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過去に出した同人誌の話 2・3冊目【はなせばわかるから。・恋を共に。】

 先日、今度記念すべく10冊目の本が出るということで、自分の過去に描いた本についてで一本文章を書いてみました。一度書いてみると過去の振り返りやあの時こんなことを思っていたな……が再認識させられてとてもスッキリした気持ちになれたと思います。楽しかったので私が飽きるまで書きます。注意などは前回書いたので割愛。大分癖のある話をするのでお互い平和のためにも苦手そうなら1冊目をざっと見て立ち去るべきだと思います。

②はなせばわかるから。
【FGO/ロビンフッド×女主人公/A5/36P/¥500/表紙本文単色】

③恋を共に。
【FGO/ロビンフッド×女主人公/A5/36P/¥500/表紙本文単色】

 いや懐かし(2回目)
 「はなせば〜」が1冊目から約一年後に出した本、「恋を共に。」がその半年後に出した本だと思います。多分そろそろ花の女子高生から女子大生になっていたはず。まだフルアナログなので写植も手書き、部誌力が高いね。
 どちらもWEB再録にあげているのでよかったらどうぞ。あげているのもあって結構Twitterとかで話しているなと思います。
 ヤイバとレトリー(以下、ヤイレト)の本は誰も持っていない自信があるけれどロビンフッドと女主人公(以下、ロビぐだ♀)の本なら自分が今フォローしている人ならもしかしたら持っている人がいるかもしれない。持っていたらありがとうございます。とても嬉しい。

 「はなせばわかるから。」(以下、「はなせば」)の話。

 1番人に読まれた本だと思う。人生最初で最後3桁数刷った。イベント終了後残った冊数を見てもう3桁は刷らない……と誓ったのは覚えている。その後boothに回して無事完売しましたがそれでも人生初めて“在庫が残る”感情を得た。個人的に在庫が余るのはあまり好きではないですが最近は慣れてきた。寧ろ通販にちょうどいいな〜くらいの数余ったら嬉しい。

 商売の時もそうでしたがタイトル通りの本です。というかモノローグでタイトル言っちゃってる。私はタイトル回収が好きなオタクなので多分これ描いていた時滅茶苦茶満足していただろうな……と思います。タイトルの元ネタですが植田真梨恵ちゃんのアルバム「はなしはそれからだ」から取りました。本当はタイトル通りにしようと思ったけどなんとなくそれから以前に話をしろ!!という感情の方が上回り結果こうなりました。
 商売の話に脱線するけれど一本目の文章で商売に散々お気持ち構文的なことを書きましたが、商売で存在を知ったタイアップは今でも聴いたりしています。特に植田真梨恵ちゃんとクラムボンは今でも聴いてる。植田真梨恵ちゃんの方はこれ以外にもうもう一本別の本でタイトル元ネタとして使いました。クラムボンはまた後で話すけど文章の方でガンガン使った。ライブ行きたいな……。

 あと丁度これ描いてるころにこの後何回も話に出てくるであろう、機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ第45話「これが最後なら」が放送されました。これの話、この後無限にすると思うの細かいところは割愛しますがざっくり言うとこの辺りから「自カプ、付き合う前にまず“対話”しろ……」という巨大な感情が生まれるようになります。色々な感情含めての、このタイトルですね。

 話については特に書くことないかもしれない。タイトル通り自カプ〜〜!!話し合って!!って話だから。それ以上も以下もない。描き方も商売の頃とそこまで変わっていないし……。強いて言うなら気にっている本ではあるけれど今読むと藤丸立香の解釈が大分変わってくるなと思う。なんかこうもう少しさっぱりしているだろというか。難しい。
 藤丸立香の解釈については真面目に話すとなんかもう……全てのオタクをブロックする勢いで解釈と思想の話をするのが想定されるので割愛。FGOも楽しいことはあったけど、そもそも現在壁打ちとしてTwitterのアカウントが設立されている理由は全てここから始まったので……。
 

 「恋を共に。」の話。

 「恋を共に。」と表記して「ボーナスステージを共に。」と呼んでいます。一部が完結直前〜直後の話です。タイトル通りですが二人において「恋」は「ボーナスステージ」であるというのがメインテーマです。相変わらずそのままだね。

 結構言ってますが実はこの本滅茶苦茶メチャクチャお気に入りの本でして、色々話そうと思えば色々話せる。同時に当時の自分の実力不足も浮き彫りになる、いや今でも実力はないけどさ。いつか本当に心の底から「何も描きたくねぇ……」と空っぽになったら描き直してもいいかなと思ってる。それくらい好きな本です。

