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カイコクがこのタイミングで新サービスの開始とフルリニューアルをした理由と業界が抱える問題

株式会社BLAM 代表の杉生です。

まずはじめに当社を表す以下をご覧ください。

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現在、6期目で40名前後の会社です。

上図のSERVICE箇所にあるカイコクとはマーケティング領域に特化し、企業と複業者をマッチングするという手法でマーケティング課題を解決する複業支援プラットフォームです。
マーケティング領域における登録者数は5,300名を超えており、国内最大級のサービスです。
今回はどのような想いで、複業支援プラットフォームのカイコクを運営しており、なぜこのタイミングで新サービスの開始とフルリニューアルをおこなったのか?についてお話したいと思います。


このような方々に読んでいただけると嬉しいです。

・既にカイコクに登録いただいている皆様

・これから複業(副業)そのものやカイコクの利用を検討している皆様

・マーケティング業界に関わっている皆様

では、早速。

なぜカイコクを立ち上げ、運営しているのか

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国内における少子化、医療の進歩による平均寿命の伸長、つまり人生100年時代など時代背景による人生や働く人生の変化などからくる副業や複業の話は、あらゆるメディアや著書や著名人の方々もお話されてきたと思いますので割愛します。

当社のビジョンは上の図の通り「幸せな人生を送る人をハタラクを通じて創出し続ける企業である」ことです。

このビジョンを実現するにあたって”幸せ”とは人それぞれですが、「時間」だけはすべての人に平等であり、ハタラクこととは人生の中で多くの方が高い割合で「時間」を捧げることだと考え、ハタラク時間を幸せにしていきたいと掲げています。

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その上でまずは、私たちの得意分野である(元々私を含め創業メンバーが株式会社オプトの出身です)下記の幸福度の向上を目指し、「マーケティング×複業」というバーティカルな形でサービスを運営しています。

・マーケターやデジタル人材

・マーケティングやデジタル手法を用いることによる多くの企業で働く皆さま

・また各企業様のサービスや商品を手に取る生活者


デジタル人材の価値が正しく理解されていない

デジタル業界で起きている間違いを正していくことがカイコクで実現すべきことの大きなミッションのひとつだと思っています。

では、”間違い”とはなにか。デジタル業界といってもその中に様々な領域があります。

もちろん開発や制作、デザイン、あらゆるデジタル業界においてそれぞれ色々な例があると思いますが、原体験の方が伝わりやすいと思うので私が最も身を置いてきたデジタルマーケティング業界における例を挙げていきます。


昔から違和感を感じているのが、年間の戦略提案です。

クライアント企業様に対して年間のマーケティング戦略やデジタル戦略を行うことがあるかと思います。

この提案をするために

①クライアントからのヒアリング

②状況および課題や与件の理解、整理と把握

③調査、分析

④、⑤、⑥、⑦…と多くの過程を経て数十枚のスライドに落とし込み、クライアントとすり合わせを行いつつまとめ上げていきます。

そのために多くの人員がかなりの時間と労力を割くわけです。

ちなみにデジタルマーケティングだけでも以下のような領域を網羅する必要があります。

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もちろんこれですべてではありません。

故に、大げさじゃなく、クライアントから提示された期限を守るために何人もが徹夜続きの日々を送ることが珍しくありませんでした。

この時点で違和感があります。それは、ここまでやっても費用が発生していないことがほとんどだということです。

他の業界であれば、ここまでの行為そのものに費用が発生することがほとんどだと思います。

またここまでやったとしても発注してもらえないと、考案した内容とそれらを表す数十枚の資料はクライアントの手に渡るにも関わらず、提案した広告代理店は1円の利益にもならないということです。

更にデジタルの領域が重要になってからは、これまで以上にデータの計測・活用ができたり、専門領域が広がることで、クライアントが求める質や成果を出す為のレベルが上がっています。
逆に言うと提供側は、知見を得る為の労力もスキルを身につける時間もかかります。


例えばMBAを取得した経営コンサルタントが年間の戦略を立案することに対して大きな費用が発生します。
これは、MBAを取得する労力やかかる時間、大変さ、難しさを人々がある一定以上理解と認知があるからだと感じます。


