Tea

温かい液体が喉を過ぎていく。

一杯のお茶を
これ程ゆっくりと、手にする事は

遠い昔

まだ微かに
心は自由だと

思い込んでいた頃
求めていた感覚を

ふと

感じている。

日常の生活から
慣れ親しんだ 習慣の日々から

離れ

慣れてしまった 自分の居ない
空白の世界の中に居て

初めて 飲む事のできた

一杯の お茶。

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