毎度、岡崎市上和田町で家具のリメイク・オーダーメイド家具の製作をする家具職人の杉田です。

最近はじまりました"アイカ工業"さんのテレビCM。

■『知らなかったやるじゃナイカ』篇 (15秒)

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システムキッチンに
システムキッチンのメーカーさんとは違う
他社製食器洗い乾燥機を組み込んで取り付けた
お客様にちょっとアドバイスと思いまして
本日、このblogを書いております。

杉田木工所の

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などのSNS記事をご覧になられて
システムキッチンのメーカーさんとは違う
他社製の食器洗い乾燥機を取り付けて

食器洗い乾燥機の正面化粧板が
システムキッチンメーカーさんにご用意がなく

かと言って他社製食器洗い乾燥機のメーカーさんにも
ご用意がなく

困って杉田木工所にSNSからお問い合わせになられる
お客様が時々おられます。

余程の事がない限り正面化粧板の製作は可能ですが…。

ひとつネックが。

余程の事がない限り
化粧板の製作は可能だと思います。

ひとつネックは
正面化粧板に貼る化粧材が
杉田木工所の在庫にあるか否か。

杉田木工所に在庫としてストックしてある
化粧材でしたら、お客様が希望されるサイズが
取れるサイズさえ残っていれば

在庫のメラミン化粧板単価で計算して
システムキッチンの正面化粧板に加工して
お客様にお渡しすることは出来ます。

しかしながら、
杉田木工所に在庫として残っていない化粧材を
ご希望の場合、

残念ですが、
メーカーより規格サイズのメラミン化粧板を取り寄せる。
しか、システムキッチンの化粧板を
加工し完成させる方法が現状ありません。

化粧板にも
サイズが2種類ご用意されている化粧板と

サイズが1種類しかご用意がされていない化粧板が
存在いたします。

化粧板が2種類用意されている化粧板。

• 3×6サイズ化粧板(1,830㍉×920㍉×0.95㍉)

• 4×8サイズ化粧板(2,450㍉×1,220㍉×0.95㍉)

化粧板が1種類しか用意されていない化粧板。

• 4×8サイズ化粧板(2,450㍉×1,220㍉×0.95㍉)

面材・パネル材と2種類用意されている化粧板。

食器洗い乾燥機の正面化粧板に
ご用意されているタイプは2種類。

面材タイプ
厚み15㍉～厚み18㍉ほどの木製板に
正面と木口面(厚みの正面部分)に化粧材を貼って
仕上げるタイプ。

パネルタイプ
厚み5㍉で正面のみ化粧材を貼って
木口面は、食器洗い乾燥機のメーカーさんが
用意してくれている枠材を4方向面にとりつけて
仕上げるタイプ

いずれも
縦630㍉～650㍉ぐらい。
巾は433㍉ぐらい。です。

これだけの大きさのために
先述しましたメラミン化粧板の規格サイズを
杉田木工所が化粧材メーカーさんより
取り寄せることになります。

もともとシステムキッチンに装備する用意のない
場所へ組み込んだ食器洗い乾燥機。
なものですから、食器洗い乾燥機以外に取り付けてある
「扉」や「引き出し」の正面化粧板と"お揃いの"

化粧材のご用意がないのは、仕方ないです。
想定外なわけですから。

なので
システムキッチンメーカー
食器洗い乾燥機メーカー
どちらもシステムキッチンの正面化粧材を
"お揃い"にする化粧材を両社もっていないわけです。

規格サイズのメラミン化粧板は
概算ですが

• 3×6サイズ化粧板(1,830㍉×920㍉×0.95㍉)：￥11,000. -(消費税込み)

• 4×8サイズ化粧板(2,450㍉×1,220㍉×0.95㍉)：￥25,300.-(消費税込み)～￥22,000.-(消費税込み)

は設計価格として公表されております。

この設計価格に

• 杉田木工所の工賃。事業所としての利益。

• ご希望になられたお客様が遠方にお住まいの方ならお住まいまでの輸送量料金。

これらの経費がメラミン化粧板の
設計価格に上乗せされることになります。

このサイズに対する対価が

• 過ぎる対価だと思う。

• 過ぎる対価だと思うが、システムキッチンの正面化粧板を"お揃い"にするためには仕方ない経費。

このどちらかだと家具屋 杉田は思うわけです。

どちらをご選択になられるかは
お客様、自らがお決め頂ければと思います。

無責任地帯と申しますか、

致し方のないだれも踏み込まないエリア。

家具屋 杉田が思いますに
システムキッチンのメーカーさんか
食器洗い乾燥機のメーカーさんか

どちらかが、正面化粧板の「責任」を持たないと
いけないのではと思います。ほんとは。

しかしながら、
システムキッチンには純正品ではない
食器洗い乾燥機を組み込んでいるので、
システムキッチンメーカーは責任を持つ道理がない。

食器洗い乾燥機のメーカーは
もともと、出来なかった他社製システムキッチンへの
自社製食器洗い乾燥機の装備でありがたい採用取付施工が
実現しましたが、他社製システムキッチンさんが

用意している化粧材を食器洗い乾燥機メーカーさんが
用意していない。

というなんとも、残念な「わしゃ、知らん。」合戦が
お客様にご迷惑をかけてしまっている。
そんな気がいたします。家具屋 杉田は。

さいごに。

いろいろと杉田木工所に
ご相談頂ければと思いますが、

さすがに、無理なものは無理です。と
申し上げさせていただきます。

全力は尽くしますが。

費用が掛かてしまう事。
これまで、この事がネックでやめられた方が
全体の2/3ぐらいでしょうか。

残りの1/3のお客様が
施工されました。という感じです。

大手のメーカーさんは
意外と小回りが利きません。というか
痒い所に手が届きません。
というメーカーさんが割りと多いです。

艶ありの化粧材は在庫として持たない。
ポリエステル樹脂合板は持っているが
同柄・同色のメラミン化粧板を持っていない。など

大手メーカーさんにもそれなりの理由が
あるのだろうとは思いますが、
結構土壇場で最終的には「無理」「用意出来ない」が
多々あります。

メラミン化粧板もオーダーメイド家具の
もともと細い部分やR部分にポリエステル樹脂合板では
貼れない部分を補う役目の化粧材として取り扱われることが
多かったですが、最近は、オーダーメイド家具の
多面積の部分に使われることも増えてきました。

ポリエステル樹脂合板と
メラミン化粧板の設計価格にあまり差が
なくなってきたからです。

なので、メラミン化粧板の全体の半分も使わない
木工製品への利用も、高くなります。
他のモノで流用が出来なければ仕方がない。と
家具屋 杉田は思いますが、お客様はどうでしょうか。

様は「価値」があるか、ないか、なので
この理不尽でニッチな木工製作部分を
どう捉えるかだと思います。

どちらも責任をもたないこの部分を
どうお考えになるか。

答えは、ひとそれぞれで違います。

よくお考えになられてください。
今回の記事が、同じような悩みにぶつかった方に
少しでもプラスになればと幸いでございます。

次回予告。

【杉田木工所へのお問い合わせ先】