男爵家五男の気鬱な一日

 普段の自分なら、こんな時にどう振る舞うだろう。着なれないタキシードのきつい首周りに手を遣って、エドワードは思案する。まず後部座席へ乗り込むと同時にコートを脱ぎながらこう話しかける、やあどうも、君もご苦労様だね、こんないい天気の日には公園のベンチに座って焼きたてのベーグルなんかを頬張ってるのが一番いいよ、いけ好かない金髪男の送迎なんざやめにしてさ。かく言う僕も向かう先には全くなんの関心もなくて、いま通り過ぎたドラッグストアのほうがまだ興味が湧くという始末だ、いや、シェービングクリームがそろそろ切れる頃じゃないかとね、君は何使ってる? ええと、——と、ここでミラーを覗き、運転手の胸元にある名札か何かをチェックする。ちゃちなプラスチックであれ金属製のそれであれ、あるいはスーツのポケットにミシンでなされた刺繍であれ、そこには彼の名を明示する何かしらがあるはずで俺はそれを確かめるだろう。きっとロバートとかそんなような名前だ、——ロバート。そういえば君は最近ウチに雇われた感じかな、と言っても僕はめったに家へ帰らないからあれなんだけど、最近、ってほどでもないか? 少なくとも六年前にはいなかったよねえ僕が家を出たとき、体裁を取り繕うことが唯一の生きがいみたいな奴らが犇めいていて気詰まりだろう、悪いこたあ言わないから別の勤め先を探すことだね。あ、警察なんてどう? 万年人員不足なんだ。
 だが実際の彼は車の窓に肘をついて寄りかかり、無言に外を眺めているだけだ。我ながらこんな面倒なことをよくもまあ週に六日も続けているな、と彼は思い、そして久々に口を閉じているうちに、早くも開き方を忘れてしまったような気になってくる。常にかけっぱなしのエンジンを不意に切って休ませてみると、もはや再び稼働させることは不可能であると感じられ、それでも邸に着いてしまえば挨拶くらいはしないわけにいかない。二言三言の社交さえ、今の彼には億劫だった。
「ミスター・エドワード」
 前方から声がする。返事をせぬまま視線だけ寄越すと、運転手もまた横長のミラー越しに視線を向けていた。
「ご退屈では。少し、音楽でも?」
 ちらり、と中央の、カーステレオに目配せする。エディもまた、彼の視線を追うようにしてそれを見つめ、すぐに車外を向いた。
「いいや。お好きに」
 しくじったようだ。運転手は恐縮した風に黙礼し、前方を向くと、それきりカーステレオには手を伸ばさなかった。「別に退屈ではない」、「だが聞きたければ好きにしていい」、この二つの情報をシンプルに伝えたかっただけだがどうやら余計なニュアンスがついた。普段の俺なら、と彼はまた思う。普段の俺ならこんなヘマはしなかったろう。しかしこれから、この世で最も忌み嫌っている一族に会いに行くというのに、《普段の俺》を保っていられる自信は爪の垢ほどもない。だったら初めから繕うことなどしないほうがいい、時間の無駄だ、——ふとまた首元に手を遣って、彼は溜息をつく。シャツのボタンを一つ、外した。

 スティールバード家はほんの二百年ほど前に財をなした、歴史の浅い一家だ。エドワードらの代で四代目、現役の父が三代目である。階級は男爵、金だけはあるが、伝統のなさゆえかそれとも『品格』の問題か、とにかく社交界ではどこか白眼視されている。そうした待遇への劣等感なり不満なりが却って一家を尊大にし、無言の侮蔑は弥増さる。八歳前後でスティールバード家に引き取られ、年齢のおよそ四分の一もサバを読まされたエドワードは、この家の五男として養育されることとなった。まあ、正確な生年月日などこの世の誰もご存じないのだし、歳のことはどうでもいいのだが。どちらかといえば、彼が今だに微かなわだかまりを感じているのは、名前のほうであった。彼はスラム街の片隅で凍死の予感に震えていた己を覗き込んだ養母(はは)が、無邪気に言い放った言葉を今も鮮明に覚えている。まあ、なんてきれいな子。まるで王子様みたい!
