月二回の給料日はお祭り騒ぎ②

ついでにもうひとつエピソードを。

少し好意にしていた女性がいた。
その女性は、フィリピンに溢れているシングルマザーである。
兄弟とアパートに同居しており家賃は折半。
4歳の男の子を育てている。一度彼女に聞いたことがある。

”給料どれぐらいもらってるの？”

日本じゃ他の人にそんなこと聞けないのだが…

”14,000pesosぐらいかな”

ある時、彼女からメールが届いた。
“I have many stress.”
理由を聞くと家賃が足らなくて払えないので眠れないぐらいストレスなのだと。
仕方なく2000pesos貸してあげる（あげるつもりで）事にしたので、
じゃぁ私の住居と職場の間のショッピングモールで待ち合わすことにした。
当日もう着いたから、子供を遊ばせておくねーと彼女からメールが入った。
仕事をいいところで切上げ待ち合わせ場所に足早に向かった。
送られてきたメールにはフリースペースに設けられた滑り台などの遊具で遊ぶ子供の写真が添付されていたのでそこに向かったがそこにはおらず。
辺りを探してみるが見当たらない。
電話をしてみてもでない。。。どこー！！
最上階の一番奥にトイザらスがある。そこかとあたりをつけて行ってみるが
やはりいない。。。どこー！！
その時電話が鳴った。
“Where are you now?”
こっちが探しとんねん。
トイザらスのすぐ隣にゲームセンターがあった。
そこにいると…
行ってみるとそこにはゲームで獲得した大量のチケットを引きずりながら持つ子供と彼女がいた。

正直言葉がなかった。
“あなたお腹が空いてるでしょ？！”って君らが空いてるのね。
じゃあマクドナルドでも行くかと向かった。
彼女から欲しいものを聞いて私がオーダーするためレジの列に並ぶ。
私のバーガーと彼女たちはやはりチキンでそれらが載せられたトレイををもって彼女たちの元へ…
？？？
テーブルの上に置かれた滑り台のようなものでボールをコロコロ転がすおもちゃで楽しそうに遊ぶ子供。
テーブル下にはトイザらスの袋。
どうしたの？買ったの？今日何しに来たの？お金借りに来たんでしょ？
そうだよ！でも子供が欲しいっていうからね。
何怒ってるのあなた？
これぐらいの金額のことでイラついてしまった自分が恥ずかしいと思う反面、フィリピン人の感覚が理解しがたくどう自分に言い聞かそう…

もちろん誰しもが持つ共通の理解というものもある。
例えば人を殺してはいけないとか挨拶をしましょうとかね。
そこには差別がいけないとか人の嫌がることはやめようといった事も含まれる。
不当な差別や理不尽が認められないのは、当然のことである。
ただそれでもやはり【理解の範囲】というものは国によってもさらには人によっても違う。
世界中の人が理解しあえればこれ程Happyなことはないのだが、それは非現実的な話である。
理解しろといったところでそもそも理解の範囲外なので理解できるわけがない。
相手の気持ちを考えてと言われても、相手の気持ちがわからないからいつまでたっても平行線なのである。
一応自分の中では、よその国に来ているにだからその国のやり方考え方に合わせていこうと思いながら生活している。
がしかし、日本で当たり前に教えられ身についてしまった躾との真逆の出来事や考え方にどうしても強いジレンマを抱かざるを得ない。
まぁそんなこと今後もう少し理解していかないといけない私の課題として横に置いておこう。

まぁとにかく君たち…
もっと計画性持とうよ。

って思ったよ。

色々書き綴っているのでご興味持っていただいたら

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