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移動できないという不利な状況で、ズーム撮影の可能性を開いたクリエイティブとは

昨今の不安定な状況では、移動を伴う撮影がかなりやりにくくなっています。そんな中での今回の映像制作は、すべての撮影をzoomで行いました。

もちろんここにはデメリットがあります。画質の問題や、画角のコントロールが難しいなど。挙げればキリがありません。

しかし、クリエイティブとはこういう時のためにあるもの。困難や厳しさに直面した時に、それでも「大丈夫です」「なんとかします」ということ。

これこそが、クリエイティブの価値です。

そこで、インタビュー対象の保育園さんたちに事前のヒアリングと撮影環境の確認をさせてもらい、さらに、それぞれの場所にあった機材を送りました。

その時に意識したのは次の3つです。
・保育園の先生が扱えるものであること
・画質を向上させること
・保育園のお仕事の邪魔にならないこと


そういった条件を踏まえながら、最大限の効果を発揮するために、準備をしました。


用意したのは、スマートフォンと携帯用の三脚とリングライトの2つ。とてもシンプルなものです。

一眼レフカメラや動画用のカメラ、照明機材を送ることも考えたのですが、却下しました。理由は、保育園の先生に、インタビューと機材の扱いと二重に負担をかけるのは、結果的には全体のクオリティを下げると判断したからです。

その一方で、パソコンだけの撮影という選択肢も除外しました。その理由は、zoomの機能の都合です。zoomでの画面収録は、フルHDでの撮影ではなく、それよりかなり小さいサイズでの録画となるとわかったからです。

youtubeやSNSで見てもらうのに、十分にきれいでありつつ、保育園さんへの負担を考え尽くした結果の選択でした。


といっても、携帯電話の操作もリングライトの操作も間違えると、いい撮影とはなりません。そのために、私たちのほうで、機器のマニュアル、撮影のガイドラインをまとめてお送りしました。

ポイントは、自分たちの当たりが、相手の当たり前ではない。当たり前ですが、相手に伝わるようにステップバイステップで作成しました。


また、ズーム撮影をよく見せるための方法は、事前の準備だけではありません。撮影後のデザイン、編集でも、表現のクオリティにこだわりました。

全体の印象や見やすさも含めて、担当の方と何度も打ち合わせをしながら、納品の形を作っていきました。


この撮影、編集を終えて、より強く実感したのはクリエイティブにはどんな状況でもやれることがある。というものでした。