 だからって「王子様みたい」な名前をわざわざつける奴があるか。畢竟、養父母(りょうしん)には彼を一個の人間として扱うつもりはなく、功名心を満たす道具として、あるいは自らのオママゴトのために、体良くペットを誂えただけで、それならそれとして認めてくれればこちらとて養育費の見返りに『家族ごっこ』に付き合う程度の甲斐甲斐しさは持ち合わせていたのに、どうにも吐き気が収まらないのは彼らが自らの俗物加減に全く無自覚であるからだった。養父(ちち)のほうはまだ道具として役に立つこと以外を己に求めてこないので分かりやすいが、養母のほうはさも自らが息子として彼を愛しているかのように振る舞ってくる。彼女の世界では、彼女は身寄りのない少年を引き取り慈しんで育てた聖母なのであり、そうして自身の名演技に陶酔することこの上ない彼女を、観客席からこの青年(かつては少年)がどんなに冷ややかに眺めているか、残念ながら悟るに能わない。そしてまた親によく似た性根の五人の息子・娘たちが、彼の年長の兄姉として邸に蠢いているのだから、彼が養家を好むはずもなかった。そうそうに自活の道を見つけて家を出て以来、片手の指でも余る程度の回数しか帰省していない。
 今回だって招待状をわざわざチャールズ——スティールバード家の使用人で、親子二代に渡り仕えている——が運んできて、その場での開封を迫ってこなければ、中身も見ずに捨てていたものを。どうやら今回の会合は殊更に重要らしい。当日は、つまり今日であるが、ご丁寧に彼の自宅前まで送迎の高級車を寄越し、彼は近隣住民から注がれる奇異の目を背に浴びながら後部座席へ乗り込む羽目になった。うやうやしくドアを開く運転手を恨めしげに見遣り、心中で吐き捨てる。こういうところだよ。あんたらの、こういうところが気に食わないんだ。
 街の中心とは逆方向、郊外へ抜ける道をひた走る。徐々に増えていく樹々や空き地を眺めるともなく眺めながら、それでも俺はこの景色だけは、嫌いじゃないなと少し思った。


 厨房へ続く扉を開き、滑り込むように調理台へ座る。幾人かが本気で迷惑そうに眉をしかめたのを見ぬふりで流し、渋面を作って近づいてきたメイドの手に載るトレイから、一つ、摘んで口に入れた。サーモンのムースが入ったプチシューだ。指についた生地を舐める。
「エドワード様。使用人の邪魔なぞしてないで、当主様にご挨拶されては?」
「やなこった。これ美味いな、誰が?」
「フィヨルドですよ。伝えておきます」
「いや、いい。あいつは俺の舌に味覚があることを信じちゃいない。久しぶりだなリンダ、調子はどうだ(What's up)?」
「お蔭様で、すこぶるよろしいですよ。坊っちゃまも、ますますご健勝のようで」
「坊っちゃまはやめろ。まあそうだな、この前会った時より一、二キロ増えたよ」
「お顔にも磨きがかかってますよ。惚れ惚れしますね」
「ご冗談を」
 そこで自らの口元にようやく笑みが浮かんだことにエドワードは気付く。朝から一度も笑っていなかった。《普段の俺》の笑顔はいわば一種の初期設定であり、本質的に無表情と同じで、そう考えると今日に限らず三日くらい前からずっと笑っていなかったのかもしれない。思わず笑ってしまったのは、——彼は記憶を呼び起こしてみる——そう、やはり三日前だ。同僚のキース・リトルダンスがコーヒーメーカーの前で荒れていて、何事かと思ったらそれは機械の不調だった。別の階にあるものを使ってみたらと提案したのに、意固地にボタンを連打したり側面を叩いたりしていた彼は(原始人か?)、コーヒーメーカーの反乱に遭って突如噴き出した褐色の熱湯を浴び悲鳴をあげた。あれは傑作だった。実に愉快。
「でも、珍しいですね。エドワード様がいらっしゃるなんて」
「迷惑だからって嫌味を言うなよ」
「おや。これでも私はエドワード様を結構好いているんですよ」
「変わり者だなあ」
「よく言われます」
 笑みが深まる。彼女との会話は、軽快だ。気重で陰鬱で、息苦しいこの邸において軽快なのは彼女くらい。軽快であることは、エドワードにとって重要な美徳である。つくづく、こんな家に居させておくには、惜しいひとだ。
「なあ、リンダ」彼は以前会った時より、ほんの少しだけ皺の増えた彼女の顔を覗き込む。「このまま親類と出くわさず、こっそり姿を消す方法があったらぜひとも教授願いたい」
「私にはとても思いつきませんね」
「駄目か」
「駄目ですよ。諦めが肝心です、坊っちゃま」
「隠し部屋とか抜け道とか、無いか」
「何を仰いますやら。未練を断ち切って、潔く試練に臨んでくださいまし」