デジタル業界では市場においてその理解と認知が足りてないことが大きな問題です。


カイコクではあらゆる手法を用いて、私たちが実感している間違いや問題を正しくていきたいと強く思っています。

新サービス開始とフルリニューアルをこのタイミングで決めた背景

昨今、現在の社会情勢を背景にDX(デジタルトランスフォーメーション)というワードがトレンド化したかと思います。

このDXというワードがトレンド化したことが追い風となり、カイコクではご相談をいただくこと自体もそうですがご相談いただく内容の種類が更に増えております。

元々リニューアル自体は中長期計画の中にありましたが、今回コロナウイルスという大きな社会情勢の変化をキッカケに想定していたよりも早く世の中に変化が始まったと考えています。

【コロナ前後に変わった相談内容】
①相談領域
前:オンライン事業の運営経験のある企業様からの問い合わせがほとんどで、デジタル領域のご担当者様とのやり取りが主であった。

後:オフラインで事業を運営されてきた企業様がデジタル領域に参入するための経営者からのご相談が増加。サービス開発やクリエイティブ制作のお話も増えた。


②相談企業の規模感
前:中小企業やベンチャー、スタートアップの企業様のご利用がほとんどであった。

後:以前より規模の大きい企業様や、デジタル未経験の老舗企業からのご相談が増加し、セキュリティに対しての懸念をご相談いただくようになった。

③複業者(マーケター)
前:マーケターはあくまで複業として関わるというスタンスであり、本業を移すという選択肢を考えている方は少なかった(そのためカイコクでは転職サービスなどには登録されていない方の比率が圧倒的に高いです)

後:複業(副業)を経由した後の転職を選択肢として捉え始めるマーケターが増加した。

これまでは「ある一定以上の知見とデジタル上で行っている事業を持った企業様が、現状の課題を解決するために利用いただく」ことが多かったのが「これからデジタルにおける事業を行っていくためにデジタルの知見とそれを活かした成果物を求めて利用いただく」企業様が多くなってきたということです。

そういった変化に備え、カイコクでは以前からある程度クローズドでディレクターやデザイナーをメインに制作や開発を得意とされるユーザー様にご登録いただいておりました。

今後より一層、”事業やサービスをよりよく開発、制作できるディレクター、デザイナー、エンジニア”、”その事業やサービスを認知させ利用してもらえる状態構築のできるマーケターやデジタルマーケター”が求められると思います。

またこれまで以上に企業様もユーザー様も複業(副業)だけでなく、採用や転職という視点でのニーズも増加してきました。

カイコクとしては、そういったニーズの変化や増加に合わせて、デジタル人材の価値の明確化を先頭に立って推進していきたいという思いからこのタイミングに新サービスの開始とフルリニューアルをリリースさせていただきました。


フルリニューアルで行ったこと

これまでお話させていただいたことを実現するために、カイコクでは構想から考えると約5ヶ月の期間をかけてフルリニューアルを行いました。

※弊社プロダクト本部のメンバーを中心に心から感謝です。ありがとう。

当然、今後より改善を図り、形も変化させていく中長期な計画があります。

今回のフルリニューアルはこの中長期計画を実現するためにも必須であり、リリースから約2年間で得たデータを元にまず優先すべきことから着手したものです。

今回行ったことは主に3つの範囲です。
【サービス】
①デジタルマーケター特化から、「マーケティング・クリエイティブ人材のための複業マッチングサービス」に領域拡大
 →企業ニーズの拡大により、クリエイティブ人材を含むよりよいUXの構築

②旧iiris(転職サービス)と複業のカイコクのサービス統合
 →複業者の働き方の変化、これによって新サービスを開始

③マーケティング診断の改善
 →領域の拡大とマーケティングトレンドの変化に適用


【デザイン】
 ①ブランドロゴの変更

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 これまでのロゴに込めた思いは以下でした。

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新ロゴではより広く影響力を持っていくことも踏まえ以下のような思いを込めています。

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②ブランドデザイン/カラーの変更


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 -サイト・管理画面のUI/UXの改善
 →企業・ユーザーニーズより

【プロダクト】
①セキュリティの改善
 →大企業・老舗企業からのニーズを反映

②パフォーマンスの向上
 ・API通信を必要とする機能が25%速度向上
 ・初回ロード以外のページ遷移が100%速度が向上
 ・googleのpage speed insightsでPC・SP共に10点ほどスコアが向上

③中長期的な機能追加の為の基盤構築
 →ビジョンとニーズを満たしていくため



これらによって、カイコクを通じてユーザー様、企業様双方により良い体験を提供していき、今後柔軟に変化、適応していくサービスになるよう、そして皆さまのハタラク時間をより幸せにできるよう、引き続き全社一丸となって取り組んでまいります。

それが私、そして私達のハタラク皆様への約束です。

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今後ともカイコク、そして弊社BLAMをよろしくお願いいたします。




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