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型/フォームについて

俺が思う以上に、考えていることを文章に起こすというのは面倒でそして難しいことだ。ある程度ストーリーを無視していても頭の中に考えは存在できるが、目に見える形にするにはそこには筋書きが必要だ。目に見える形にはというか、他人に読んで理解してもらうには、それなりに順序立てて説明する必要がある。苦手の理由は、話し言葉と書き言葉の違いも多少はあるのかもしれないが、そもそも順序立てるという行為が、俺にとっては簡単ではない。

序破急という言葉がある。俺はこの言葉をエヴァで知った。本来は、曲や話のテンポを表す、構成の緩急を指す言葉らしい。
俺に足りないのはその構成する力だと思う。
何となく今まで書いた記事を読んで思う。また書きながら何か足りないと感じている。
頭の中のふんわりとした『書きたいこと』を、ある程度『俺が満足する』クオリティに持っていくためには、どのような構成で書くのかが重要ではないかと考える。
重要ではないかと、やや自信がない表現になるのは、これが正解なのかどうか俺自身がわかっていない部分があるからだ。
また、構成などと書いてみたが、いまいちこの言葉への理解が足りないような気がする。表現上の諸要素を独自の手法で組み立てて作品にすることが構成ということだが、要するに、その諸要素を並べる順番と話の進めるスピードの違い、ということか。

順番と言ったが、まずは始まり、次に破られ、最後にしまう。三つに分けるだけと考えれば簡単だ。
どこで三つに分けるのかはその時に考える。
おそらく、ボリュームとしては、4:4:2くらいの比率ではないか。3:3:4や、4:3:3ではないと思う。一番言いたいことをどこに持ってくるのか、それが難しそうだ。
また、話の進むスピードといったが、テンポ感というか、最初はゆっくり始まり、徐々に早くなり、クライマックに向けてスピードが増すのが本来の序破急らしい。
要は一番最後が盛り上がる。なるほど。終わらせるために始めるようなものだと思ったが、それは正しくその通りで、大円団に向けて、結末に向けて、オチに向けて、皆それぞれ走っている。

ある程度、こんな型を作って、それに則って書いてみるのも俺の為になると思う。俺は、最終的には作家になりたいなどはなく、ただ書いてみたい、書いた方が精神衛生上良いと思ったから書いているだけだが、ある種のセオリーがあって、それが俺の自己満足に作用するなら、やってみたほうがいいと思う。説得力のある文章を書きたい気持ちはあるが、まずはこの型/フォームを落とし込んでみようとおもう。

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