 小さく噴き出す。今彼女は、自らの雇い主と食事を共にすることを『試練』と形容したわけだ。彼女は変わらず澄まし顔で、褪せたブロンドを纏めた髪には後れ毛一本の乱れもない。歪みのない球は毎日全く同じ位置に同じ大きさで作られ、解けようもないほどに、しっかりと固められていた。六年ぶりの再会であるが、そこはちっとも変わっていない。
 青いくらいの肌の色と隙のない身だしなみと、どことなく蛇を思わせる痩せた顔つき、それから、少し低めで威厳のある声が幼い頃の子供たちには不評で、兄弟やその級友たちからは密かに「魔女」などとあだ名されていた。だが、言葉を投げかけてみれば案外愉快なものが返ってくると、エドワードはすぐに気付いた。家にいる者の殆どを疎ましがっていた彼は、もっぱら彼女とだけ話をした。彼女もまた、年端もいかぬ少年のませた問いかけに、いつも律儀に(あるいは、律儀な顔をして大いにふざけ)返答した。
 そんな時分から、もう二十年近くが経つ。きつくひっつめた髪のおかげか余分な肉のない皮膚ゆえか、歳の割に皺がなく見えるがそれでも多少の変化はある。自分の背丈が伸び、体躯が壮健になったのと同様、彼女の体にも変化は起こる。その事実をエドワードは不意に寂しく感じた。そしてまた、寂しいなどと思った自分にそれ以上に、驚いた。
「肚を据えるか」呟いて、調理台を降りる。「邪魔したな」
 並び立つと、記憶よりずっと彼女の背丈は低かった。六年まえ家を出たときは、もう少し間にある差は小さかったように思うが、それもある種の錯覚だろうか。そもそも、彼女は女性にしてはだいぶ背が高かったはずだ。自分があまりにも規格外なので、意識したことはなかったが。
「はい。健闘を祈ります、坊っちゃま」真面目くさった顔つきで、彼女は言う。
「どうしても耐え難くなったら、また逃げてきても構いませんよ」
 くく、と喉が鳴る。忍び笑いを抑えるように、大きな手を口元へ遣って、空いている右手を雑に振った。やがて歩きながら両の手をスラックスのポケットにしまう。厨房を出る際、振り返って、彼女に告げた。
「なら、きっとまた来る」
 銀色のドアを足で蹴り開ける。背中にちくちくと刺さる視線に、もう何を思う歳でもない。


 書斎のドアを三度、ノックすると、態とらしい咳払いの後に入室の許可が出て、エドワードは一瞬このまま立ち去ってやろうかと考えた。結局、扉を開けて入り、後ろ手に閉めて佇む。デスクについて本を読んでいた養父(ちち)は、そのまま数行を読み進め、それからしおりを挟み、立ち上がった。
「久しいな、エドワード。達者なようで何よりだ」
 長いこと無沙汰ですみませんだの、お養父上も相変わらずご健勝のようでだの、養父の気にいる台詞はいくらも思いついたがどうも癪で、かと言って露骨な態度を取るほどもはや幼くもない彼は、はあ、だとか、まあ、だとかいった、中途半端な応答に行き着く。エドワードはデスクの端に——わざわざタイトルが見えるように——置かれた本に目を移した。
 養父の書棚には見栄えのするものしか並べられていない。窓を背に、訪問客を向いて座る作りになっているデスクも、同じ目的に拠るものとしか思えなかった。エドワードは養父親(ちちおや)が本を読む姿を見るたびに、同じくよく本を読み本を好んでいた親友の姿を思い出し、比較してしまう。親友は読書のことを「非常に個人的な体験」だと語っていた。彼の子供部屋にある机は壁に向かって設置されていて、時にはエドワードが部屋を訪れても、ろくに相手をせず一心不乱に読み耽っていることがあった。その横顔は無心で、真剣で、内へ内へ潜り込んでいく様が少し怖いような気もして、けれどもそのひたむきさになんとなく、いつも惹かれた。やがて彼は成長の過程で識字障害を患って、読書からは離れてしまったが、彼の持つそうしたひたむきさは形を変えて残り続けていた。自分には、備わっていないものだ。
 備わっていないから、それが「無い」ことはどうこう思わない。そもそもエドワードは「不足」を「不満」に思うことの稀な人間だった。では何が気に障るかと言えば、それはもっぱら「有る」ことである。養父も、養母(はは)も、「有る」ばかりで、そのくせ必要なものは「無い」。しかし——と、いくらか大人になった彼は思う——それも畢竟、価値観の違いなのかもしれない。彼と養父母(りょうしん)とは、大事に思うものや、良いと思うものが、ことごとくずれている。ただそれだけのことなのだろう。
「お前の仕事ぶりは、」と、養父は老眼鏡を外しながら言った。「聞き及んでいる」
「左様ですか」
「評判がいいな。若手の中ではトップ、実に有能な刑事だと警視総監が褒めていた。しかし、警視総監がお前をご存じとはな。何か、大きな手柄でも?」
 そりゃあ、そうだろ。内心で呟く。今はそうでもかつては、“ただの刑事じゃなかったんだから”。
