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『パッドマン 5億人の女性を救った男』を鑑賞して

感想川柳「穢れとは 変わろうとしない 石頭」

レンタル店でパッケージ借りでした。φ(..)

インドの小さな村で最愛の妻と新婚生活を送るラクシュミは、貧しくて生理用品が買えず不衛生な布を使用している妻のため、清潔で安価なナプキンを手作りすることに。生理用品の研究とリサーチに明け暮れるラクシュミは、村人たちから奇異な目を向けられ、数々の誤解や困難に直面する。そんな彼の熱意に賛同した女性パリーの協力もあり、ついに低コストで大量生産できる製造機の発明に成功。農村の女性たちに、ナプキンだけでなく、その製造機を使って働く機械も与えようと奮闘するラクシュミだったが……というお話。


ナプキンの使用率12%というインドで、ナプキンの普及に貢献した男『パッドマン』は実話ベースの物語です。\(^o^)/

『貧しいから妻のために夫がナプキンを手作りして、それが大当たりしてお金持ちになった』という単純なストーリーではありません(・д・ = ・д・)

なぜならインドにはインドの考え方と因習があるからです。(;・∀・)


それに比べたらナプキンを作るための試行錯誤なんて些細なこと。( ´△`)

そもそもインドでは生理を『穢れ』として扱い、その期間中は台所に立つことも許されず、部屋に閉じこもるだけ。(*_*;

ナプキン替わりの布はおおっぴらに干すことも出来ないので、生乾きで不潔。それで病気になる人もいる。

つまり女性にとっては『恥』であり、それが当たり前だと育ってきているのです。

ましてや男性がナプキンの話をするなんてとんでもないことなわけで。( ゜Д゜)こんなお国柄だから自国でナプキンを作ってなくて、高い輸入品しかなかった。

ラクシュミは妻のために頑張っているのに、分かってもらえず周りからも"変態"扱い。

安い清潔なナプキンを作ればみんなの役に立つはずなのに、それを分かってもらえないギャップに苦しめられます。

これが何十年も昔ならまだ分かりますが、2001年の話ですからね。(´・c_・`)


それを何とか乗り越えるわけですが、そこから特許を取って大企業に…とはラクシュミはしなかったんですね。

55ルピーだったナプキンを2ルピーで売れるように出来る機械を、インド中の村に置いて『女性の職も手助けする』ようにしたのです。( ´∀`)

ここが素晴らしいですよね(。・ω・。)ゞ元々は妻のためにだったのに、結局そこを何とかするためには『インドの因習』に立ち向かわなければいけなかった。

女性の地位が向上しないから『恥』と思ってしまうのであり、『穢れ』だと思われてしまう。(´・c_・`)

周りからの信頼、自分の尊厳すらも犠牲にしてやったかいがあったというもの。(*_*;言うのは簡単ですけど、並大抵の精神力じゃ耐えられないはず。


そりゃTIME誌の表紙になったり、国連で演説したりしますわ。m(。≧Д≦。)m


2019年現在もまだまだ昔の悪しき因習が残ってる国もあるんだろうなぁ…と思う作品でごさいました。m(__)m


気になるセリフ『感情に任せて叫ぶだけでは笑い者になっておしまいだ』
『女にとって恥は一番辛い』
『お金持ちになっても笑うのは自分だけ。いいことをすれば大勢が笑顔になる。』

んでまず(^_^)/~~

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