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ニッパーレビュー

うちのニッパー状況はこの四種

BANDAI SPIRITS エントリーニッパー ¥715

つい先日TAMIYAさんの精密ニッパーさんが死を迎え、ランナー切り用になんかいいのないかしらと調べ、まぁ変なメーカーでもないしこれでよかろうと購入した
結果的に得たものは「私はニッパー良いのばっかり使ってたんだな」という認識である
安かろう悪かろうである。ヨドバシで500円くらいなのだけどまぁ切れない切れない。もはや切るというよりは圧し切り、という感じ
なおランナーをカットするたびにその反動で明後日の方に吹き飛んでいく
また、根元部分に刃が無い物を使うのは初めてなためとても使いづらい
サイズも小さく、持ちてのゴムの部分が固定されていないため、使うごとに手の中でゴムがずれていく
エントリー用、とは言うが正直メインで使うのならばTAMIYAさんの某かを買う方が良い。良いニッパーは爪切りにも使えるんだ便利だろう?
まぁ先代の価格の3割程度なのでこんなもんだろうと諦めつつ使うこととする
値段相応という認識

TAMIYA 先細薄刃ニッパー ¥3190

かなり長く使っている先細薄刃さん一号
この子は一回目のランナーカットに使っている
先細薄刃という形状ゆえ、ランナーの狭いところにも楽々入り、切れ味も非常に良く、価格的にもヨドバシで2200円程度なので使い潰してもよし
コスパ、利便性で言うと最強のニッパーだと思う

TAMIYA 先細薄刃ニッパー ¥3190

上記と同じ先細薄刃ニッパーさん。こちらは二号
二回目のランナーカット用。後述のブレードワンニッパーで切れない場所を全て担ってくれている
性能は上述

ゴッドハンド ブレードワンニッパー ¥4400

言わずとしれたプラモデラー垂涎のゴッドハンド片刃ニッパー、の耐久性重視廉価版である
私は基本的に全塗装をするため白化をあまり気にする理由がなく、そこまで必要性がなかったのだが、つい先日ニッパーの日セールというのがあり「そこまで切れるのぉ?」という疑問を解消すべく、また片刃ニッパーの耐久性がどうも気になってしまいこちらを購入した
結果的に言うと、かなりキレる。切れ味自体は先細薄刃ニッパーを凌駕する
先細の切れ味が「サックリ」といった感じならば、こちらは「ぬるっ」と切れる
白化も抑えられるため、塗装は出来ねぇんだ家庭の事情でな。。。という素組みを全力でやるモデラーさんには最高の一品だと思う

ただ、難点がでかい。片刃ニッパーの性質上

これは非常に綺麗に切れるが

これは無理。片刃ニッパーは片方が刃、片方がまな板でまな板側が刃よりも大きいためパーツの底面に対し平行に刃が入らなければならない
他のニッパーであればこの場合左右から刃を挟み込んで切ることが出来るが、片刃ニッパーでそれをするとまな板の厚さ分ランナーが残る
かと言って上下で挟めるだけのスペースがない

また、同じ理由でこれもランナーが残る
最近はこういう形状のパーツもかなり多くなってきたね。私が女のケツばっか作ってるからかも知らんね

この様に片刃ニッパーは切れ味を得るために利便性を捨てたニッパーだと思う
それこそ高い方の片刃ニッパーは切削途中にひねると刃が曲がったり、分厚いところを切ると死ぬ、という話を聞いているので捨てた利便性は結構でかいと思う
妥協案としてその切れ味を生かして残ったランナー部分は刃を使ってけがく、という話を聞くが、私ならサクッとニッパーを持ち替える
また、他のニッパーなら両刃ともパーツに沿わせることで何ら問題なく際を切れるが、このニッパーの場合はまな板側が底に当たっており、ガイドラインになるべく場所がないため、油断しているとパーツをごっそり削ることとなる。ここは使い手次第ではあるが、初めて持ち替えた人は気をつけた方がいい。私はパテで盛り直した

割とはっきりと問題点があるが、それを踏まえて使う分には非常に良い、というのがゴッドハンドの片刃ニッパーだと思う
ただ、安いニッパーを使っていた人が本格的にプラモをやろう!と道具を新調しようとした時にははっきり言うがオススメしない
汎用性が低いというのは道具が少ない時には結構な問題になるからだ
慣れていない時に繊細な道具使っても壊しかねないしね。ブレードワンなら4000円だけど片刃なら6000円だぜ
メンテするのが基本スタイルになった道具ではあるけれど、刃こぼれは流石に自分でメンテ出来ないし、なによりも精神的に「ミスってひねると6000円」っていうのは結構来そうではある
ブレードワンニッパーはそこそこ強いらしいし、私自身もう使い潰していいや、位の道具と認識してるのでズッパズッパ使っている
幾つかニッパーを持っていてニッパー増やそう、という時ならばお財布と喧嘩して選択肢に並べよう

お勧め

TAMIYAさんの先細薄刃ニッパーを使い潰すのが私的には正解だと思う
ゴッドハンドさんよりも切れ味は落ちるが気にならないレベルであり、どのパーツ形状にでも使える、というのがでかい
薄刃なので折れやすいような感じがあるのだけど、今のところ先端が曲がったことも折れたこともない
万が一折れたとしても価格的に使いつぶせる価格であり、悪くなればランナーカットなりなんなりに回しても良い
一方、一本持っておいて損はないというのがゴッドハンドさんとこの片刃ニッパーだと思う
エントリーニッパーにおいてはこれでエントリーすんのはやめたほうが良いと思う

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