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月光桌遊節(台湾)レポート(8) 2日目後半

目次

・昼食
・士農工商
・Do you have any friends? 你是不是沒朋友
・Oh! yummy Burger to go! 喔!美味漢堡帶走!
・その他のゲーム達
・閉会そして夕食

昼食

「 FORTUNE CITY」試遊後、会場そばにある東隆堂で昼食を食べました。薬膳の麺と腸詰めです。正直、薬膳の良し悪しは分かりません。たったの1食で健康になれるはずもありませんし。

さて、試遊したゲームの報告です。

士農工商

士農工商のカードをバランスよく獲得し、文明を発展させるゲーム。

ラウンド開始時に場にカードを並べます。一部を表、残りを裏にして置きます。
スタートプレイヤーだけが裏向きのカードを見ます。

全員一斉にお金の握り競りを行い、上位のプレイヤーから順に場のカードを1枚選びます。

カードには士・農・工・商そして皇帝があります。
士は他プレイヤーからリソースを奪う能力を持ちます。
農は食料を生産します。食料は、取ったカードの維持に使用します。
工は様々な特殊効果を持ちます。
商はお金を生みます。
皇帝を獲得する時は追加のコストを支払いますが、好きな職業として扱うことができます。
効果の高いカードは勝利点が低く、効果の低いカードは勝利点が高くなっています。

規定数のラウンドを繰り返した後、職業ごとの得点を集計し、最も少ない得点を比較します。この得点が高いプレイヤーがゲームに勝利します。

今回は人数が集まらなかったので、説明だけしてもらいました。実際に遊ぶと別の感想があるのかも知れませんが、説明を聞いた限りでは、手堅くまとまっているものの斬新さは無い、という印象です。

Do you have any friends? 你是不是沒朋友

嫌な友達を他プレイヤーに押し付けるゲーム。

「しょっちゅう遅刻する友達」「ゲーム中にすぐキレる友達」などのカードを他プレイヤーに押し付け、誰かが手札を無くした時点で自分の前のカードと残った手札の数値の合計が少ないプレイヤーが勝つゲーム。

カードにはそれぞれ効果があるのですが、カード自身ではなくカードの数値に対応した早見表を見て効果を使うため、扱いづらいです。
ゲームシステムにもこれと言って見るべきところはありません。

このブースは、「你是不是沒朋友」と同時に、女の子に運転手や金づるなどとして利用される男達を描いた「她的工具人們SE」を出版し、更にこの2つをセットにした「悲劇人生桌遊套裝」を売り出しています。なんという禍々しい負のオーラ!楽しいゲームを作るより風刺の方に力点を置いているように見えます。

Oh! yummy Burger to go! 喔!美味漢堡帶走!

最大5種類の具を組み合わせたハンバーガーのカードを出して手札を減らすゲーム。

中央にフェルト製のハンバーガーがあります。これに対応したカードを手札から出し、ハンバーガーを注文します。対応したカードというのは、場のハンバーガーから具を1種類増やす、1種類減らす、具を1種類入れ替える、全く同じ、いずれかの操作を行ったものを指します。ただし、同種の操作で注文を完成させられるのは1人だけです。
注文を達成したプレイヤーのうち優先順位が最も高いプレイヤーが、具を組み替えて次のラウンドのハンバーガーを作ります。

対応するカードが無かったプレイヤーは注文ミスとなり、ペナルティとしてカードを1枚自分の前に伏せます。3回ペナルティを受けたらゲームから脱落です。

手札を無くすか、自分以外の全員が脱落したら勝利です。

とにかくフェルト製のハンバーガーが目を引きます。しかし、カードを出せるかどうかが他力本願になりがちで、戦略性に乏しい印象です。

・その他のゲーム

ここまでで紹介できなかった写真をいくつか載せます。

「雪玉ゾンビ」「キャプテンダイス」など、日本のゲームマーケットでもおなじみの作品が並んでいました。

ライトノベルが原作のゲーム「是光當舖」。付録に短編小説が付いています。

左端に「万猫の豊明かり」の中国語版。右端の本はボードゲーム紀行文「Boardgame Record 玩桌遊還是被桌遊玩」です。

オインク作品を連想させる小箱シリーズ。

陰陽師テーマのカードゲーム「陰陽百鬼譚」。自分の属性を見抜かれないように注意しながら式神を出していくゲームだそうです。

起業ゲーム「Winnor 青創十力」。トランクを模した箱が印象的です。

猿コマが可愛い「Monkey Island」。

「European Union 歐盟議會」はEUと、「Medical Frontier 醫藥先鋒」はバイエル製薬と公式に提携した作品です。
BigFunは、前回紹介した「FORTUNE CITY 記帳城市桌上遊戯」だけでなく、こうした異業種との提携作品が多数あります。

箱つぶれ品の安売りは台湾にもありました。

閉会そして夕食

そうこうしているうちに、2日間に渡る月光桌遊節も無事終了。

こんな感じの夕食を食べました。

良くも悪くも飾り気の無い味。金額は忘れました。

この後はホテルに戻り、記事を書いているうちに1日が終わりました。

次回はいよいよ最終回。
高雄捷運の謎解きゲームに挑んだ話を書きます。では。

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