杉原あやの とTetugakuya 劇場

ある日とりあえず店主になりました。お店をやることが、「商売」なのだということも知らずに…

杉原あやの とTetugakuya 劇場

ある日とりあえず店主になりました。お店をやることが、「商売」なのだということも知らずに・・・。 実は、本音は、なんとか哲学を続けたい魔女。一方、店内ほぼ喜劇・・・。 自称香川のサグラダ・ファミリア……建設途中。哲学対話・こどもてつがく・哲学読書会など主催や出張開催しています。

マガジン

最近の記事

法人のメンバー紹介

はじめの頃今では、Tetugakuyaから完全に別れて一般社団法人てつがく屋となった、哲学プラクティスや哲学読書会などの活動。 始めた頃は、ひとりぼっちだった。関西のp4cのポスター発表会に行った時に「四国では難しいでしょう。」と言われたのを覚えている。嫌味で言われたのではない。あの頃、哲学プラクティスに関わる人たちは、周囲に理解されず、隠れキリシタンのように耐え忍んでいるようだった。随分と孤独や困難さを感じてこられたからの言葉だったと思う。 今より100歳ぐらい若かった

    • 哲学対話で訓練したことを日常に生かす

      ある日、そんな文章を見かけた。 特に違和感のない文章だと感じられる人も多いのかもしれない。 けれども、この文章には、検討すべき事柄が多くあるはずだ。 早速、哲学的思考(クリティカルシンキング)してみようと思う。 引用した文章は、つまりこういうことである。 女性は、男性からの「愛情」を感じられないと、男性を「非難」する。 すると、男性は、「尊敬と感謝」を得られていないので、頑張れない。(前提として、「尊敬と感謝」が「非難」と対になっている。) 女性が、男性を尊敬し

      • なのちゃん

        本日は、四国学院の合唱サークルのメンバーが閉店後に重唱のコンサートを開かれていました。 リーダーのなのちゃんは、当店の常連さんで、コロナ禍でのキャンパスライフが長く続き、苦労されてきたご様子を伺ってきました。 コーラス部を作りたいと、仰っていましたが、本当に、有言実行されて、メンバーとの練習も頑張ってこられたようです。 学外で歌うのは、最初で最後だそうです。 ラストの曲は「いっしょに」という合唱曲でした。 Tetugakuyaにぴったりの曲だから、という理由で選曲さ

        • ゴシック調の装飾完成

          やはり、Tetugakuyaは、サクラダファミリアだとか言っていたので、そういうことなのでしょうか。 構想と着工までに長い時間をかけて出来上がりました。 こうみえて、いざという時には、アクリル板をはめられるようになっているんです。 構想は、2021年の11月ごろから始まりました。 桐の集成材を購入して、カットしてもらいました。 ここでも、工作員T さんが活躍されました。 桐は、柔らかく加工しやすいですが、割れやすいため、筋違いになるように2枚の板を合わせてボンドで

        マガジン

        • 人々
          37本
        • Tetugakuya 進化状況
          63本
        • 詩・エッセイ
          16本
        • Story Of Items
          1本
          ¥100

        記事

          受身の姿勢で、真っ逆さまに落ちる

          前回の記事の続き 私がTetugakuyaで、人との出会いを通して、いろいろなことに触れる機会があったように、お客さんもまた、いろいろなお客さん同士との出会いを通して、閃きや喜びがあることを願っていた。 何か、こうでなければならないようなあり方ではなく、どんなふうにでもいいからやってみよう!そういう場があればいい。 私が願うまでもなく、型破りな(クリエイティブな)お客さんたちが、試行錯誤しならが、挑戦していく過程に、まるでその場の一員のようにいさせてもらえることも、お店

          受身の姿勢で、真っ逆さまに落ちる

          永眠しかけるほど長い休業へ

          休業宣言 おそらく5月の21日だったか、休業宣言をした。 その少し前に、母親が入院したことで、自分の生活環境に大きな変化があったことは確かだけれど、それ以上に、色々なことが重なった。 8月で6周年になる。 6年も!!!私の人生の6年もの間がTetugakuyaに注ぎ込まれていた。 来年も、再来年も、去年のようなあり方をしていたくない。これ以上続けられない! 私は、自分自身のあり方をもう一度振り返っていた。 良い加減な大人たち Tetugakuyaという店は、特

          永眠しかけるほど長い休業へ

          Tetugakuyaが舞台の小説完成まで

          カウンターを通して出会った楽しいお客さまのお一人が、三野与喜君ことろくなみのさん。私は、トモッキー君と呼んでいる。 彼は、いつもカウンターに座ると、ノートパソコンを広げて、ひたすらタイピングをしている。 物語を書くのがとても好きで、いつも物語を書き続けている。 印象的だったのは、奥様からお題を出されて、すぐに物語を書き上げるものの、奥様が結末やあらすじの方向性が気に入らないと、すぐに修正してきちんとおかしくない物語に仕上げてしまわれることだ。 私は、時々、感想を求めら

          Tetugakuyaが舞台の小説完成まで

          GWの個展とバンドネオン

          2022年4月後半からGWにかけて、金庫室で写真展が開催されました。 奇しくも写真家や写真好きの多いTetugakuyaで、暗室作業で現像された写真の展示です。 写真家の方に限らず、色々なお客様が見てくださり、色々感想を話し合っておられました。 4日には、生島大輔さんのバンドネオンの演奏会と作家さんのトークイベントがありました。 Tetugakuyaの空間にマッチしたノスタルジックな演奏でした。もっと沢山の方に聴いていただきたかったです。 いつもなら、どんどん作家さ

