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国際比較 競争への捉え方の男女差

適切な環境下の競争は、生徒の学習をスリリングで楽しいものになりえますが、過度に競争的な環境を好まない生徒もいます。競争的な環境への捉え方に国ごと、さらに男女ごとの差はあるのでしょうか?

結論

・OECD加盟国のほとんどで、男子は女子よりも競争的な環境に対してポジティブ。

・日本はOECD加盟国平均に比べて、競争的な環境に対してネガティブ(男女比較のデータはない)。

分析手法


15才の生徒に対するアンケートの国際比較(2018年のデータ)

競争:下記の3つの質問に対しての回答を数値化

(1)私は、他人と競争しながら仕事をするのが好きだ。
(2)他の人よりうまくタスクをこなすことが重要である。
(3)他の人と競争しているときは、より懸命に努力する

編集後記

多くの国で女子は男子よりも自信がなく、競争に対してネガティブな傾向にあるようです。以前、日本の教育環境は競争的よりも協働的である(国際比較 競争 vs 協働学習)という記事を紹介しました。ほとんどの国で男女差はあるものの、国ごとの差も大きいため、生徒に対する親や教師の関わり方、学校の慣行などの影響が大きそうです。

文責

識名由佳

参考文献


https://www.oecd-ilibrary.org/docserver/a8898906-en.pdf?expires=1688041535&id=id&accname=guest&checksum=D96391A2DF81B0623E916C09B0B17F88


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