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【EXをあげる組織開発】〜VUCA時代の「組織の成功循環モデル」を徹底解説〜


「半径5メートルの関係性の質」を向上させる、「組織の成功循環モデル」とは?
私たちのEX(従業員体験)向上支援の考え方の基礎にもなっている、
「組織の成功循環モデル」について、今回より詳しくご説明したいと思います!
組織力の向上、社員の自律、定着率アップなど、様々な組織課題を抱えている方にぜひご一読いただきたい内容ですので、最後までお付き合いお願い致します!

◯組織の成功循環モデルには、グッドサイクルとバッドサイクルがある?
😄グッドサイクル
お互いを尊重し、一緒に考えることで「関係の質」を高めることから始める。「関係の質」を高めることでメンバーは当事者意識が芽生え、面白いと感じるようになり、「思考の質」が向上する。「思考の質」が向上することで、今度は自発的に行動するようになり、「行動の質」が向上する。その結果として「結果の質」が向上し、成果が得られ、信頼関係が高まることで「関係の質」がさらに向上する。


😞バッドサイクル
「結果の質」を向上させようとすることから始める。しかし、なかなか成果が上がらず「結果の質」が低下すると、対立や押し付け、命令が横行するようになり、「関係の質」が下がる。「関係の質」が下がることで、受身になったり、面白くないと感じ、「思考の質」が低下、さらには自発的・積極的に行動したくないという「行動の質」の低下、最終的には当初より関係が悪化するという「関係の質」の低下を招いてしまう。

どちらも同じ「結果の質」向上を目標としているはずなのに、スタート時点が違うだけでこんなにも結果が変わってしまうんですね...
ちなみに、組織課題を抱える企業の9割以上は「関係の質」に課題がある可能性が高いようです。
「まず関係の質に着手することが遠回りに見えて一番の近道」と、ダニエルキム先生も述べているように、目標達成のためには、まず「関係の質」に注力することがとても大事なんですね!

◯組織の成功循環モデルを決める「質」って?
関係の質→思考の質→行動の質→結果の質

各質には細かな構成要素があり、レベル1〜5の段階に分かれています。
ちなみにレベルは「関係の質」「思考の質」「行動の質」で連鎖しており、
「関係の質」レベル2 ⇛「思考の質」レベル1に影響
「思考の質」レベル2 ⇛「行動の質」レベル1に影響
と、お互いに進化していくので、「行動の質」に着手するためには、「行動の質」のみに注力するのではなく、「関係の質」「思考の質」それぞれレベルアップする必要があります。
詳しくはまた次回以降ご説明しますね!

私たちCrepeは、この「関係の質」が向上することで、組織と個人の融合が実現し、組織における個人がいきいき力を発揮できる環境がつくれると考えています!
次回は、今回お伝えしきれなかった「関係の質」について、より詳しくご案内させていただきますので、お楽しみに♪

#働き方 #組織の成功循環モデル


「組織の成功循環モデル」における「関係の質」とは?
前回、「組織の成功循環モデル」で大事なのは、
まず「関係の質」を高めること!とお話させていただきました。
今回はその「関係の質」について、詳しくご説明したいと思います!

◯「関係の質」の要素とは?
それぞれの質には要素と、それに紐づくレベルがあります。下記にご紹介しますので、皆さんが働く環境ではどのレベルかをぜひチェックしてみてください!

■レベル1
挨拶:お互いに自然な挨拶をしている
声かけ:誰とでも軽い世間話をしている

■レベル2
つながり:普段から気兼ねなく話せる人が多い
会話量:職場での会話量が多い

■レベル3
感謝:「ありがとう」など、感謝の言葉が自然に出ている
活気:職場の雰囲気が明るい、メンバーの表情が柔らかい
尊重:役職や経験に関わらず、お互いが一人のメンバーとして関わり合っている

■レベル4
背景理解:相手の仕事や状況を理解し合っている
率直さ:自分の考えや気持ちを素直に伝えあっている
横断:違う仕事や他部署の人たちとの繋がりやコミュニケーションがとれている