「さあ。たまたまじゃないですか」
 とうに去った忌々しい時代を、掘り起こす気などありはしない。返事を聞くと養父は片眉を軽く顰めた。
「まあ、いいさ。出不精のお前にしては、大人しく来てくれて、助かった」
 口ぶりに、譲歩を感じた。歩み寄ってきているものを、すげなく返すのは稚気が過ぎる。
「ろくに連絡もしませんで。愛想を尽かされたかと思いましたが、まだ息子とは思っていただけてるようで安心しました」
「当然だ。変わらず、忙しいのか。仕事は」
「残念ながら。人の業は尽きないようですね」
「昼も夜もないとは聞くよ。返事ができんのも、ある程度はな」
 エドワードは、少し目をみはった。会わないうちに随分と、物分りが良くなったものだ。
「詳しい話は、また夜にしよう。今日は、よく来た。それだけだ」
 元の通りに老眼鏡をかけ、椅子に座る養父の姿を数秒、眺めたのちに彼は、短く礼をして部屋を出た。そして年月というものの効力について考えた。意外なほど呆気なく、結び目を緩めることがある。

 とはいえ。時が解決しないこともある。
 そのときエドワードは「うんざりする」という言葉の妙に感じ入っていた。これほどまでに表現対象の質感をよく捉えた言葉はそうそうないのではないか。語感といい字面といい、実に見事に「うんざり」している。合間の撥音便がミソだろう。ここで音が溜まることによって、込み上げてくるものを諦めとともに飲み込むその、わだかまりが表現される。「うん」、のあとに「ざり」、なのがまたよい。一旦堪えて呑んだものの残滓が、重く淀んだ溜め息となって強く吐き出されるそのとき、喉奥に滞った苛立ちがざらつきとなって、表面をささくれ立たせるような響き。だが、と少し思い直す。本当にそうだろうか? 現在のこの驚異的な一致は、我々の情動が言葉に合わせて規定されていった必然なのではないか? 言葉は単に対象とそれを名指すものとが結びついただけの記号と捉えるには、あまりに収拾のつかない存在である。意味作用(シニフィアン)と意味(シニフィエ)。卵が先か鶏が先か。事物が先にあったのか、言葉が事物を規定したのか?
 そんなことをとりとめもなく考えていると声が聞こえた。おい、エドワード。聞いているのか?
「多少は」嘘だ。欠片も聞いちゃいない。
「相変わらず礼を知らないな。乞食上がりに望むのも酷か」
 またうんざりとしてしまった。そんなに嫌いなら、お互い関わらなけりゃよいものを。何がしたいのかこの次兄(あに)は顔を合わすたびくだくだと話す。大方、誰の目にも明らかに自分より「下」である人間に上から接するのが心地良いのだろうが、それなら普段散々家でやっているだろうに、——使用人に対して——こうしたパーティーの席では体面が気にかかるということか。しかし俺がスラム育ちの「乞食上がり」なことは誰でも知っている。結局、社会的立場の弱い人間に好き放題をしているという構図は変わらず、したがって、周囲からの印象もさほど異なることはあるまいにと、自分たちのいるテーブルへ向けられるある種の視線を受け取りながらエドワードは思う。いっそこの視線の冷たささえも感じ取れないほどおめでたければ、それはそれで可愛げがあったのかもしれないな。さっきの話題を引き継げば兄は、その言葉の意味はわからないが、その言葉がどういう状況で使われるものかは分かるのだ。精度の低いAIに近い。なぜそうされているか分からないが、何をされているかは分かる。さぞ、もどかしく、苛だたしいだろう。
 不意に哀れみが湧いてきて、それがどこかに浮かんだらしい。目の前の次兄は頬を熱(ほて)らせ、椅子を大きく鳴らして立った。
「なんだ、その顔は。何のつもりだ」
「いえ、別に」
「何のつもりか言え」
 今、まさに、それが行われている。気の毒なことをしたかもしれない。
「ただ、」口を開きかけ、閉じる。迷った末、彼はその場で浮かんだ別の台詞を選んだ。
「何が楽しくて『乞食上がり』と、長々話をするのかと、思って」
 すると。何が琴線に触れたか、次兄は虚を突かれた風に、しばし呆けた。それから、ゆっくりと椅子を戻し、座り直す。俯けた眉間には皺が寄っている。
「それも、そうだな」次兄はつぶやいた。「なぜだろう」
 言うなり、黙りこくってしまった彼をエドワードは見つめる。次兄の目は、テーブルの上の一点に据えられ、そのまま長く動かなかった。適当な言葉で席を辞し、歩きながらグラスを一つとる。都合のいい椅子を探しつつふと振り返って次兄を見れば、彼は同じ体勢のまま、石像にでもなったかのようだ。軽く握った右の拳をテーブルの上に載せ、半ば身を乗り出すようにして、ずっと、何事か考えている。
