レビュー:2018:J2:第19節:H:vs横浜FC「勝負所でのプレーに見どころがあった試合」

岡山vs横浜FC:0-0
得点者:なし
観客数:9,776人
試合会場:岡山県総合グラウンド陸上競技場 "シティライトスタジアム"

1、チーム情報&評点

評価基準

良:1~5:悪

審判

主審:上田 益也:2.5
副審:岩田 浩義、佐藤 貴之:2.5
第4の審判員:小曽根 潮

H:岡山

監督

長澤 徹:2.5

スタメン

19仲間 隼斗:2.5、18齊藤 和樹:3.0
11三村 真:2.5、25武田 将平:3.0、7伊藤 大介:2.5、21椋原 健太:2.5
14上田 康太:2.5
6喜山 康平:2.5、4濱田 水輝:2.5、8塚川 孝輝:3.0
22一森 純:2.0

リザーブ

GK:13金山 隼樹
DF:31下口 稚葉
MF:15末吉 隼也、17関戸 健二、10大竹 洋平
FW:24赤嶺 真吾、32福元 友哉

途中交代

18齊藤 和樹→32福元 友哉:評価不可
19仲間 隼斗→24赤嶺 真吾:評価不可
7伊藤 大介→10大竹 洋平:評価不可

A:横浜FC

監督

エジソン・アラウージョ・タヴァレス(タヴァレス):2.5

スタメン

10アブドゥラーヒム・ラーヤブ(イバ):2.5、40レアンドロ・ドミンゲス・バルボーザ(レアンドロ・ドミンゲス):2.5
17武田 英二郎:2.5、7野村 直輝:2.5、24渡邊 一仁:2.5、14北爪 健吾:3.0
3田所 諒:2.0
20カルフィン・ヨン・ア・ピン:2.5、13裵 乗振(ペ・スンジン):2.5、33川崎 裕大:2.5
18南 雄太:2.0

リザーブ

GK:36辻 周吾
DF:2藤井 悠大
MF:8佐藤 謙介、25石井 圭太、35松井 大輔
FW:9戸島 章、11三浦 知良

途中交代

14北爪 健吾→8佐藤 謙介:2.5
24渡邊 一仁→2藤井 悠大:評価不可

2、数値評

H:岡山

攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:D
総合評価:C

A:横浜FC

攻撃評価:C
守備評価:B
采配評価:D
総合評価:C

3、文章評

Q.1「悪い流れになりつつあるチーム状況を一変する選手起用はあるか?」

A.1「大きな変化はなかったが、微修正は見られた。非常に苦しい台所事情とみるか選手起用の不味さと考えるによって評価は分かれるが、個人的には、後者で考えたい。」

Q.2「セットプレー以外での得点パターン増への一手は?」

A.2「ゴールに迫るシーンは少なく、具体的な一手は見えてこなかった。それでも決定機に近い形を作れたので、そういった得点シーンが少なくなるのを覚悟で、どこまで戦えるか。」

Q.3「得点する試合が増えている一方で、不安定な守備への改善点は?」

A.3「本職のCBが怪我などで、離脱した関係とはいえ、MFメインでプレーしている8塚川 孝輝に戻った。ビルトアップの正確さは上がったものの守備の緩さが目立っている部分があるので、無失点に抑えた場面があったもののちょっとしたずれから危ないシーンを作られた。
 直接的な影響とまでは言えないもののパスを出すまでの判断やその選択、ポジショニング、動き出しの一歩、連携。こういった細かいものが守備にも影響が出る。
 この試合では、そういったものが影響したのか危ない場面が2度あったが、22一森 純のビークセーブに救われた。」

総評

 ベテランを巧く起用する横浜FCと実績と実力を辛く重視する岡山。その両チームの構図ではあったが、随所に両チームも持ち味を発揮する展開ではあったが、やはり、どこか駆け引きする様な場面があり、押しがもう一押し足りなかった。

 勝負のポイントとなるであろう10アブドゥラーヒム・ラーヤブ(イバ)や40レアンドロ・ドミンゲス・バルボーザ(レアンドロ・ドミンゲス)というスペシャルな2人の2トップ。守備をベースにした上で、攻撃機会が少ない岡山と2トップの運動量の少ない横浜FC。一撃必殺という言葉あるが、それは両チームに当て嵌まる。
 試合内容を見る限り、それが嵌ったのは、横浜FCであったが、絶対防御でも言おうか、22一森 純の神セーブにより勝ち点1を岡山が死守としたと言っても差し支えない試合。

