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未練杯感想戦 23年ARI担当 後編


前回のあらすじ

①アリゾナの補強ポイントはEDGE,CB,DT,C
②全体3位の候補はWill Anderson一択
③HopkinsとARIの3巡96位をBUFの2巡とトレード
④アリゾナの補強ポイントはEDGE,CB,DT,C,WR new!

18:00-19:00 未練杯開始セレモニー

無事、開始時間にYouTubeを起動し未練杯に参加することに成功。少し長めの開催セレモニーとBig Boardを眺めながらあることを考えていた。

「Anderson指名するパターン飽きてきたな…」

今までTyree Wilsonだのトレードダウンだの言ってたプロのアナリストのモックに散々文句を言っておきながらこの言い草である。それに開始数行で前回のあらすじを否定するも良くない。

しかしそうと決まればトレードダウンだ。

実は、以前から目を付けていたチームがある。DETだ。仮想トレードダウン候補としてDETを推す理由は

①6位と18位の2つの1巡を持っており、無理なく1巡3位に上がれる位置にいる。
②DETは各ポジションに(当日朝の不祥事まで)大穴がなく、ベストプレーヤーであるAndersonを取れる状況にある。
③ARIがトレードダウンしてもSEAにAndersonが行かない。
④人はAidan HutchinsonとWill Andersonが両EDGEにいるというロマンに抗えない。

などなど。ARIにとってもDETにとっても好都合なトレードである。

というわけで早速DETのGMにDM。

返信が来るまでわずか1分。

やはり人はAidan HutchinsonとWill Andersonが両EDGEにいるというロマンに抗えないようだ(わかる)。この時点で未練杯時空のNFC北は地獄と化すことは99%確定した🚩

その後条件を詰め、Will Andersonが全体3位まで落ちてきた場合、以下のトレードを提出することで合意。

DET1巡6位+1巡18位+DE Josh Paschal ⇄
ARI1巡3位+3巡66位+4巡105位

1巡を2つ獲得するついでに、Will Andersonの獲得により余剰戦力化しそうな22年2巡のDE Josh Paschalの回収に成功。

個人的にはPaschalの獲得がこのトレードのポイント。ドラフト前に若く将来性のあるDE/EDGEを獲得できたことで2つの1巡でリーチ感のあるEDGEを無理に獲得する必要がなくなったため、CB,DTという大穴を優先的に補強できる。Paschalの対価も実質4巡と安価。

ここまでやれば一通りロースター上の穴も塞がり、荒野(未練杯実況コメントから引用)からぺんぺん草ぐらいは生えたチームになるだろう。

その後、念の為INDのGMにトレードダウンに興味があるかDMをしておいた。まあこのタイミングでアリゾナ側から話しかけた時点で考えてはいないだろう。それにYoungかStroudが落ちてくることも恐らくないだろう🚩

19:00- 未練杯 開始

さて、想定外()のトレードがほぼ成立したことにより、指名開始の裏で全体6位、18位の候補を具体的に考えることとした。

想定外のトレード(棒読み)

全体6位の候補はEDGE Tyree Wilsonか CB Christian Gonzalez,Devon Witherspoonだろう。 他の候補は LTかJalen CarterだがHumphriesの複数年契約下で間違っても LTを取る余裕などない🚩。先述の通りDEのPaschalを獲得できたことも踏まえ、ここはCB。2人なら好みの問題だが、何となくGonzalezが良さそうだ。

となると18位はDT。指名順的にはCalijah KanceyかBryan Breseeだろうか。敬虔なアリゾナの民は日々のトラウマからAaron Donald二世の異名を持つ選手をスルーすることなどできない。異名から漂うバスト臭からは目を背けつつ、落ちてくるならKanceyを獲得するだろう。

3巡まで指名することを考えるとニーズのポジションは以下のように埋められる。

EDGE Josh Paschal(22年2巡)
CB Christian Gonzalez(1巡6位)
DT Calijah Kancey(1巡18位)
C John Michael Schmitz(2巡34位)
WR 2巡59位のBPA

