私が生きるためのUtopia
はじめに・この記事について
こんにちは。やさしいボードゲームカフェUtopiaのオープンを考えている、のこと申します。
先日、オープンの目処が立ちそうなのでお店用のアカウントを作成したところ沢山の方に反応、応援していただきました。ありがとうございます。
皆さんの期待に応えるべく、お店のコンセプトや具体的なシステムなどについても近いうちに公開していこうと考えています。
しかしその前にこの記事を書いて、皆さんに私についてお伝えしようと思います。
なぜなら、Utopiaのコンセプトやシステムは、これまでの私にどんなことがあってどんな考えをしたのか、どういった人間なのか等が深く絡まり合って形成されており、その話を欠いては本質が伝わらないように思えたからです。
ツイッターの字数制限の中で話すのは難しいので、この記事を書くことにしました。
ですので、このnoteの大半は私のこと、所謂”自分語り”です。
興味のない方は読んでいただかなくて構いません。
システムについては別途わかりやすくまとめて公開するので、今回はあまりお話しません。
前書きが長くなってしまったので、早速本題に入ろうと思います。
私について
外から見た私
現在の私の情報をさらっとまとめてみました。私は形だけで言えば、大学中退予定のほぼニートのフリーター。
あまり褒められた人間ではないです。
今の私は側から見れば、それなりに明るく、やりたいことや目標をはっきり持って頑張っている1人の人間に見えるかもしれませんが、これはごく最近形成されつつある私で、人生の大半はもっと陰鬱な人間として生きてきました。
現在の私
令和3年の4月、鬱病の診断を受けました。
正確には抑鬱状態にあり、生活に様々な支障をきたしている状態だと認められた、と言うのが近いのかもしれません。
ざっくり言うと、軽い鬱だと主治医に言われました。
ついでに治療の過程で注意欠陥障害(ADD)も軽くあることが判明しました。
ざっくり時系列をまとめるとこんな感じです。
相当危ない状態まで行っていたのだとは思います、自覚はあまりできていませんが。
それでも、精神科を勧めてくれた友人、大学の診療所に繋いでくれた精神科のお医者様、主治医の先生、カウンセラーさん、たくさん優しくしてくれた友達、みんなのおかげで現在はここまで回復しています。
ほんとうにありがとう。
具体的にどんなふうに鬱になったか、どんなことをして治せたのか、需要があればまた別の機会にお話ししようと思います。
まあ、鬱抜けエッセイはこの世に山ほどありますし、特別需要があればと言うことで。
なぜ私がこの話をしたのかと言うと、それは鬱になってから回復に至るまでの過程で行った大量の自己分析と自己理解によって得たいくつかの答えが、Utopiaを作る理由に繋がるからです。
鬱によって得た答え
鬱によって私が得た答えは、「生きるために工夫していい」と言うものでした。
まず初めに、私は生きていていいのだという事実があります。
この事実に至るまでも長かったのですが、もし私が死ぬべき人間なら死刑にでもなんでもなってるはずなので、逆説的に生きていいことが証明されているはずです。
しかし今までの私の中では
「みんなと同じように頑張らなければいけない。けれど、それが難しく辛い。それならば生きていけないから死のう」
という思考が出来上がってしまっていました。
死にたがっている人にただ「生きてていい」と言っても、人は生きていけません。その生が苦しいものであるからこそ人は死にたいと思うものですから。
困ったことに私は7月5日のあの日に死に損なってしまい、翌日たまたま入っていたカウンセリングで言われました。
「あなたは、死にたいのではなく、苦しいのから逃げ出したいんですよね?それを勘違いして死を選んでしまってはいけません」と。
その言葉はそれまで何度も言われていましたし、全くもってその通りでしたが、いまいち飲み込めていない言葉でした。
「いや、逃げるは方法それしかないんです」と言う感じで。
でもその日は、先生は死ぬ以外に何か方法があることを示しているのだと理解することができました。
それは私が考えつつも、そんなことをしていいはずがないと思い込んでいた、「楽になるようにする」という考えでした。
生きていていい=苦しくならないように工夫していい、ということなのだという答えをそのとき得ることができたのです。それを完全に信じるまでには、もう少し時間を要しました。
加えて、辛くないようにするためには、自分が何に辛さを感じていて、それはどうして起こるのかを知っていく必要がありましたが、私にとってそこはさほど辛い作業ではありませんでした。
生きていてもいいので、辛くない方法を選んでいい。
辛くないこと、方法はわかったので、あとはそれを作り上げるだけでした。
その全てを叶えられるのが、私にとっての「やさしいボードゲームカフェUtopia」なのです。
Utopiaに込める想い
Utopiaの”やさしさ”とは
Utopiaのシステムは、明確化に特化しています。
例えば、Utopiaの特徴的なシステムの一つに「来店時に各サービスの要否を確認する」というものを考えています。
ボードゲーム経験がどれくらいなのか、ボドゲの紹介やおすすめ、インスト(ルール説明)が必要なのかそうでないのか、困っていそうなときに店員が声をかけていいのかなどを、入店時に確認するというものです。
来店される方の中には、店員に声をかけられるのが苦手な人も、自分でルールブックを読みたい人も、棚を見て自分たちでゲームを選びたい人も、困っていたらすぐ助けて欲しい人もいるでしょう。
