相互不理解四十八手について

 イベントお疲れ様でした!!!!
 約3年ぶりのサークル参加でしたが楽しく、また複数本をコントロールしようとすると算数が全くできなくなる等、とても貴重な経験となりました。あんなに算数ができなくなるとは思わなかった。3回くらい来てくれた方に「幾らでしたっけ?!」と聞いた記憶がある。情けないね。他にもスペースに財布もお金を忘れて会計時に「取りに行ってきます!」も言った。信じらんねぇ……。
 総括するととても楽しかった。脱稿してからずっと「行きたくねぇ……」と呻いていたのが嘘のように楽しくやってたし、なんなら前日楽しみと緊張で眠れなかった。遠足で眠れない小学生か?

 差し入れ等もありがとうございました。オタクが世界で一番好きなアイマスクことめぐリズムの「蒸気でホッとアイマスク」を沢山いただけてとても大満足です、時点で「あずきのちから」
 食べ物等もありがとうございます。進行形でぼりぼり食べています。最中うめぇ、文明堂うめぇ、高そうなお菓子、紅茶、おいしい。

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相互不理解四十八手について

 イベントも終わったので本の話を改めてしたいと思います。

 2021年2月6日〜3月23日までなんとなくほぼ毎日書いていたほぼ1時間(とは言ってない)SSのweb再録になります。あまりに文章の誤字や構成が酷かったので推敲、校正は行っていますが基本的に話の流れとしてはそのまんまです。

 元々web再録は一度やってみたいとずっと思っていたのですが、絵だと保存形式と解像度がいつも滅茶苦茶でこれは……無理だな……と思うことが多かったことと、48本書いたらある程度の厚さで再録できるよね!!タイトルは「相互不理解四十八手」でいいじゃん!と酒飲みながら考えた結果出来上がったものがこちらになります。
 文章を書くのはあまり得意でないですが、大分好き勝手書いたので結果としては概ね満足しています。厚さもちょうど良いくらいでとてもよかった。

 そもそも字書き出ない人間がSSを書き始めた理由ですが、前回出した「ワールズエンド・スーパーノヴァ」を出して以降絵を描く気力が無と化してしまい、でもネタだけは出てくる……でも絵は描きたくない……と悩んだ結果なんとなく打ってみたところから始まります。
 初めて書いた「待ち合わせは愛に満ちている」は友人の家に泊まった日、友人宅で書きました。友人には泊めてくれたお礼に十三機兵を貸したのですが多分一切手をつけていないと思います。私も彼女から借りたジャッジアイズ一切手をつけていないからお互い様です。
 あとがきに書いたエルゴヒューマンの椅子は友人宅に行く直前新宿の大塚家具に寄ったところ「この椅子……最高やん……今の会社辞めたら絶対に買おう」と当時誓ったものです。文章を書き始めてからは長く続いたらご褒美に買お〜と思っていたのですが、未だニトリで買った10年選手3000円の椅子と元気にやっています。
 電動自転車は転職したことで職場が以前より近くになったので買おうと思っていたものです。結果として電動自転車を使わずとも超余裕で通える距離となったため3万の丈夫な自転車を買いました。

 どうせ文章作るなら文庫がつくりたい!と思い文庫サイズになりました。文庫の小説が大好きなので……。カバーはキュリアスにベルベットPPをかけています。ベルPPを一度使ってみたかったので満足です。その分ちょっと(かなり)文庫にしては単価が高くはなっております。本当は1000円で出したかった。申し訳ない。
あともしかしてキュリアス逆……?きらきらが表に来るものと思っていのでびっくりしました。いやまぁ、指定をしていなかったのであまり気にしてはいません。
 表紙の用紙ですが、色はランダムになっています。よかったら中も見てもらえると嬉しいです。私が持っているのはうぐいす色と青色です。オレンジもあった気がする。
 カバーの元ネタは河出文庫、表紙の元ネタは新潮文庫です。河出のフクロウみたいになにかマークを作ろうかと考えましたが、恥ずかしくなったのと時間がなく没になりました。

 書き下ろしですがミスではなくちゃんと集録されています。少しいやらしい構造になっていますが見つけていただけると有り難いです。紙かつ文庫だからこそできる隠し構造をつくりたいと思ったものになります。本当はバーコードにしたかった……けど読み取りが難しいから……。

 「相互不理解四十八手」ですが、結構タイトル元ネタを音楽から取っています。並列処理が苦手な為聴きながら書くことができず、書く時は基本無音ですが曲を聴きながらこんな話描きたいな〜〜や話関係ないけどこのタイトル使いたいな〜とネタを出したり、全くタイトル思い浮かばないからこの曲からつけるか……などがありました。
 前の文章でも書いていますが、昔から曲からタイトルを取ったり、曲からこういうのをつくるか〜と考えるのが好きで、今でも結構やっています。
 もしお暇でしたら聴いていただけると有り難いです。

 やたらハンバートハンバートとくるりとクラムボンが多いですが、その当時よく聴いていた結果多くなっています。
 特にハンバートハンバートは滅茶苦茶聴いていました。先月ライブに行ったりもした。一列目で聴きましたが本当よかった……歌がうまい、MCがゆるやかにしょうもない……。
 ゆるやかにすれ違っているけれど悲壮に暮れてなかったり、明るい調子で明るくはない歌を歌うような、真綿で意識をゆっくり堕とすよう首を絞められているような空気感が全体的に「相互不理解四十八手」には合っていたなと思います。ほぼ毎日優しく首を絞めるような話を書こうと思っていたので満足。

 また、一曲特に元ネタにもしていない曲が入っていますが、こちらは全体のテーマに沿っているな……と思い加えておきました。米津はイメソンに於いて於いて禁止カードでは?という気持ちよりも「きっと二人は大丈夫さ」と言える自カプ、最高だね……という気持ちが勝ったんだと思います。互いのことを100%理解できなくともとりあえず大丈夫さと言える自カプが全体の総括です。

 実はタイトル通り48本のつもりがTwitterの方では49本書いています。単純な間違いです。本当算数すらできない。紙の方はちゃんと48本になっています。気になるようでしたらモーメントで探してみてください。集録していない理由は色々ありますが、純粋に書き直すとなれば滅茶苦茶長くなるし時間かかるな思ったからです。自カプのこともわかっていないのに他のカプの解像度を上げられるわけがないだろうよ。

 書き下ろしを含めると実は50本以上書いていますが、個人的に気に入っている話5本出せと言われると「ふたつの世界」「混線」「結婚しようよ」「失態」「僕たちには知らなくていいことが沢山ある」あたりでしょうか。
 挿絵を描いた話は基本的に気に入っています。その中でも「ふたつの世界」を入れているので、相当気に入っているだろうな……。元々同人誌にしようと思っていたネタを文章にしたので尚のことかもしれない。沖野と桐子を同一視して描くことが好きなので(そもそも同一人物ではあるのですが……)そういう話を書けたという点でとても満足している話です。「僕は僕だ」という台詞ですが、書きながらガッチャマンクラウズのはじめちゃんのことを思い出していました。「僕が僕であるなら沖野は手を握ってくれるだろう」という話です。

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