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ノンカフェイン・ドリンクようやく

珈琲がメインで始まり、紅茶が増えてきたところで、そろそろノンカフェインも必要だと思い始めたのは、去年のずっと前のこと。

それでも、なかなか思うように進まず、テイスティングをして取り入れていく余裕もなく時間は過ぎて行きました。


早くなんとかしなければならないTO DO LIST が増える一方で、思うように進まない。


3月は、お客様も少なくなり、店主の気分も揺れる時期です。

1年目のこの時期は1ヶ月休業し、2年目のこの時期は、2週間程度店を閉めたのです。

今年はというと、1日だけの臨時休業でなんとか持ち直しています。

店主が精神的にタフになってきたのか、お客様が減る時期でも、昨年よりもさらに増えてきた馴染みのお客様が来てくださるという状況に救われてか、なんとかやり過ごしています。

仕事とは関係なく、仕事の人間関係とも関係がなく、自分の好きな勉強を適当にやる僅かな時間を持つように工夫すると、精神的安定します。

心に負えない人間関係は、気持ちから少し離して、上手にぐうたらするということに気に配るようになりました。


自分のやりたい勉強をゴロゴロやっていると、落ち着いてきたのか、仕事の方も心なしか進むようになったようです。

去年の暮れにテイスティングを済ませていた紅茶を仕入れて、再度テイスティングした後、メニューに加えました。

林檎×シナモン×柑橘系の果物が入ったフルーツティー。

鮮血を思わせる真紅が妖艶な物語を思わせてTetugakuyaにぴったりではないでしょうか。スパイスも入っていて、後味にほんの少しピリとした風味がありますが、砂糖いらずのジュースのような紅茶。



メニュー名の候補は、いつかフルーツティーを導入するときに付けようと決めていた「ベアトリーチェ」にしました。


ベアトリーチェは、ダンテの永遠の片思いの相手であり、生涯を通して彼の人生に影響を与えた女性です。

彼の著作「神曲」では、天使のように彼を導く永遠の淑女として登場します。

決して成就することのなかった生涯の愛。

とても甘く、少し酸っぱく、少し辛く、血のように赤いティーのなかにそのような物語を投影してみました。



アイスティーにしても甘くてジュースのようにゴクゴク飲めてしまいます。

もうメニューにも加わっていますので、シナモンも甘いものも大丈夫!という方には是非、試して頂きたいメニューです。

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We offer non-caffeine fruit tea as our new menu.
It is bloodly red and fascinating. The taste is very fruity and sweet. It is a little spicy and contains cinnamon. We decided to named the tea "Beatrice". She is the lady whom Dante loved for his whole life.



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