 どうして哀れみが湧いたかと言えば、そのもどかしさには彼自身、覚えがあったからだった。かつて社会の底辺から上流階級の末端へ突如飛び込むことになった彼は、そこで初めて「人間社会」に触れた。そこは彼がこれまでいた世界と完全に異なるルールのもと、ほとんど真逆の価値観によって回っていた。自分の言動が、「社会」でどのような評価を得るのか、間も無く彼は体感したがそれが「なぜ」かはさっぱり分からず、採点基準の不明なテストを四六時中受けさせられかつ赤点を食らい続けるような、苛立ちと遣る瀬無さに、いつも苛まれていた。しかし、彼は次第に学習し、納得はしないまでも理解し、あまつさえ“高得点”を取ることもできるようになった。その結果形成されたのが《普段の彼》だ。多弁で陽気な、世渡り専用の着ぐるみである。
 久々にその着ぐるみを脱いでみると、どれほどそれが重荷だったかに気づく。被りっぱなしでいるうちに慣れてしまった窮屈さが、除けられた途端に実感される。この不愉快極まりない家にいつまでもいたくはないが、家を出ればまたあの鎧を纏わねばならない。それを思うと気が重い。ここにいるのもここを出るのも、どちらも同程度、憂鬱だった。不意に息苦しさに襲われエドワードはパーティーを抜け出す。喧騒から離れ、人気のない場所で、しばらくじっとしていたかった。
 養父が催したパーティーは邸の中庭を中心に、正面に大きく開かれたテラスと、その中の広間で行われていた。エドワードは人の網をくぐり呼びかける声に聞こえぬふりをし、邸の二階、ゲストルームが並ぶ一角へと逃げ込んだ。宴が終われば幾人かはこの部屋を使うことになるだろう。だがこの時間帯にすでに休んでいる、あるいは“事を始めている”者はそういない。人の声が届かぬ場所まで、急ぎ足に向かい、息をつく。
 普段、あまり、考えないようにしている。群れは合わない、——社会は、自分の肌には合わない、ということ。そうは言ってもたった一人で、この「社会」から抜け出して生きることは不可能に近い。少なくとも衣食住に困らず、生存するに支障ない日々を過ごしていたいのなら。エドワードは幼い頃に知った飢えをまだ覚えている。ほんの少し呼び起こすだにぞっとする。戻る選択肢はない。
 生き残りたければ適応するしかない。
 生物は、弱肉強食ではなく適者生存なのだ。そう彼に教えたのも、読書好きの親友だった。そして、でも、と逆接を続けた。でも、君はとても美しい。君が適応し、変化することで、損なわれるのは僕には惜しい。
 そう。「損なわれる」と言った。獣が人に馴染むために変化することは損害であると。あるいは損傷、だったのかもしれない。自分と異なる何者かに、異なるがゆえに美を認め、異なったままでいてほしいと願う。それは動物園に閉じ込めた獣に「真の生態」を求めるような傲慢と似ている。飼いならされたペットでは、面白くないというわけだ。
 だがエドワードは彼の望みに可能な限り沿う努力をした。理由は本人にも分からない。ただ彼の望むことはなんでも叶えてやりたいような気がした。彼が落ち込んだり落胆したりするのを見るのは嫌だった。エドワードもまた彼のことを「美しい」と思っていたことと、無関係ではないだろう。それとも単純に恋をしていた? 初恋が彼であることは認める。しかし、それだけとも言い難い。
 適当な部屋のドアにもたれて、座り込む。外に面した窓から、眩い月影が差し込んでいる。澄んだ夜空を見ているといつも彼のことを考えてしまう。奥底に青を忍ばせた、深い、深い闇。目を離そうと思っても、いつまでも見入ってしまう。なのに不思議と恐ろしくはない。吸い込まれそうにどこまでも深く、遠い夜を見て思う。いずれ、帰る場所だ。
 するとふと、分かった気がした。自らが彼に惹かれ、彼を尊重する理由が。夜が来なければ眠れない、——どんな生き物も永遠に目を覚ましてはいられないが、眠るとは外の脅威から無防備になることを意味する。目蓋を下ろすには口実が要る。彼は、夜なのだ。自分にとって。
 何者にも、犯されない静けさ。自らが守っていたいもの。
 会いたかった。だが彼がこの場に居合わせる妥当な理由など何もない。仮に今後パーティーの席で殺しや立てこもりが起きたとて、管轄が違うのだ。彼がここへ来るはずもなかった。一体なぜ養父は今回に限って出席を強要したのだろう。さほど自分に関わりのある話とも思えないながら、妙な不穏さを感じている。厄介ごとが大口を開けて、行く手を塞いでいるかのような。
 ポケットでスマートフォンが震えた。画面を確かめると通知が来ている。開くまでもなくメッセージは読めた。何をしている? 速やかに広間へ。
