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会ったこともない人とばったり、それが人生を左右することもある。

新しい元号に変わって3ヶ月
だいぶ慣れてきた感じ。
新しい時代に変わっていくこと
明治や大正、もしやそれ以前から
大切に守って行くべきこと
双方が大事に思います。

日頃 街なかでバッタリ再会が多い私ですが、
昭和の終わり、初めてながらバッタリ出会った
最近ふと思い出しました。

初めてながらのバッタリ、おかしな話ですが、
当時私は鹿児島で証券会社の新卒営業マンとして
飛び込み営業に明け暮れていました。
ある日、富裕層が多く住む住宅街エリアに
あてもなく1軒1軒飛びこんでました。
ピンポーン♪ 『こんにちは!三洋証券の杉浦です!』
と呼びかけてもほとんど用事なし、門前払いの連続。
気を取り直してもう1軒と、思いを込めて。
30軒に1軒、玄関に入れて貰えれば良い方でした。
そんな時、こんにちは!三洋証券の杉浦です!と
インターホン越しに話しかけると、
『えぇ〜!早いですね!お入りください。』
とご婦人の声。
私とすれば、先輩の得意先に飛びこんだ?なにかの間違い?
と思って玄関に留まらず、応接に入れてくださいました。
そのご婦人からびっくりしたのが
『今日主人が三洋証券さんに行ってくると言って出かけてすぐに来てくださってすごいですね』
ということ。
こんな偶然もあるのか、と私はただただびっくり。
私が、その時に真面目に、私はたまたま飛び込み営業で来ただけです、
ご主人とはお会いしていないとお伝えすると、
それも正直で良いですねと、喜んでくださり、
美味しいコーヒーを飲ませていただき、そのお家を後にしました。
会社に戻るとその飛びこんだお家のご主人Tさんから連絡入っていて
もう一度来て欲しいという用件でした。

そこから半年のうちには、個人資産の株式について他社から
全部移し替えてくださる関係性に。
仕事上だけではなく、大正生まれのTさんから、
シベリア抑留生活から日本に戻ってくるまでのお話
会社員時代、大きな取り組みをどうやって成功に導いたか
会社における上下関係
得意先との人間関係の作り方
銀行、金融の仕組み、そこから都銀の支店長の紹介まで
ビジネスマナー
お礼の作法
食事の作法
芸術への造詣
おそらくもっと、もっともっと
ありとあらゆることを私に教えて下さいました。
私にとってはお客さんの次元ではなく
遠い鹿児島でのもうひとりの父親であり
ときには上司、インストラクターの場面も
新卒の私が早い段階で鹿児島の経済界のそれなりの
地位の方々とも仲良くなれたのはこのTさんがなくては
ありえないことでした。
ある意味私の初代世話人。
そこから30数年が経過し、あらためて
偶然の飛び込み、ばったりから人生を左右するところまでの
人間関係に発展していくからこそ、行動の大切さ、
そして時代が変わっても守るべき人と人の関係性
次代のため時代を生き抜く若い方々と
楽しくやって行きたいと思った夏の日。

炎天下が続きますが活動量を落とさない1週間に!
今週も
よろしくお願い申し上げます!

このTさん、私を見込んで与え続けてくださいました。
ときには大きな雷も落ちましたが、私の成績上昇を
心から喜んでくださいました。
与える喜び、分け合う喜びを社会社員生活の最初に
教えてくださったのもTさんだったと今思い返します。
感謝。

【与える喜び、分け合う喜び、やり遂げる喜び】

渡辺和子氏の心に響く言葉より…

近頃、もらう喜びは知っていても、その他の喜びをあまり味わっていない子どもが、ふえているように思えてなりません。
その他の喜びとは、与える喜び、分け合う喜び、そして自分で物事をやり遂げる喜びです。

マザー・テレサがこんな話をなさいました。
カルカッタの街に、八人の子を抱えてお腹を空かしている家族がいたので、お弁当を作ってもって行ったところ、その母親は押し戴いて喜んだ後、すぐどこかへ出て行きました。
やがて戻ってきた母親は、「実は隣の家族も、このところ食うや食わずの毎日だったので、半分あげてきました」と言ったそうです。

マザーは、この話をしてから、「貧しい人は偉大です。飢えを経験した人には、他人の苦しみもわかるのです」と言われました。
本当の豊かさとは、このように、他人に与えるものをもっている心を指すのですね。

最近、自分でやり遂げる喜びを、子どもから奪っている過保護の親もふえているようです。
それは、子どもたちを愛しているように見えて、実は彼らから、その成長に必要な自信と、自立の喜びを奪っているのです。

もらう喜びしか知らない子どもは、自分中心の世界で生きています。
どれほど多くのものをもっていても、その子の心は貧しいのです。
与える喜び、分ちあう喜び、自分で何かをやり遂げた時の喜びをも味わわせることによって、子どもの生活を本当に豊かなものにしてやりましょう。

『忘れかけていた大切なこと』PHP文庫

この「喜び」の話は、子どもだけのことではない。
「やり遂げる喜び」を知らない人(大人も)は、「与える喜び」や「分け合う喜び」も分からない。
自信とは、何かをやり遂げることによって生まれるものだからだ。
やり遂げることによって、自己充足感や、自己重要感が増し、自立心がめばえる。

「やり遂げる喜び」は、リーダーや親が手助けをせず、グッと我慢をして見守ることによって生まれる。
「与える喜び、分け合う喜び、やり遂げる喜び」が分かる人でありたい。

上記の【与える喜び、分け合う喜び、やり遂げる喜び】については人の心に灯をともすより引用しています。

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