          GWの個展とバンドネオン

          神は細部に宿る【働く環境も大切】

          Tetugakuyaの新しい進展は、カウンターの内側に起こった。 それは、2022年4月17日のこと。 オーダーが重なると厨房の手元は色々なものが一時的に出しっぱなしになってしまう。一人で対応するとなると、片付けをしながら、次のドリンクを作ることはできない。 もう少し厨房を広く取りたいけれど、そこには、レジ台も鎮座していた。 そしてレジ台の隣はというと・・・・。 かがみ込んで、厨房の外へ出入りできるようになっていた。 反対から見るとこんな感じ。 今回、そんな厨房

          神は細部に宿る【働く環境も大切】

          魔女見習いの卒業

          2022年の3月の半ばを振り返る。 魔女見習いだった、はるちゃんが卒業した。 自分だけで切り盛りしてきた店に、誰かを立たせるなんてことを想像したこともなかったのに、不思議な縁で。 今思うと、はるちゃんは、男勝りだったかもしれない。可愛くあるよりも、かっこよくありたいと思っていたのではないか。(全くジェンダーの話ではなく、生き様として) そんな、クールな性格は、別の言葉に変えると、小生意気とも言えるかもしれない。だが、そこが良かった。私は、彼女が、デスクで、太々しく座っ

          【改善】ドリップも額縁越しに

          ドリップする場所には、大人のやんごとなき事情により、至急あつらえたアクリル板がありました。 この場所を改善するために、適当な大きさの額を2種類購入。 うち一つが、サイズ的にも良さそうだったので、工作員Tさんに預かって頂きます。 額が倒れないように、足を作ってきてくださりました。 足を額に取り付けて、アクリル板も入れ込みます。 いざ、設置! ここで、Beforeを見てみましょう。 とにかくシンプルな木片の切れ込みにアクリル板を刺しただけでした。 とにかく、急いで

          【改善】ドリップも額縁越しに

          ドア工事 隙間風を防ぐ

          2022年2月20日 まだ、寒い季節、D .I.Yで作ったドアには両サイドに隙間があり、隙間風が入ってきます。 Beforeの記録 さあ、工事を始めよう! 以下ドキュメンタリー写真は、Akiyama Takaoさん撮影。 工事に取り掛かる前に、取り付ける木の長さを測ったところ 「あれ?そもそも、立て付けのサイズが違う?」 杉原あやの、それを聞き頭を抱える。 「想定の範囲内です。」と工作員Tさん 写真タイトル【祈り】 いや、なんだって、こんな不安定な場所を踏

          ドア工事 隙間風を防ぐ

          珈琲の粉、静電気凄すぎ問題

          2022年2月6日の話。 記録を残したがる私が、珍しくBeforeの写真を撮影し忘れてる・・・。 仕方がないので、文章力で、読者のイメージを呼び起こせるよう努力してみる。 季節柄、乾燥のせいもあってか、コーヒーミルで豆を挽くと、それを受けるステンレスのカップの中で珈琲の粉が大暴走を起こしていた。 推測するに、静電気のせいだと思う。 カップの内側360℃ぐるりと一周、粉が張り付いているので、手でトントンとカップを外側から叩いて、粉をカップの底へ集めるのが習慣だ。 とこ

          珈琲の粉、静電気凄すぎ問題

          構想約半年のアクリル板

          君の未来には、得体の知れないウイルスの感染が世界中に拡大し、マスクを着用するのが当たり前の生活をすることになる。そう言ったところで、5年前の私だったら、信じようとしないに違いない。 感染症対策のために色々なことが変化した人もいれば、実は、10年前も今も、全くもって何の変化もない生活を送っている人もどこかに居そうだ。ニュースでは、変化ばかりを伝えるし、変化していないとおかしいかのようだから。実際、この感染症が人間の社会や、人間の在り方にどれだけの変化をもたらしたのかということ

          構想約半年のアクリル板

          2021年トイレで過ごすクリスマスイブ

          Tetugakuyaのお手洗い問題は、2020年後半から深刻さを増していた。 それまでのTetugakuyaは、年齢層はやや高めで男性のお客様がほとんどだった。 ある時、「どうしてうちには女性のお客さんが来てくれないのだろう」とぼやくと、友人は「あんた、硬派な飲み物しか置いてないやん!」と言っていた。 確かにそうかもしれない。 インスタ映えするケーキとか、キャラメルマキアートとかそういう類のものは置いてない。私が、食べ物にあまり興味がないせいで、力が入らない分野だ。

          2021年トイレで過ごすクリスマスイブ

          2021年6月からのアレコレ

          6月狐の来店 MSKさんが、狐の姿で来店されました。 役目を終えた珈琲スプーン 1017年の喫茶を始めてから使ってきた、珈琲スプーンが割れてしまい、真鍮製のスプーンに買い換えました。 ありがとう。長い間、お役目ご苦労様でした。 道具は、活動の動的な流れを緩やかに引き受けていて、切り離せるようなものでは無い気がします。無くてはならないものです。 8月13日クラリネットのコンサート Tetugakuyaでのクラリネット演奏は、初めてでした。 Tetugakuya短

          2021年6月からのアレコレ