 画面を切って、しまう。彼はもう一度空を見上げる。さえざえと冷えた月光が彼の肌を、金髪を、白銀に照らしていた。落ち着いた両の碧眼は常よりずっと青く見える。厚みのある目蓋がゆっくりと、閉じて、開く。そうして息をついた。
 立ち上がる。乱れた正装を、雑に整えながら歩く。時刻は八時を回る頃だ。


 広間に戻ると客人はみな歓談をやめていて、シャンパンの細いグラスを手に立ち止まっているところだった。中央には養父がおり、現れた五男を認め一同の目が集中する。決まり悪さを感じつつ、軽く会釈をして詫びた。グラスを取り、輪に加わる。
「今日はどうも、お忙しい中、ありがとうございます。皆様をお呼びたてするほどのことではないかと存じますが、私としては大きな決断を一つ、いたしました。それなりの酒と料理をご用意いたしましたので、それに免じていただければと」
 エドワードは呆れが呼気となって漏れ出しそうになるのを堪え、黙って聞いていた。ここに集うのは、由緒で言えば自分たちよりも上流の面々であり、本当は付き合いたくもないが経済的な理由から仕方なく招待状にyesを返した人が主で、酒にしろ料理にしろ、金ばかりかかって洗練に欠けると思われているに違いなかった。まあ、俺にしてみりゃ胃の中に無事に収まればなんでもいいが。それに、——と、彼はまた親友の姿を思い浮かべる。本物の貴族ってヤツは、自らに仕える人々のことを誇りこそすれ卑下はしないものだ。それなり、なんて言葉でもって。
「ご承知のことと存じますが、私には五人の息子がおります。アルバート、ジェフ、ショーン、ブレンダン、エドワード。五人とも、立派に育ってくれました」
 名を挙げられるたび、人々の注目がそれぞれに集まる。エドワードは一刻も早く養父のスピーチが終わることを切に願ったが、残念ながら話は続いた。
「長男のアルバートは現在、我々の事業のうちの一部を引き継ぎ、いくつかのファンドの運営も任せております。働きぶりは実に頼もしく、業績は極めて好調です。昨年は不動産で……」
 何を聞かされているのだろう? 株主総会みてえだな。
「次男のジェフは株の管理を一部引き継いでくれています。報告書を見るに、資産は順調に増えているようです。不景気が続いておりますが、彼に託している分は問題ないと確信しております」
 管理を引き継ぐも何も、優秀な人材を雇って実務は全て彼に丸投げし、次兄は書類にサインをするだけだ。そしてその優秀な人材を見つけてきたのは確か長男である。長男……彼とはほとんど、話したことがない。お互いにメリットがなかった。年齢の四分の一、あるいは五分の二もサバを読まされたため、五男として扱われつつ実際のエドワードは恐らく次男のジェフと同世代で、よって唯一確実に自分より年長と思われたのがアルバートだった。また、養父の「道楽」を芯から迷惑がっていたのも察するところ彼一人である。他の兄姉たちは家庭に突然現れた異邦人(ストレンジャー)を疎ましがる程度であったが、アルバートの抱く警戒と懸念はずっと根が深いもので、エドワードはそれを敏感に悟り、縄張りを荒らす意思はないことを常に態度で示していた。家業を継いで実務を取り仕切る未来が半ば約束されていた彼には、相続人が一人増える事実が、他の者より重く感じられたのだろう。養父が想定する以上に。養父がいなくなれば、次は自分が(赤の他人の)孤児の処遇を考えなくてはならなくなる。迷惑がるのも道理だ。
 長男は養父の商才を無事に継いだと見える。他の面々がいかにボンクラでも、長男が存命のうちはしばらくは養家(ここ)も安泰だろう。どちらにせよ自分には関わりのないことである。エドワードはとっくに養家と生計を異にし、自活している。養家からの金銭的な援助は全て断ってきたし、そのような選択のおかげか近頃はアルバートの自身に対する態度も軟化した。態度、と言っても、たまに送られてくる報告の手紙の書面や筆跡から察しているだけだが。少なくとも、自らの将来を脅かし得る存在ではないと、ようやく納得してくれたらしい。
 三男、四男の紹介が続く間、エドワードはシャンパンのグラスに立ち昇る細かな泡を見ていた。酔わない酒に意味はあるのかと、同僚に問われたことがある。そしたら味を愉しむのさ、などと癇に障る返答をした記憶があるが実のところ、エドワードはそもそも酒になんの意味も価値も見出せていない。いくら飲んでも酔いはせず、味の違いもロクに分からない。人間はなぜこんなものを必要としてきたのだろう。
「五男のエドワードは、」と、声が響いた。「“少し変わった”経緯を経て我が家の一員となってくれた子です。本人も少し変わり者で、気づけば刑事を志していました。一度、『この家の事業に関わる気はない』と、はっきり断られたこともあります。昼も夜もなく働いて、市民に尽くすほうが性に合ってると言って、そっぽを向かれてしまいました。親としては家業を継いでもらえないのは寂しいですが、この前警視科のさる方と食事を共にしましたとき、彼の話をされましてね。優秀な警官として、ご存じであるとのことでした。きっと天職なのでしょう」
