五月二十五日(土曜日)~五月三十一日(金曜日)

二十五日。通院日。昼食に天下一品。いつも頼んでいる天津飯セットを食べる。『99人の壁』を見ながら夕飯。ジャンル〈イケメン〉の字面がなんだか可笑しい。録画した『IPPONグランプリ』で塙が自身の見られ方を自覚した戦い方をしていて、その対応力に感心させられる。『さんまのお笑い向上委員会』にハリウッドザコシショウと西村瑞樹(バイきんぐ)が乱入。期待通りの活躍を見せていた。「アイスの実」味の氷結が美味しい。

二十六日。『ワイドナショー』に、おたけの結婚報道を受けてジャングルポケットが出演。おたけが書いたネタを披露していた。スタジオ内ではスベッていたが、環境次第ではウケそうに思えた。松本はああいうタイプのネタを嫌うだろう。市立図書館で『冒険放送局』(手塚治虫)、『ワンサくん』(手塚治虫)、『水木先生とぼく』(水木プロダクション・村澤昌夫)、『夜廻り猫』(深谷かほる)の一巻を借りる。なんとも充実している。学生の頃から読み続けていた漫画『スケッチブック』終了の報。切なさよりも「今更終わるのか」という驚きの方が勝る。録画した『ENGEIグランドスラム』を見る。フットボールアワーの漫才が素晴らしい。冷蔵庫の中の機能だけで、あんなに面白く出来るのか。ニコニコ動画の配信でゴッドタンを視聴。〈お笑いを存分に語れるBAR〉。誰も傷付けない現代的なコントを披露していたハナコの秋山が、テレビで披露して物議を醸していたバカリズムの『見よ勇者は帰りぬ』を絶賛していて笑った。現代的な感覚であっても、あのコントはアリなのか。基本、その場にいた芸人のネタは評価されていたのだが、アンガールズだけまったく触れられていなかったことが引っ掛かっている。カットされただけならばいいのだが、彼らのコントの凄さはもっと見つけられるべきである。

二十七日。amazonで注文していた『三毒史』(椎名林檎)が届く。宮本浩次と歌っている『獣行く細道』が最高で仕方ないのだが、『ジユーダム』という曲も大いに気に入る。知らなかったのだが、『ガッテン!』の主題歌らしい。「支店、力点、作用点、ガッテン!」という歌詞の流れがとても心地良い。「このお笑い芸人DVDがスゴかった!2018」をやっていなかったことを思い出す。いずれやらなくては。

二十八日。『M-1グランプリ2018』のDVDが届く。2017もまだ未開封だというのに。川崎で起きた児童を狙った殺傷事件について、「私たちがああなっていた可能性は否定できない」という論説に、疑問を覚える。もし、自分がどうにもこうにも追い詰められて、自分だけでなく他人も巻き込んで死んでしまおうと思うような事態は起こり得るのだろうか。否、そうそう起こらないからこそ、こうして事件として取り上げられるのである。犯罪者になる可能性は否定しないが、少なくとも今、当面はその予定ではない。それを誇りと思おう。大好きな『めしにしましょう』(小林銅蟲)が終わると知って、動揺する。私が死ぬまで続いてほしかった。尤も、あの調子だと、いずれ作者が体調を崩していただろうが。昨日、途中で止めていた『ENGEIグランドスラム』の続きを見る。エンディングで太田が転倒するくだりは、今見ても冷や冷やさせられる。『ロンドンハーツ』で有吉がダンカンにキレられた話を披露していた。誰しも色々と叱られて大きくなるのだ。

二十九日。Twitterの「フォローしているアカウントがフォローしている未フォローのアカウントのツイートをタイムラインに流してくる」という謎のシステムに苛立ちが募る。書籍は好きだけど発言が苦手なのでフォローを外した評論家のアカウントのツイートを流すな。不愉快だ。『水曜日のダウンタウン』は〈みんなの説スペシャル〉。〈松尾伴内の似顔絵、ほうれい線描かないわけにはいかない説〉において、ほうれい線のない似顔絵を描いた人が「人のウイークポイントを描きたくない」と描かない理由を話していたが、それを自分はウイークポイント(弱点)だと思っていると公表している時点で、姿勢としてはより悪質に思えた。それを言わないところまでが優しさだろう。就寝前、Twitterで痴漢行為を働いて、駅のホームを走り抜けようとしていた男性が転ばされる映像を目にする。その映像には「こんなにドタバタしているのに周りの大人たちは何もしてくれない」という言葉が添えられていた。あまりにも情報の少ない段階で暴力的な手段に訴え出ることなど、そう容易に出来るものではないことぐらい、想像できそうなものなのだが。あくまでも結果論であることを踏まえてほしい。

三十日。九龍ジョー氏が編集長を務める『Didion』が届く。かわいいサイズ。『東京03の好きにさせるかッ!』を聴きながら運動。ゲストに岩崎う大(かもめんたる)。自意識をテーマにしたコントと、自意識をテーマにしたトークで盛り上がる。かもめんたるのコント『正しい顔』の話題が出たので、近いうちに観ようと思う(と書いておきながら、まだ観ていないのだが)。立川志らく師匠が川崎の事件の犯人に「一人で死んでくれ!」と言ったことに対し、自らの意見をツイートしているのを読む。確かに、あの事件では、犯人そのものにばかり注目が集まっていて、被害に遭った児童や保護者についてはあまり語られていない印象がある。我が子を亡くした親、伴侶を亡くした妻の気持ちになれば、そういう言葉が出るのも仕方がないのかもしれない。安易に否定できるものではない。

三十一日。『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』を聴きながら運動。ゲストにテレビ朝日社員の加地倫三氏。『アメトーーク』で平子祐希(アルコ&ピース)がやらかした話を軸にトークを展開していたが、単純に番組の作り手としての思いや若手芸人に対する視線などが誤魔化されずに語られていて、とても面白かった。『A-Studio』のゲストに東京03。披露したコントに上白石萌歌が「誰も傷付かない笑い」とコメントしていたが、そんなことあるわけないだろう。誰しもが身に覚えのあるシチュエーションで、故に見ている人たちの心は静かに傷つき、だからこそ東京03のコントは面白いのだから。radikoの機能とTVerの機能を安易に比較してradikoを批判したら、フォロワーさんに噛み付かれる。比較してこき下ろすのは良くなかった。批判するときは真正面から、金属バットで殴り飛ばすようにしっかりと致命傷を与える気持ちですべきである。……気持ちの話である、あくまでも。『ネタパレ』にスタンダップコーギー。中川家の礼二がちょっと気になっている様子だった。売れたかもしれない。

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