 先程鉄血45話の話をしましたが、それに追い討ちをかけるようにこの本書く頃にオルフェンズ1話〜最終話までもう一周。さらに人生初めて「輪るピングドラム」を全話見た。もう察してほしい。
 散々言っていますが輪るピングドラム(以下、ピンドラ)というか幾原邦彦に滅茶苦茶影響受けたし今でも滅茶苦茶大好きです。価値観や描き方、描きたいものが今ここで、自分の中ではっきりしたのとはっきりした分逆にそれが物凄く描きにくいものであるとも数年後気づくことになりました。それはそれとして人生観や価値観をしっちゃかめっちゃかにされる作品に出会うとことはよいことです。ヤッタネ。
 それはそれとして鉄血前50話とピンドラ前24話見て当時の晒粉はそれはまぁギラギラしています。ギラギラしている中作ったので何度も言いますが思い入れが深いです。

 「世界が始まると共に、俺の恋は終わりを迎えるのだ」というポエムが使いたかった。このポエムも気に入っているので滅茶苦茶おぼえている。あとは1部エピローグのロマニとダヴィンチちゃんの話も描きたかった。混ぜたらなんとか形になるだろと考えたのでとりあえず混ぜ合わせた。
 これはちょっと己の好きなシチュエーションの話になるのですが、本来片方が諦めようとしていたり、手に持てないから零したり破壊しようとした大事なものを「捨てちゃダメでしょ」と拾い上げるシチュエーションが大好きなのでなにかしらの物語でぶつかると結構な割合で情緒が滅茶苦茶になります。拾い上げなくても「持っていていいよ」と言うだけでも好き。なんなら「捨てんなや!」ってキレてくれるともっと嬉しい。ここまでくるともう己の感情になるけど……。緑茶は言うだけ言って勝ち逃げだけしてあとは全て諦めようしていたので。

 とにかく一章が終わった上で描きたいことと解釈の本なので単にカップリング本!と聞かれるとまた少し話が変わってくるかもしれない。でも個人的にはガッツリカップリング本です。
 一生の、一時の幸福の美しさを知っているから互いが出会ってしまったならその時をボーナスステージみたいに楽しめばいいじゃないみたいなことをロマニは言うし(私が言わせたんだけど)、世界が始まると共に自分のボーナスステージは終わるんだと理解した上で緑茶は藤丸立香に話をするし、その話をたった一言「愛しているから」なんてゴリゴリエゴまみれの理由で藤丸立香はボーナスステージをさらに延長させてしまった。その先にもう一回お別れがあるのをわかっていても緑茶は一度話そうとした手をやっぱり離せなかったみたいな。あの時離していれば、二度もお別れすることはなかったのにね。

 こう打っていると普通にハピエンではないなと思っています。というか今の2部の状況見ているとこの本普通にバッドじゃん!!と思ってしまう。藤丸立香が緑茶を引き止めてしまったのは愛もあ
るけれどそれ以上に弱さと「この人なら着いてきてくれる」と確信づいたズルさだから……そういうところ含めてこの本が好きです。上手く言えない。
 あと今見返していて思い出しましたが別にダヴィンチちゃんは緑茶がどうなろうとどうでもいいと思っているところも好きです。ただ自分の大切な人が“お土産”として渡してくれたものだから、それを無責任に無視することはできなかっただけの話です。いろんな人がいろんな人を大切に思っていた。大切だから少しの時間でも幸福を手に入れて欲しかった、手放したかった、手放せなかった、無視できなかった話です。

 振り返ってみると本当に描きたいことは滅茶苦茶解釈に合うし滅茶苦茶気に入ってはいるけれどいかんせんマジで実力不足が……絵がって感じではある。そろそろフルアナログに限界をおぼえだしたのでこの後小さい液タブを購入することになるのですがそれはまた別の話。

 「はなせば〜」はかろうじてGペン使っていたけど「恋を〜」からは大ゴマだけGペン、他はほとんどシグノとマッキーで描いた。つけペン面倒臭いもんね、わかるよ。5回に1回くらいコーヒーにペンつけそうになるし……。
 あとこの本、どちらも表紙が新星物語だった。この後多分話すであろう龍竜の本も含めるとFGOの本、全て新星物語で刷っていますね。

 この時のイベントについて何か話せと言われるとロビぐだ♀よりシノヤマの本を馬鹿みたいに買ったことしか思い出せない。マジで、アホかってくらい買った。最高だった。あと段ボール待機列に大学の同級生の顔が見えて気が動転した覚えもある。あれいつのイベントだっけ……。
 

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