taylorへの取り組みは、いよいよ!といった所です。自分の中で、Bluesを歌うことは、音楽的にも一番の難関でした。踏ん切りがつかない時に、Kokoのあるインタビューでの言葉が私の背中を押してくれました。「Bluesは癒しであり、セラピーであり、励ましなのよ。人を幸せにするような歌を歌おうとしているの。誰かの心に響くように、聴いた人が顔を上げて元気になり、勇気付けられるような歌詞を書くの」…人生の一片を歌っただけでも人間的な温かさが伝わってゆく、そんな歌手にずっとずっと憧れていました。そうなりたいと強く思って来ました。今こそ、Koko Taylorの歌に取り組める時なのだと思い立った私は、2000年から2008年にKokoのバンド”Blues Machine”に在籍していたギタリストの菊田俊介氏にお声掛けしました。菊田さんのブログで、Kokoとのツアーでのエピソードや会話のやり取りを拝見し、Koko Taylorのスピリットを反映出来るライヴになる!と確信し、ライヴ名を『In A Spirit Of KOKO TAYLOR』と付けました。菊田氏は、帰国後にKoko Taylorの曲だけをやることは初めて、との事でこれ又、特別な夜になることに私自身大変興奮しております!

 ブルース&ソウルレコーズ誌は今年で創刊30周年を迎えるとお伺いしております。10代最後の1994年、初創刊号をどうにか田舎で手にした時の感激を覚えています。当時の私のBluesへの好奇心をより掻き立ててくれた一冊でした。この号での第一回目の「シカゴ通信」を読んで、遠い遠い存在と思っていた菊田さんとKoko Taylorを演るのだぞ!と、このタイミングにも運命を感じてなりません。あの時の燻っていた私に伝えてあげたいのです。「とにかく、自分の内の声を聞きながら続けること。いずれ線上で繋がってゆくからさ」と。今回のライヴでは、17年位の付き合いになるのでしょうか、心から信頼を置く2人、キーボーディストの中道勝彦氏、ドラマーの白根佳尚氏が揃いました。ベーシストには、白根氏の推薦で私は初共演の大神田智彦氏が決定致しました。中道さんも白根君も大神田さんも、其々にBlues musicに真摯に向き合い、今に発信しています。未来と過去、現在に同じような信念を持つ人達…縦の線も横の線も繋がったのだ!そんな思いでいっぱいです。

ずっとずっと、Blues&Soulに拘ってやってきて良かったとそう実感する、私の20周年目です。
さあ、開催日に向けて、KOKO漬けの日々はもう始まっております。皆様、どうぞお楽しみに!

2024年2月25日 菅波ひろみ

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