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自動車事故を防ぐ【すごい会社】の活躍

1.(株)英田エンジニアリング(岡山県美作市)

2020/06/10(水)には、自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置を開発した(株)英田(あいだ)エンジニアリングを紹介しました。

商品名「STOPペダル」。アクセルペダルのユニットを外してから取り付けることができます。誤ってアクセルを踏み込むと通常より2~3倍強い10キログラムの加重で、ペダルが20度以上動くと働くしくみになっています。エンジンの吸気量の調整弁(スロットル)を操作するワイヤ、アクセルペダルをつなぐ連結部の爪が外れてアクセルが解除、アイドリング状態になり、同時に装置の金具がブレーキペダルの軸をゆっくり押さえ、アクセルペダルから足を離すと元に戻ります。作動直前には警報音とLEDランプで知らせることができるほか、高速道路でアクセルを踏み込んでも作動しないよう手動で機能を解除できます。

同じような装置は他社でもありますが、後付け式で旧型車にも対応可能なことや、機械式で誤作動の心配が少ないことから評判が高く。4月に本格発売してから既に50台以上が売れているそうです。

2.自動車事故を防ぐ【すごい会社】

交通事故による死者数は2019年には3215人で、2000年には年間9000人を超える人が自動車事故で亡くなっていたことを考えると、この20年間に相当程度減少しています。この背景には、シートベルト着用、飲酒運転などに関する交通ルールの規制強化やドライバー・歩行者の法令遵守なども考えられますが、上述の(株)英田エンジニアリングの取り組みのように、事故を防ぐためのさまざまな仕組みが開発されていることも大きく影響しています。

これまでご紹介した【すごい会社】のなかですと、自動車の運転時に視認できない死角をなくす電子ミラーを開発した萩原電気(株)(2015/11/16)、運転手の居眠りを発見し警告するシステムを開発した自動車用シート部品メーカーの(株)今仙電機製作所(2016/07/05)、電気自動車など次世代自動車向けの非常ブレーキを開発する新日本特機(株)(2019/08/29)など、興味深い会社がたくさんあります。

こうした会社の取り組みの積み重ねによって、私たちの安全で便利な生活が維持できているのですね。今後は、高齢ドライバーの増加に伴って、アクセルとブレーキの踏み間違いや道路の逆走などの問題がクローズアップされています。こうした問題に対処する【すごい会社】の取り組みに、今後も期待しつつ注目していきたいと思います。

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3.今週の【すごい会社】

この会社を含め、今週は以下の【すごい会社】をご紹介しました。

★No.2041☆(株)大貫工業所(茨城県日立市)。金型の設計から製作、プレス部品の量産まで一貫して手がける。ドイツの展示会に毎年出展、金属加工技術の高さをアピールして新たな取引先を探す。
★No.2042☆gooddaysホールディングス(株)(東京都千代田区)。定額料金で複数のホテルに滞在できるサービスを始める。新型コロナウイルスの感染拡大で宿泊客が減っているホテルの客室を活用する。
★No.2043☆(株)英田エンジニアリング(岡山県美作市)。自動車のアクセルとブレーキの踏み間違いによる急発進を防ぐ装置を開発。後付け式で旧型車にも対応可能。同社は機械式で誤作動の心配が少ないという。
★No.2044☆(株)エボレボ(東京都渋谷区)。田植え機など農機具のシェアリングサービスを始める。多くの農機具は高額にもかかわらず1年間で1週間程度しか使わないため、新規就農の壁になっている。
★No.2045☆(株)Unito(東京都大島町)。長期滞在専用の宿泊予約サイトを始める。自社物件だけでなく他社にも参加を募る。月単位で予約しても外泊したら割り引く料金システムでテレワーク需要を取り込む。

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次回もまた、【すごい会社】の数々をお伝えしていきます。どうぞお楽しみに。

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