SMAP解散騒動と人生のリスク管理

先週はSMAPの解散騒動で持ちきりでしたね。私はあまり詳しくないので踏み込んだことを言えないのですが、やはりSMAPの独立しようとした4人のメンバーの気持ちを、元銀行マンとしては察しずにはいられませんでした。

そこに、被雇用者の大変さを見たと言いますか...。

SMAPを国民的アイドルにまで育て上げたマネージャーという一番身近な存在の人がメディアの前で侮辱されるということは、SMAPにとって非常に心痛むことだったのではないかと思います。

SMAP騒動を見て、事務所の考え方が「経営者と使用人」という構図をいまだに引きずっているということを感じましたし、それは恐ろしいことだと思いました。

もちろん、今の日本にはそのような企業が多いわけですが。

マネージャーは使用人ではなく功労者として扱われるべきだと私は思います。それは、一般企業の従業員も同じです。経営者というのは謙虚に自分の足らざるを補ってくれる人に接するべきであると。

松下幸之助さんも「自分以外の人こそが賢い」いうような言葉を言っていたくらいで、その精神がとても大切だなと。企業は人で成り立っているわけですから。

SMAPのマネージャーが国民的スターを育てたということはまぎれもない事実であるのです。事務所との間にどれだけのことがあったかは分からないけれど、やはり、マスコミの前で罵倒されたり謝罪させられたり...ということについては、私は頭をかしげてしまいました。

それでも戻ってくる4人のメンバーはやはり立派だと思いましたし、ファンのことを考えてくれたのだと思うと、私も応援したいという気持ちです。

そして、自身の立場を顧みず、SMAPの独立しようとした4人に対し、「あなたたちも事務所に戻りなさい」という立場をとったマネージャーも本当に立派だと思います。

やっぱり人としての筋を通すということができる人は立派だなと思いました。

このように、SMAPでも会社をクビになったら困ってしまうような世の中なわけです。私たちも、会社をクビになったらどうしよう、仕事がなくなったらどうしよう...という不安とは常に隣り合わせですよね。

耐えた先に報われるのか分からない、それでも耐える。それが従業員の宿命という面もあります。もちろん、その先に報いが見えないのならば辞めるのも手だと思います。その代わり、その場合にはリスク管理が必要。

だからこそ、複数の収入源をもつことを常にかんがえておくことが大切なんですね。

私もメガバンク支店長時代に4000万円を貯金し、その貯金を元手に融資を受けて不動産を買い、不動産投資、経営をはじめ副収入を得たのち独立しました。

副収入があったからこそ、大手銀行を辞めて独立しカフェを経営できたことを思うと、是非みなさんにも、本業以外にも副収入を得て、いざという時に独立できる何かを身につけておくことをお勧めします。


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