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[番外編]第1回 経営方針説明会

「株式会社豆乃木中期経営方針 ~13年目の挑戦」

今回は番外編として、2024年4月10日に開催した社内向けの経営方針説明会の内容をそのまま記録していこうと思います。5年後、振り返ったときに、今日という日がとても大切な1日になると思うからです。それはわたしにとってというよりも、スタッフにとって、夢の実現を感じられる記憶になると思うからです。

目的

スタッフに会社の「いま」と「5年後」を知ってもらう。
できれば一緒にわくわくしたい。

きっかけ

2023年10月21日(土)、タクト税理士法人の会長による『創造勉強会』のご指導がはじまった。
(*補足:経緯については、過去の記事で触れているので、ご覧ください)

『創造勉強会』の内容

BSC(バランス・スコアカード)で経営戦略・戦術を考える。最初に現状把握のための財務把握やSWOT分析等があり、そこからビジョンを描き、アクションプランへと進めている中で、さまざまな気づきがあった。

現在の状況

1.わたし目線の時代認識

・コーヒー価格の高止まり(現地の物価上昇)
→日本と比べても、上昇率が高い。
・円安(4月11日時点で153円。 *4/15に155円超え)

マヤビニック組合との契約内容

契約内容の一部を初公開

青枠について:
69kgの麻袋を200体、合計13.800トンの契約

赤枠について:
基本価格 USD 2,506 per pound
ソーシャルプレミアム USD 0.200 per pound
オーガニックプレミアム USD0.300 per pound
合計 USD 3.006 per pound
*1pound=453.5921g

為替の影響:
1ドル145円…1kgあたり961円
1ドル153円…1kgあたり1,014円
*2021年は1ドル110円で送金…1kgあたり 729円
*為替の影響、コーヒー相場の影響で仕入れ値が大きく変動する(販売価格にも影響)

現在の状況
2.企業のバックボーン

  • 大学研究室でやっていたフェアトレード・プロジェクトから起業

  • 社会的企業:社会的な問題解決を目指すビジネス

創業のきっかけが「社会的課題解決」を目的としており、その理念が現在まで一貫してある

3.業績認識

一番のビジネスの支柱となる「通販部門」の業績推移

売上が上がった要因は?
コロナ禍でのおうちコーヒー需要、副業でコーヒー店開業、小さなロットで購入できるので便利、オーガニック需要の増加など

売上を増やすためにやったことは?
 
生豆の種類を増やした
 生豆を小分けにして販売している

懸念
生豆の小分け販売が一般化してきた
仕入れ商品の場合は、他社の価格を見ながら価格を決めるためそもそも利益が薄い
自社輸入のための資金力不足で自社輸入のみで種類を増やして戦うのは難易度が高い

今後の仕入れの方針
生豆に関しては「オーガニック」という以外に販売する理由が特にないコーヒー生豆の販売を徐々に減らしていき、自社輸入品や、活動に共感する企業や団体からのコーヒー豆を中心に販売する。
”理由が「売れるから」という理由だけのコーヒーは売らない”

経営理念

経営理念を追求するためにやるべきこと

フェアトレードの最大化
たくさんのお客様に商品が届けられることで次の仕入れができる状態を最大化する。

ブランドになる
コーヒー生豆という原料に、自社で輸入し、生産者の顔が見え、産地とのつながりを感じる「フェアトレード」やオーガニックなどの「付加価値」をつけて販売してきた。
・本当の価値は「ひとつの製品」にしないと生まれない。わたしたちがめざすのは、世界的な企業で採用されている町工場の「ネジ」ではない。その町工場のことを残念ながらわたしたちは知らない。フェアトレードを知ってもらうためには、人びとの興味を喚起するものでなければならない。知ってもらう、応援してもらう状況を作る。そのために・・・
・これからは「製品」を本気でつくる。
製品をつくり、製品を届ける「場所」をつくる。それはオンラインではなく実店舗をイメージしている。

具体的にやること(2025年3月まで)
・外部の協力も得ながらブランディングの構築(リバティさん他)
・「信頼できる・いけてる会社」のためのWEBサイトリニューアル
・フェアトレード、オーガニック認証つき商品5~6種をリリース(小売店向け)
・全商品のデザイン刷新(焙煎豆、ドリップ)
・15周年グッズ、オリジナル商品づくり

具体的にやること(2029年3月まで)
・がっちりマンデー出演後
・移転(カフェ、作業場、オフィス一体型の施設)
・生豆の90%以上を自社調達・直輸入につなげる
・出版

さいごに 実現のための必要なこと
絶対条件は「チームワーク」
ひとりひとりができることを、できる範囲で、できる限りできるチーム
(「家事」をしながら、「オバサンたち」でも、無理なく、家庭を犠牲にせずできる最大限をめざす)

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