 そして、18南 雄太の構える守護神の存在も大きかった。横浜FCは、限られた強化資金の中で、旬の選手や若くパフォーマンスにむらのある若手ではなく、ピークを過ぎたが、技術と経験に裏打ちすれた確実なプレーが出来る中堅選手やベテラン選手を中心に、勝負強さを発揮してきたチーム。J1に昇格した事もあり、あのキングカズこと11三浦 知良が所属する。
 トップカテゴリーではなかなか難しいかもしれないが、J2のカテゴリーであれば、一定の成績を残せる。そういった部分をここ数シーズンで、証明している。

 また、岡山にも所属していた3田所 諒や24渡邊 一仁といった中堅選手もフィットするなど、そういった選手起用が光る。最もこの2選手は、岡山戦では、球際で、厳しく守るなど、高い闘争心で、試合を引き締めた。
 こういった元岡山選手が増えてくると、岡山の確かな歩みを感じてくる。将来的には、J1のトップカテゴリーへ昇格し、ユース選手が、様々な場で、活躍する日を信じて、中堅とベテラン選手が多く所属する横浜FCとの試合も大切にしたいですし、面白い熱戦に期待したい。

 今季の横浜FCとのもう1つの対戦は、アウェーでの試合になるが、強い岡山を魅せる事が出来るか。チームの勢いが減退している中で、再浮上し、上を目指したい。

4、試合評

Man Of the Match(MOM):22一森 純(岡山)
Most Impressive Player(MIP):3田所 諒(横浜FC)
満足度(10点満点):5点

5、試合後通算対戦成績

通算対戦成績(J2)

H:岡山:7勝(13得点):7分:(11得点)6勝:横浜FC:A

会場別対戦成績(岡山視点)

H:シティライトスタジアム:2勝5分3敗
A:ニッパツ三ツ沢球技場:4勝1分2敗
A:味の素フィールド西が丘:0勝1分1敗
A:日産スタジアム:1勝0分0敗

6、今季の成績(15節:雷雨中断)

勝敗(18/42)
8勝6分4敗(暫定6位:勝ち点30)

得失点
20得点14失点(+6)

ホームスコア(7試合:4勝3分1敗:12得点6失点)
1-0×2、3-0×1、3-1×1、0-0×1、2-2×2、0-1×1

アウェースコア(9試合:4勝2分3敗:8得点8失点)
0-1×3、1-3×1、1-1×2、1-0×2、3-0×1

ゴール(全20ゴール)
3後藤 圭太×1(頭1)、4濱田 水輝×3(頭3)、6喜山 康平×1(頭1)、7伊藤 大介×1(右足ミドル1)、8塚川 孝輝×2(頭1、右足ミドル1)、11三村 真×1(左足ボレー1)14上田 康太×3(FK左足3)、18齊藤 和樹×1(PK右足×1)、19仲間 隼斗×2(頭1、ボレー右足1)、24赤嶺 真吾×2(左足ボレー1、PK右足1)、25武田 将平×1(左足ミドル1)、33阿部 海人×1(左足1)、オウンゴール×1(足1)

アシスト(全12アシスト)
8塚川 孝輝×2(頭1、右足1)、9李 勇載×1(右足1)、14上田 康太×4(CK左足1、FK左足2、クロス左足1)、18齊藤 和樹×1(右足1)、19仲間 隼斗×1(左足1)、24赤嶺 真吾×3(パス右足2、クロス右足1)

得点の形(20得点:流れ×6、セットプレー×14)
ボール奪取→ミドルシュート(右足)×1クロス→左足ボレー×1、クロス→右足ボレー×1、クロス→頭×1、FK→頭×2、左足直接FK×3、FK→混戦→左足×1、CK→混戦→頭×1、速攻→ポストプレー→右足ミドル×1、CK→2次クロス→頭×1、右CK→セカンドボール→ダイレクトボレー(左足)×1、左CK→頭×1、PK(右足)×2、クロス→オウンゴール×1、ロングスロー→混戦→頭×1、ロングスロー→セカンドボール回収バックパス→左足ミドル×1

失点の形(14失点:流れ×11、セットプレー×3)
CK→ショートコーナー→右足(ミドル)×1、PK×1、PK(右足)×1、左足(フリック)→頭×1、右足(クロス)→頭×2、右足(クロスが直接)×1、左足(クロス)→頭×2、右足(ミドル)→オウンゴール×1、右足×1、右足(パス)→右足(ミドル)×1、右足(スルーパス)→右足×1、右足(浮き球パス)→右足(ボレーシュート)×1

得点時間帯(20得点:前半×9、後半×11)
1分~15分×2、16分~30分×3、31分~45分×4、前半AT
46分~60分×6、61分~75分×5、76分~90分、後半AT

失点時間帯(14失点:前半×9、後半×5)
1分~15分×2、16分~30分×3、31分×45分×4、前半AT
46分~60分×2、61分~75分、76分~90分×2、後半AT×1

岡山から世界へ
To Be Continued

by 杉野 雅昭(Masaaki Sugino)

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