 勘弁してくれ。エドワードはまたもや逃げ出したくなった。市民に尽くすほうが性に合ってるなんて、一言も言った覚えはない。ただ「上に立つのは合わない」と告げただけだ。そんなに孤児を育てたことを自身の業績にしたいのか。保健所から犬を引き取ったことを自慢している飼い主のような、——気まずさに視線を彷徨わせた先に妙齢の婦人がいて、目が合う。彼女は同情を皺に浮かべて微笑した。返しようがない。
「さて、このように……息子たちは立派に育ってくれました。私もそろそろ、迎えが近づいて、……身を引く時期ではないかと、そう思うようになりました」
 予想していた流れだった。自らの引退と、トップの交代、その発表の場。確かに家族全員が揃っていたほうが聞こえはいい。だがこれまでにも、家族全員が揃っていたほうが聞こえのいい場はいくつもあり、そして彼は悉く出席を拒んできたのだった。今更、余計な手間をかけてまで出席を強いる理由が、どこにあるのか。
 その答えは、意外な形で、すぐに分かった。
「余命を宣告されました。私はもう、長くはないようです」
 思わず目を見張る。その後すぐさま残りの家族を探すと、長兄を除く全員が衝撃を顔に示していた。なるほど、後継ぎ一人だけが、前もって知らされていたのか。それにしても養母まで驚いているのはびっくりだ。こんな時でさえ、大仰に口を覆い、目元を潤ませ、ショックを受ける自分自身に酔い痴れている様をみる限り、さもありなんという気もするが。養父とて自らの不幸を自慰の材料にされたくはあるまい。どうせ知られればそうなるにせよ、落ち着いてからにしてほしいだろう。
 一方で、彼は昼間の養父の態度に自らが興ざめしていくのを感じていた。死を意識することで、養父は今までの自分の行動や選択が間違いであった可能性に、一抹の不安を覚えたに違いない。そのいくつかの不安の中に、スラム街から拾ってきた孤児の扱いに関する不安も含まれていたのだろう。彼がこの家を毛嫌いするのは、もしかするとこの家のほうに何か原因があったのかもしれない。そんなことを今になって考え、そして、そうではないと安心させてほしくて、養父は歩み寄ってきたのだ。期待したほどには自分に感謝してくれないその乞食に対して。
 まあ、そんなもんか。
「今後、事業の全権を少しずつ長男に譲り、誰に何を任せるかというのも長男に委ねるつもりです。資産については、妻ステラと、六人の子供たちにそれぞれ相続してもらいます。私が築き上げたものなど微々たるものですが、それでも家族の生活の、なんらかの支えになれば、と」
 もうシャンパンを飲んでいいだろうか。ストレスで口が渇いてきた、……と、軽く唾を飲んだとき、エドワードは予感していた厄介ごとの正体に気づいた。相続。相続か。養父は、六人の子供たち、と言ったな。俺も含まれているじゃないか。なぜ俺も含まれているんだ? そりゃあ引き取った孤児にだけ財産を分配しないとなれば、「聞こえ」は大層悪かろうが、取り分を減らされる恨みを向けられるくらいなら相続なんぞしないほうがマシだ。第一、必要としていない。今の暮らしさえ金が余るのに、これ以上寄越されたって何にもならない。
「いえ、」気づけば、声が出ていた。「俺は、相続はしません。放棄します」
 一刻も早く拒否したくて咄嗟に言葉が出た次第だが、よくよく考えるとこれは最善の選択と言えた。衆目の中で意思を示せば余計な勘繰りをされずに済む。例えばこの場の発表の後に密室で放棄をしたら、人々の目に触れるのは「貰われっ子の五男だけが財産を受け取らなかった」という結果のみで、そうなれば当然、養家の体面は悪くなる。見えない部分で何が起こったか、好き勝手に噂する者も少なくはないはずだ。そこまで考えれば、後から放棄を申し出たとて残りの兄姉もいい顔をすまい。ただでさえ軽蔑されているのに、さらに一段深い侮蔑が向けられるであろうことには猿でも気づく。血の繋がりもない乞食風情に財産など分け与えたくなくとも、分け与えざるを得なくなる。そうした苛立ちや不平不満を向けられるのは御免被る。
 養父は狼狽し、戸惑っていた。どうやら次兄や他の家族も。長兄だけは微かに片眉を上げたのみで平然としている。養母は話が読めていないようで首を傾げていた。呑気でいいな、あんたは。
「そういう訳には、」養父が一つ、咳払いをする。「お前も私の息子なんだぞ」
 戸籍上はね。内心で、そう返答して言葉を練る。