■レベル5
一体感:仕事への思いやビジョンを共有している
協働:既存の役割や立場を超えて協力し合っている
信頼:お互いを信じ、受容しあっている
越境:今までの習慣や活動領域を超え、社外の人々と関わりあい、ビジョンを語りあっている

いかがでしょうか?
「関係の質」と一口に言っても、こうして分類してみるとどこに課題があるのかが分かりやすいですよね。

◯「関係の質」を高める方法は?
レベルの確認が出来たら、次はレベルアップですね!対チーム、対個人で様々な手法がありますが、
・ワールドカフェ
・チームビルディング研修
・チーム表彰
・コミュニケーション研修(コーチング、アサーション、NVC等)
・1on1
・サンクスカードの導入
・社内SNS、社内報の導入
などなど。最近では珍しくなった社内運動会や合宿等も、ここに挙げられます。

一つ、実際の事例をご紹介すると、アドビシステムズでは『Check-in』という人事評価制度を導入し、年1回だった面談の機会を大幅増→フィードバックを継続的に行うことで離職率が過去最低の水準に低下したそうです!
また、以前ご紹介したNetflixの4Aフィードバック文化も、「関係の質」を高めるにはもってこいですよね!

もちろん、飲み会や記念パーティー等も十分効果的ですが、最近はコロナの影響もあって企画すら難しい時代。
ただ、相手と接する機会を持つことはオンラインでも可能なので、
フィードバックの回数を増やす、感謝の気持ちを都度伝える、といった日々の何気ない積み重ねが「関係の質」向上に繋がっていくのだと思います!

Crepeでも「関係の質」を意識したメンバーコミュニケーションを実施していますが、忙しいとついなあなあになってしまうもの。
今回の投稿をきっかけに私自身も日々の会話を見直していきたいと思います!


「組織の成功循環モデル」における「思考の質」とは?
〜「思考の質」向上→プロティアンキャリア増加→組織成長〜

こんにちは!株式会社Crepe採用広報担当の山越です!
今回は「思考の質」についてご紹介します。

◯「思考の質」レベル
■レベル1
関心の広がり:目の前の出来事の背景や相手の意図に関心を寄せている
共同思考:話し合ったり一緒に考えたりしている

■レベル2
受け止め:現状や困難、不確実なことを受け入れられる
ポジティブ思考:現状や出来事の良い側面、可能性に着目している
行動意欲:可能性に目を向け、まず行動を起こしてみようという意欲が高い

■レベル3
未来感受:未来のありたい姿や実現したい状態を、日々お互い意識している
当事者意識:周囲や組織で起きていることを自分事として考えられる
システム思考:複雑さを受け止め、柔軟に物事を捉えられる
内省:自らの行いと、その背景にある考え方や動機を振り返りることができる
発想:今までの仕事のやり方や枠組みを超え、新しいアイディアや方法を生み出せる

■レベル4
探求:自分達が生み出したい価値を問い続けている
確信:今起きていることに意味があり、未来は必ず良くなると信じている
互恵:自分が成長すれば組織が成長し、組織が成長すれば自分が成長すると確信している
視座:自分達が影響範囲をより広く、より長期的にイメージし、様々な視点から物事を考えられる

■レベル5
意味創造:人々や社会にとってより望ましいビジョンを生み出し、業務を通じ自分達が存在する意味を深化させ続けられる

「関係の質」と比べて難易度が上がっていますね...
ちなみにこのレベルは、縦軸のみならず横軸にも連鎖反応が起きるので、
「関係の質」レベル2は「思考の質」レベル1にも影響を与えます。
各質に対して広く浅く取り組むのではなく、縦軸を意識することで、横軸にも好反応が現れるということですね。

◯「思考の質」を高める方法は?
「関係の質」と似ていますが、加えて大事なのは相手の思考の機会を奪わないこと。
どんなに関係性が良くても、指示中心型のコミュニケーションでは相手は次第に考えることを辞め、
指示待ち状態になってしまうように、
相手に気づきを与えるには、効果的な問いや関わりを意識することが重要です。
「効果的な関わり」を成功させるためのTipsは書き出すとキリがないので、また今度ご紹介しますね。

