2-3*現代に提案する豊かな装い|  2章 都会の生活で感じた現代の問題点ーなぜ現代の服装は無彩色のコーディネートが多いのか|ニューロマン都会編

季節ごとに身につけたい色について考えるようになってから、四季のある日本で暮らす生活の幸福感が増した。

そもそも日本に洋服が入ってきたのは明治時代であり、たった150年前のことだ。女性にいたっては庶民が洋服を着出したのは戦後なので、わずか70年の歴史。

それ以前の約1400年もの間、日本人は和服を着ていた。
着物には襲の色目(かさねのいろめ)という重ね着をする衣裳の配色の仕方を年齢、季節、行事などに合わせて選んだものがあり、自然の事象からとられた優美な名前がつけられている。

舞妓さんの黒髪をかざる花簪は一月から十二月までそれぞれに季節の花をあしらっていて、なんと美しいことだろう。

私達の先祖は長きに渡って衣服で自らを彩り、豊かな四季を愉しんできたのだ。

日本人が洋服を着出した150年は、世界大戦、高度成長、グローバル化とまさに激動の時代であった。その時代の変革の中で庶民は冨と権利を手に入れ、大量生産の恩恵を受けた。

より自由に着たい服を選択できるようになったはずだ。

しかし、欧米化する生活の中で日本人本来の豊かな色彩感覚をどこかに置き忘れてしまったのではないか。そのような考察をふまえ、私は現代をより豊かに彩るためのファッションを提案していきたいと考える。

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菅沼朋香

ニューロマン都会編*作品解説

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