「分かってますよ。ただ俺は、本当に必要としてないんです、これ以上。警官の職は激務の割には合いませんがそこそこ高収入で、自分の生活一つ支えるのに苦労はないです。手に余るほどの、土地やら何やらいただいたところで、俺じゃ腐らせるだけですよ。使い道も見当たらないし、転がす気にもなれない。そういった面倒なことは、他の兄姉に任せたい」……駄目押しに、付け足しをする。「もう、十分です。感謝しています」
「感謝?」
「スラム街にいた俺の知り合いは、大半が死にました。飢えて死んだのも凍死したのも、ヤクで死んだのも、撃たれたのもいます。何にせよ、生き残ってるやつは僅かです。俺も含めて、……俺は幸運でした。飯や水のことを考えなくていい、寒い夜に暖かい部屋で眠る生活が送れたのはあなたのおかげです。それは、確かでしょう」
 そう。それは本心だった。胃に穴が空きそうな飢えも喉の粘膜が裂けそうな渇きも、抗争の巻き添えを食って銃弾に命を奪われることも、そんな生活から薬物に逃げて破滅しボロ切れ同然になるのも、恐れなくていい生活を得られたのは、拾われたからだ。彼は養父の軽率な選択の、その軽率さは嫌っていたが、選択そのものが自らに与えた恩恵を軽んじてはいない。どんなに尊敬には値しない人々だと感じていても、彼らが自らに対して費やしたもの自体の価値は否定しない。道楽であれ何であれ、彼らが与えてくれた衣食住と教育があったからこそ、今の自分の生活がある。
「これ以上は要りません。俺は、十分貰いました」
 しかし本当は、養父自身に対しては感謝などしていなかった。人を拾えば金がかかることは誰にでも分かることである。養父はそれを見越した上で自分を拾うことを選択した。選ばれたのが自分であったその幸運には感謝していても、彼ら自身に感謝する必要があるとは思っていない。彼らにしてみれば、自らに費やした金など預金の端数に過ぎないだろう。その預金の端数が自らを救ったことは間違いないから、預金の端数そのものには感謝をしている。そういうことだ。
 養父の顔を見る。彼は、感に堪えぬといった表情で口元に手を遣っている。勘違いであれ、死にゆく者の憂いを解いてやるというのは望ましいことだとふと思った。養母の顔は見ないようにした。せっかく落とし所を見つけて静まり始めた心がまた波立つことが予想されたからだ。
「そうか。だが、……何一つ遺せないというのも、心残りだ。何か一つ、貰ってはくれないだろうか。何でもいい。困った時の保険になるような、ちょっとしたもので構わないから」
 ちょっとしたもの、ね。エドワードは思いを巡らす。困った時の保険になるなら、「ちょっとしたもの」ではあり得ないだろう。どんな選択が一番、丸く収まり、そしてこれ以上話を長引かせずに済むか。あれこれ考えた末に彼は、自分にも一つだけ、興をそそられる嗜好品があることを思い出した。ちら、と養父を窺って、告げる。
「それじゃ一台、車をください。……かっこいいの、持ってたでしょ。養父(とう)さん」


「だからね、僕はそのうち一台とびっきりの高級車を手に入れるに違いないのさ。とはいえしまう場所がないのだけど! 安い駐車場ご存じない?」
「知るかそんなもん。お手元のスマートフォンに尋ねやがれってんだ」
「やだなあやっかみ? 意中の女性とデートするって時にはちゃんと貸してあげるからさ、喜びたまえよ」
「その一回きり借りたところで、どうせ俺にはそんな車を転がす器はねえんだ。意味ないぜ」
「あらま卑屈だね。何かあった?」
「別に……」
「それ絶対なんかあったでしょ。なんだい聞かせて? 笑ったげるから!」
 キーボードを打つ手を止めて、カーティスは声のするほうを見遣る。そこでは金髪の旧友が、コーヒーを片手に同僚をつついて遊んでいた。と、視線に気づいたか、彼がこちらを振り返る。肩をすくめて返すと、片頬で笑って、楽しげに話しかけてくる。
「ねえカート、僕のオンボロ車がランボルギーニに変わったら、君は喜ぶかい?」
「そうだな、」カーティスも同様に笑う。「運転手がお前でなけりゃ、諸手を挙げて喜ぶんだが」
 手厳しいな! と彼は言う。どんな車を転がしたところで彼の運転が最悪なことに変わりはない。カーティスは視線を戻し、そこで思い出して溜め息をついた。酔い止めを切らしてたんだった。午後には彼と車に乗って聞き込みに行く予定である。気が重い、……午前いっぱいは、彼が急ハンドルを切らず法定速度を遵守することを、神に祈って過ごすしかあるまい。

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ソヨゴ

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