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Arizona Cardinals 23-24シーズンを楽しむための観戦ガイド(前編)

いよいよNFL23-24シーズン開幕ですね!
このnoteではArizona Cardinalsの今シーズンを楽しむために、前編ではチーム状況を踏まえファンが余り気にしなくてもよいことを、後半では今シーズンを楽しむ上での注目ポイントを書き留めています。

ちなみに画像は地獄の門です!他意はありません!
そして今シーズンに希望はありません!
来シーズンに期待してください!


気にしなくてよいこと①:敗戦

まず、今年のCardinalsはほとんどの試合で負ける見込みです。

オフェンスは先発QBのKyler Murrayの復帰時期が見えず、代わりの先発はキャリア6年間で0勝のDobbsか5巡ルーキーのTuneです。パスオフェンスには期待できません。

ディフェンスはさらにひどい状態で、セーフティのBaker&Thompsonコンビ以外に先発級が揃っているポジションはありません。ザルです。

このような惨状のため、Murrayの復帰までは大体の試合で13-34ぐらいで負けることになると思います。(でもOL,WR,EDGEにはちょっと期待してます、ちょっとだけです。)

ですが、これで良いのです。

今年のArizona Cardinalsは昨年までのクソハゲこと前GM Steve Keim政権の負の遺産を清算している段階です。

先送りしたベテランのキャップヒット、プレーオフで勝てもしなかったのに積みあがったデッドマネー、ニーズを無視した結果ポジションが重複している近年のドラフト指名選手、最期までまともに補強されることのなかったOLとCB、そして在任中の不祥事による指名権はく奪の可能性…言い出せば枚挙に暇がありません。

その状況でなんでお前こんなドヤ顔で選手を評価する方法語れるん・・・?

こういった状況の中、新ハゲこと現GMのMonti Ossenfortは24シーズン前の再建完了を視野に大胆なチームの解体と再構築を行っています。

例として、エースWR Deandre Hopkins,2番手QB Colt McCoyを始めとするベテラン選手のカット、S/LB Isaiah SimmonsやLT Josh Jonesといった今年で契約切れとなる2020年ドラフト組の損切り、DE Zach AllenやCB Byron Murphyといった昨年の主力を含むベテランFA選手に対する大型契約の放棄などが挙げられます。

そして目指すところは今シーズン中のキャップスペース正常化と、Patrick Mahomes以来の天才QBと称されるCaleb Williamsが待つ2024年ドラフトにおける全体1位指名権の確保です。

なんやこいつ・・・

と、言うわけで今シーズンは負けます、かなり負けます。とか言いながらMurrayが早期に復帰したらそこから4割くらいは勝っちゃいそう。そして全体1位取れなさそう。

気にしなくてよいこと②:プレーオフ

そんな状況です。プレーオフとかいうありもしないものは忘れましょう。
そんなことよりPFNのモックドラフトシミュレータを回してください。今ならTexansがくれた1巡のおかげで近年最高のWRプロスペクトであるMarvin Harrison Jr.に簡単なトレードダウンで25年の1巡が付いてきます。


気にしなくてよいこと③:Kyler Murrayの去就とCaleb Williams

では、24年のドラフト全体1位でCaleb Williamsを指名するかというと、筆者は否定派です。

ポジティブな理由としては
・全体1位を他チームにトレードした場合の対価の大きさ
・負傷するまでの3年間でOROYと2回のPro Bowl選出を果たしたエースQB Kyler Murrayの存在

ネガティブな理由としては
・そのKyler Murrayとの大型契約から動きにくい状態であること。トレードしたとしても$40M以上のデッドマネーが発生し、翌年もタンクに近い状態となる。
・デッドマネーを覚悟してMurrayをCaridinalsが諦めたとしても、1巡候補のQBが4,5人いると噂される24年ドラフトを控えた状態でCardinalsが諦めたMurrayを引き取るチームがいるとは思えない。

です。

端的に言えば、CardinalsはQB Murrayから動けないし、動く必要もないのです。(1巡2つ位くれるなら別かもしれません)

※あとGM OssenfortとHC GannonがMurrayを評価して良い関係性を築こうとしてるから動かないと見ています。休日にOklahomaでのMurrayのHeisman像記念式典に出るくらい。

そして、全体1位をトレードした場合の対価は非常に大きいものとなります。

昨年、Bearsは全体1位からトレードダウンする代わりにエース級のWR DJ Moore、23年1巡全体9位、23年2巡、24年1巡、24年2巡を獲得しました。

その点に加え、現時点でのCaleb Williamsの評価は23年の全体1位で指名されたBryce Youngの評価を上回っています。全体1位からトレードダウンした場合の指名権もBearsが獲得した対価を上回ることになるでしょう。全体10位以内の指名権を含む1巡3つ+主力選手1名+αが獲得できるのではないかと期待しています。

さらに、Texansの指名権がTOP5級となり、かつ、その指名権もトレードできれば向こう3年間で6つの1巡を確保することも夢ではありません。

これらの指名権と完全復活したKyler Murrayを軸に、24年シーズン開始前までに再建を完了させ、25年以降も複数の1巡指名権を確保しながら黄金期を形成するのがArizona Cardinalsの理想的な戦略となると考えています。

※参考URL:歴代全体1位トレード案件の対価

じゃあ今年のCardinalsに見る価値が全くないかといえば、そうです。そうとは限りません。来年以降につながり、かつ今シーズンを楽しむための注目ポイントがいくつかあります。

それらの内容はそのうち書く後半の記事で挙げてみたいと思います。なお作者は7月に挙げたHopkinsトレード記事の後半をまだ書いていない。

長文になりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!

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