あらかじめ要望を店員に伝えておくことができるので、それぞれが自分に合った使い方ができる、というお客さんにやさしいシステムです。
そしてこのシステムは、私にとってもやさしいシステムなのです。
お客さんが、本来とは違うルールで遊んでいたり、ボードゲーム棚の前でずっと悩んでいたりと、ボードゲームカフェ店員をしているとそういった状況によく遭遇します。
ハウスルールと認識してやっているのか、間違ってしまっているのか。棚を前にワクワクしながら選んでいるのか、選べなくて困っているのか。
こちらから見ている限りでは判断するのは難しいです。
放置した結果、楽しくない思い出になってしまったり、ボードゲームを難しいものだと思ってしまうのはとても悲しいことですから、今のバイト先では大抵の場合はお声がけするようにしています。
喜んでもらえることの方が多いですが、たまに断られるとやっぱりちょっと凹んでしまいます。大抵の場合、急に人に話しかけられて気をよくする人は少ないでしょうし、余計なお世話だったかな、と。
そう考えると迂闊に声もかけられず、かといって放置もできず…と、しばらく考え込んでしまいます。そうしてどうすればいいのかと悩むのは、私にとってそれなりに大きなストレスになってしまうのです。
私は人に比べて色々と考え込んでしまう人間らしく、”悩ましい状況”と言うのは結構な量のエネルギーを消費し、悩んでる間の辛さもあります。頭の中がぐるぐるとして、他のことが疎かになることもあります。
Utopiaのシステムはその点において、私の辛さを大きく解消してくれると思います。最初に聞いておけば悩まなくて済みますし、途中で気が変わったのであれば表示を変えてもらえれば、すぐにわかりますから。
このように、Utopiaのシステムはお客さんみんなにやさしくするためのものでもあり、私にやさしいものでもあるのです。
これをアルバイト先で導入するのはとても難しいことだと思います。いくつかの難点もありますし、大概の方にとってはさほど重要ではない事でしょうから、導入のデメリットが大きすぎます。
だからこそ、ボードゲームカフェ店員のままでいるのではなく、Utopiaという自分のお店を持つことが、私が生きるために必要なことなのです。
名前に込めた想い
Utopiaと言う単語は、理想郷、現世には存在し得ないものを表しているそうです。
現世に私が生きられる場所はそうないかもしれない、じゃあ作ってやりましょうと、そう言う気持ちです。
ダメだったら、とかは恥ずかしながらあまり考えていません。自信があるわけではなく、とりあえず生きてみるということの延長線なので、ダメでもとりあえず生きていけるでしょう、という楽観的思考です。
そしてUtopiaがやさしくあるためには、私とみなさん、双方の理解と協力が必要です。私だけが頑張っても、みなさんだけが頑張っても達成できないことです。
だからこそUtopiaのロゴには”U+”が入っています。youと=あなたと、優=やさしさと、一緒にありたいという想いです。
どうか皆様にこの思いが伝わって欲しいです。
そして一緒に、Utopiaをやさしい場所にしていきましょう。
この記事は宣誓、約束でもあります。
私を信じ、助け、応援してくれた皆様に、私とUtopiaは絶対優しさを大切にすること、もう自分を蔑ろにしたり、死のうとしたりしないことをここに誓います。
これからのこと
ここまで読んでくださった方ならお分かりかもしれませんが、Utopiaオープンに向けての活動は結構見切り発車的です。
辛くならないためにアルバイトの数を減らしましたから、収入も貯金もありません。鬱が完全に治ったのかもまだわかりませんし、実家も出られていません。
本当に何もかも全然です。
本来は一度就職でもしてお金を貯めたり生活が安定してから…と言うのがセオリーなのでしょうし、そう考えていた時期もあったのですが…
私の地元でバーをされているとある方が、店舗シェアのような形で昼間何か違う業務をされる方がいないだろうか、という話をされているのを見つけて
「これはきっと何かのチャンスに違いがない」
と思い、お声がけさせていただきました。
バーの方にも何度か行ったことがあり、他のバーとは違った試みをされてる素敵なお店だなと思っていたので、声をかけない理由がありませんでしたから。
そんなわけで見切り発車したまま駆け抜けて、今はようやく店舗予定地が決定しそう、と言うところです。
まだまだこれからですね。
クラウドファンディングについて
Utopia開業に向けて、クラウドファンディングでの資金集めを予定しています。
先述の通りお金がないので…!!
この記事を読んで支援したいな、参加したいなと思ってくださった方も、そうでない方も(!?)ぜひ援助の方よろしくお願いします!
また、二十余年自分を無価値だと思って生きてきた人間なので、皆様が返礼品として貰って嬉しいものがわからないという大変な事態に陥っております。
大問題です!!
もし、こんなお礼があったら!というようなアイデアをお持ちの方は、どんな方法でもいいので教えてくださると幸いです。
最後に
長々と沢山話をしてしまいました。
話をまとめる練習が足りておらず、読みづらい箇所もあったかと思います。
これだけ読み直しても誤字はまだあるでしょう。
許してください。
ここまで読んでくださった方がいるのかわかりませんが、もしいらっしゃるのであれば、感謝の言葉では足りないくらいに嬉しいことです。ありがとうございます。
これからも生きていく私、そしてUtopiaを応援し、見守ってくださいますように。
のこ
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