我ながら悪くない再建具合ではなかろうか、と自画自賛していた。

そうこうしている間に指名は進み、全体1位のCARはBryce Young、全体2位のHOUはWill Andersonを指名した。





Arizona Cardinals Now on the Clock…


マジかー…

ここに至るまでの数多のフラグ🚩を回収し、アリゾナの至宝、Will Andersonの夢は露と消えた。

未練杯では指名までの猶予は5分。マジかーと考えてる間に30秒が消えた。

その後、DETのGMと「駄目でしたねー笑」などとのんきにチャットしている間にさらに45秒が消え、残り4分弱でトレードを成立させないといけないという危機的状況に追い込まれた。間違いなく1分は自分で無駄にしている。

というのも、今ドラフトはQB Young,QB Stroud,EDGE Andersonが圧倒的トップ3。これ以外の選手を3位までに指名するのはリーチという強い風潮がある。

一方で、前半のnoteに書いた通り、事前交渉でHOU,TEN,WAS,ATL,LVとのトレードダウンは断念している。

正直に言えば、この展開を予想していなかった訳ではないが打つ手がない。

残り3分30秒

駄目元でINDのGMにトレードダウンを伺ってみるもお断り。まあこのタイミングでアリゾナ側から話しかけた時点で考えてはいないだろう。

残り2分30秒

Andersonが取れなかった以上、次点の候補となるのはEDGE Tyree Wilsonだろうか。しかし、リーチ感は拭えず中々指名に踏み切れない。

残り2分

Tyree Wilsonの名前をDM欄に入力し、後は送信するだけとなっていたこのタイミングで全く想定していなかった同地区ライバル、SEAのGMからトレードの話が持ちかけられる。

提示された対価は1-3⇄1-5&2-37&来年2巡。

このままARIがTyree Wilsonを指名してもSEAにStroudか次点のQB Anthony Richardsonが行く。対価としても2巡1つなら断るかもしれないが、2つは申し分ないだろう。これに乗らない手はない。

残り1分30秒。

トレード内容を精査しているうち思いの外時間が立ってしまった、早く成立させないとマズい。



あ、でもパンター取るのに7巡欲しい(支離滅裂な思考)。

残り1分

30秒で調べたSEAの7巡237位をちゃっかりせしめ、無事トレードが成立。これで断られていたらと思うとゾッとする。

このクソ忙しい時に7巡ごときのために何をしているのか

全体3位で当然SEAはStroudを指名。4位では謎の三角トレードによりMr. MVPの売却に成功したラマー屋さんがAR-15様を獲得。
INDがトレードダウンに応じなかったのはこれか…おのれラマー 屋さんめ。

かくしてアリゾナは危うく3位で指名するところだったEDGE Tyree Wilsonを全体5位で指名。良くも悪くも想定外の事象に見舞われながら、なんとか初参加の未練杯GMを完遂することができた。

未練杯開催翌日以降

その後、ノリのいいPIT,HOUを始めとした各GMのおかげで2巡指名という名の2次会が開催。

ここにちょっとプレッシャー掛けた人いますね

ニーズであるC,CB,WRから
2巡34位 C John Michael Schmitz
2巡37位 CB Julius Brents
2巡59位 WR Cedric Tillman
といった選手を指名できた。潤沢な2巡指名権のおかげで、3巡以降でもDTの先発やRT,RBあたりの控え選手も指名できそうだ。

ここまでやれば一通りロースター上の穴も塞がり、荒野からぺんぺん草ぐらいは生えたチームになるだろう。

余談:NFL Draft 2023

ドラフト初日、順当にQB Young,QB Stroudが消えたのち、Arizona Cardinalsは全体3位で想定されていた通りWill Andersonを指名…

ではなくまさかのトレードダウン。

この瞬間、アリゾナの至宝Will Andersonの夢は露と消えた

全体3位へのトレードアップのために多大な対価を払ったHOUはC.J. Stroudに加えWill Andersonという攻守の両輪を獲得。


まあ実際これはHOUファンのテンション上がるわなー

その後、Cardinalsは全体12位から全体6位へトレードアップし、長年の弱点であったCBのトップ候補、Christian Gonzalez…

ではなく GMそしてQB Murrayが惚れ込んでいたLT Paris Johnsonを指名。当時のあるアリゾナファンの反応は以下の通り。

これもフラグ回収…?


ただ、後から全体的な指名状況を見つつ振り返るとこの指名も悪くない気がしてくるが、この余白はそれを書くには狭すぎる。

次回、アリゾナのドラフト戦略を振り返る(多分書かない)

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