前回も触れたように「買取してもらえるか」はお客様から非常に多い質問です。

　そして、買取においてリサイクル屋泣かせとも言える存在が家具です。家具は、家電よりも買取が難しく、買い取れたとしてもその価格はかなり安いです。

　私個人の解釈の面もありますが、その理由をご説明します。

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　例えば2ドア冷蔵庫が欲しいお客様がいたとします。この場合は「要は冷えさえすれば何でもいい」と考える人が多いです。

　年式が何年前のものとか、メーカーが東芝なのかパナソニックなのかハイアールなのか、上が冷凍タイプの方がいいなど……そういったこだわりを持って選ぶ人は多くはないです。

　これが家具の場合は違います。

　例えばテーブルが欲しいとなった場合、まず用途ごとに違います。

　種類も様々です。ローテーブルなのかハイテーブルなのか…、折りたためるタイプかなどなど。

　さらにデザインもあります。シンプルな木目調がいいのか、それともシックなデザインがよいかなどなど。

　選択の幅が家電よりも広く、さらに、ひとつひとつが大きい。その上、価格も家電よりも安いものが大半です。

　我々の仕事の場合、気を抜いていたらあっと言う間に倉庫や店舗が家具の在庫だらけということになってしまいます（繰り返しになりますが、さらに売れたとしても家電よりも安い！）。

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　こういった理由から、家具の扱いは家電よりも難しいです。
　私個人としては、家具の買取は年に数回あるかないかという頻度で、後は引き取りになります。

　時間がかかってもいいから家具の買取を模索したいというお客様は、店舗面積の広いお店であれば可能性があるかと思います。またブランド物の家具であれば、ブランド専門の買取業者さんに連絡するのがよいです。

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　余談ですが、私の知り合いのシェアハウスを経営している方が傷や汚れなどで商品としては難しい家具を「まだ使えるじゃん」と備品として引き取ってくれます。

　商品としては難しいけれど、本当はまだまだ使えるという家具は大量にあります。

　最近ではジモティーも面白く、0円で出せば商品として難しい家具でもすぐに引き取ってくれる人が見つかるということも少なくありません。

　また、これは私のこだわりのひとつですが、開業以降一貫して倉庫や店の前には「ご自由にどうぞ」コーナーを設置しています。商品としては無理だけどまだ使える物々を欲しい人がいたら持って行ってもらえるようにしています。

　家具をはじめ、私たちが日常使っている物には寿命を全うしてほしいと思う面と、生活のために商品として接しなければならない面があります。

　私としては、どのような状態になろうとも前者の気持ちを失うことなく商売をしていきたいと考えています。

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