◯「思考の質」を高めると何が起きる?
メンバーが目的意識と当事者意識を持ち、自ら主体的に価値観を理解し、仕事の意味を見出すことが出来るようになります。
「思考の質」、さらには連動する「行動の質」が向上することで
キャリア資本を蓄積し、変幻自在に自律的キャリアを描くことができる人(プロティアンキャリア)が増え、
多様な視点での発案や、チームの活性化、組織の成長へと繋がります。
個人の価値観や働き方が多様化した昨今では、このような人材を育成することも組織成長のための一歩ですね。


「組織の成功循環モデル」における「行動の質」とは?
〜スタバこそ成功循環モデル?〜

こんにちは!株式会社Crepe採用広報担当の山越です!
今回は「行動の質」についてご紹介します。

◯「行動の質」レベル
■レベル1
笑顔:自然な笑顔が見られる
フレンドリー:雰囲気が明るく開放的で、居心地が良い

■レベル2
アジャイル:アイディアが出た時の共有や相談、取りかかりなどが素早く起きる
行動変容:今までの考え方や習慣にとらわれず、行動を変化させられる
支援:周囲の人々を支援しようとする行動をみんなが取れている

■レベル3
新たな習慣:今までの枠組みを超え、新たな規範や習慣作りに挑戦している
主体的行動:ありたい姿に向け、自分ができることを見つけて行動している
誠心誠意:目の前の一つひとつのことに誠実に向き合い、ひたむきに取り組んでいる

■レベル4
ボランティア・チーム:ありたい姿に向け自然に必要な人が集まり、質の高い検討や実践が自主的に行われている
洞察・配慮:些細なことが周囲に重要な影響を及ぼしていることを理解し、深い配慮のある行動ができる

■レベル5
自己組織化:自然にできたチームによる取組みの成果が、組織戦略や重要施策になっている
共創行動:メンバーの知識や経験、思考が融合し、全体が一つになり新しいものが創造される

「行動の質」レベル5に到達するのは困難なように見えますが、
「関係の質」を意識する→思考の幅が広がる→自然と行動変容が起きる
みたいなイメージで取り組むと、うまくいくのかな?と感じています。
それってつまり、起点である「関係の質」を向上しない限りは何も始まらない、ってことですよね。
だからこそ、Crepeでは「関係の質」を今までも、これからも大事にしていきたいと思っています!

◯スターバックスこそ、まさに「成功循環モデル」?
週に2回はスタバに行く私としては、スタバこそ「組織の成功循環モデル」を体現していると(勝手に)思っています。
スタバって店舗マニュアルが存在しないんですよね。なのに社員もアルバイトも高水準のホスピタリティを提供している。それが出来る理由というのはちゃんとあって、
・70時間の基礎研修
・指示ではなく、対話を意識
・グリーンエプロンカード:バリューに沿ったサンクスカード
・人事考課面談:「自分がここにいる理由」を毎回確認

など、まさに「関係の質」が良好になる条件が揃っているように思います!これらを通して、ミッション・バリューに基づき一人ひとりが何をすべきかを考え(思考の質)、顧客に価値提供をする(行動の質)という、好循環が生まれているんですね。
従業員満足度が高い、まさにEXのお手本のような会社だと思います!

本日で「組織の成功循環モデル」シリーズは終了です!
シリーズを通して、なぜCrepeが「半径5メートルの関係の質」にこだわるのか、少しでもお伝えできていたら嬉しいです!
皆さんの周りで意識されていることなどありましたらぜひコメントください♪

「すごい人事」情報局運営元:株式会社Crepe


Crepeでは、「人事が変われば、組織が変わる」というコンセプトのもと、

・3年かけて1000名から採用率10%「即戦力」プロ人事シェアリングサービス"すごい人事パートナー"

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