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2019年邦画・洋画主要映画ラインナップ

2019年、早くも一ヶ月が消化され、二月に突入してしまっているが、映画を中心とした2019年、及び今後のエンタテイメントの展望について思うことを書いてみようと思う。ちょいちょい情報を継ぎ足してしまったので、また想像以上の長文になってしまった。

まずは2019年の映画作品のラインナップに関して。

【邦画編】

以下に既にだいぶまとまっているが、個人的に気になる作品をピックアップ。

『PSYCHO-PASS サイコパス Sinners of the System Case.1 罪と罰』
2シーズンにまたぐアニメ放送と2015年の劇場版がヒットした本作。1時間の短尺劇場作品x3作品の新章の展開となる。既に本作鑑賞したが時間の短さの割にサイコパス世界観をコンパクトにまとめた展開で○だった。

「十二人の死にたい子どもたち」
先日公開、まだ見れていないけど初週初登場2位、興行収入20億円が見込めるほどの好調な出だしという本作。冲方丁原作(主に電車内広告)で大人世代の関心を引きつつ、キャスティングで情報伝播力の強い若者に見事にリーチして初速を上げて興収の波を作る、という見せ方が上手な展開だった。作品的にレビューはまずまずだが見に行きたくなる出で立ちづくりがうまい。

『コードギアス 復活のルルーシュ』
こちらも大ヒットしたアニメシリーズの劇場版からの新章の展開。これ以上ない、というセカンドシーズン最後の幕引きからの新章、ファンとしては再開してしまうことに色々思うことはありつつも、谷口監督&大河内氏脚本とアニメ版と全く同じスタッフなので期待せずにはいられない。

『劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>』
ギアスの比ではない20年ぶりの新章展開という本作。特にファンではないが「Get Wild」が流れると何故かわくわくする高揚感はすごい。ここまで楽曲と作品が強く紐付いている作品も珍しい。どれ程動員するか見ものである。

『翔んで埼玉』
完全にギャグ作品として注目。原作をうまい具合にキャスティングで飛ばしている印象。SNSバズと興行がうまくいけば跳ねそうな、気もするが果たして。

『雪の華』
おそらくちょうど2年前の君の名は。をはじめ、音楽と映画の連動を業界が強く意識したであろうタイミングを経て、企画された作品なのかなあと勝手に予想する。10億超えれば成功と思われる邦画オリジナル企画だが、果たして。
※ちょうどこの数日のタイミングで中島美嘉のベスト盤3タイトルも同時発売と知り、音楽側からの企画提案なのかもしれない。どこまで相乗効果が生み出せるだろうか。

『キングダム』
個人的にも実写が発表され大丈夫かなと思う要素もありつつ、全体的なキャスト陣と中国撮影も含め、製作側の相当な気合が感じられる本作。楽曲もOne ok rockが主題歌を歌うなど話題性も相性も良い。最初はほんとに王騎を実写にするってもうほんとに無理がありすぎるよおお、と思っていたが、もう原作ファンとしてここは腹をくくって、とにかくうまく行ってほしいの一心である。。

『名探偵コナン 紺青の拳』
最早国民的コンテンツの本作。シリーズ劇場版も怒涛の右肩上がりで2018年は遂に90億円を突破。果たして今年、前作超え、その上の100億円を超える所までいくか要注目。

『アルキメデスの大戦』
菅田将暉主演、三田房紀のマンガ原作を題材にオールウェイズの山崎貴監督が映画化。キャストとスケール感での期待感はいい感じに生み出せていそうだが果たして。

『天気の子』
言わずもがな新海誠監督の新作。まだ正式予告編が出ていないので情報がまとまったニュースを貼っておく(news zeroの新海さんの動画があったが消えてしまった。。)100億円位は期待値で動員しそう。

【洋画編】

洋画に関しても以下まとめなどを参照しつつ気になる作品をピックアップ。

2019年の劇場公開作品に関しては、最早「ディズニー」の年になると言っても過言ではないだろう。ざっとピックアップしても以下の作品がディズニーから放たれるのである。

・2月1日 「メリー・ポピンズ リターンズ」
・3月15日 「キャプテン・マーベル」
・3月29日 実写版「ダンボ」
・4月26日 「アベンジャーズ/エンドゲーム」
・6月7日 実写版「アラジン」
・7月12日 「トイ・ストーリー4」
・夏頃 実写版「ライオン・キング」
・冬頃「アナと雪の女王2(仮題)」
・冬頃「スター・ウォーズ エピソード9(仮題)」

もうアベンジャーズの最終章もトイ・ストーリー、アナ雪、スター・ウォーズの最新作に、ダンボやアラジン、ライオンキングの実写版まであるという、もう全部行くでしょ、という作品ばかりである。

以下主要作品を貼っておく。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』
遂に最終章。ありえない終わり方で終わった前作からどう最後収束させるのか。。見るしかない。

実写版『ライオン・キング』
ティザー予告編は公開から24時間で全世界視聴回数が2億2,460万回を記録し、米ウォルト・ディズニー・スタジオが製作した作品における24時間で最も視聴された予告編になったのだそうだ。凄まじい。。

アラジン
この異国情緒感。強い。

『トイ・ストーリー4』
前作3は本当に素晴らしかったが、制作陣が前作のストーリーを超えなければ作らないつもりでいた、というのだから、満を持しての本作。期待せずにはいられない。

『アナと雪の女王2』
世界中でセンセーションを巻き起こした前作。トイストーリーもあるのに、こっちも新作かぶせるってどんな年だよ、という気がしてならない。期待。

「スター・ウォーズ エピソード9」
2015年のフォースの覚醒から続く新三部作の最終章。新たなキャストも続々決まってきており、年末公開に向けてどうやっても期待値が高まる本作。

ディズニーと言えば、ビジネス視点での特徴はやはり「映画」をコンテンツのリーチ装置としておきながらも、体験型のディズニーランドをはじめグッズなど、様々なキャッシュポイントを有していることが圧倒的な強みと言える。2020年には一昨年公開された「美女と野獣」や「ベイマックス」のアトラクションも実現に向けてTDLにて進んでいるとのこと。

ディズニーのキャッシュポイントの指摘と、ディズニー映画作品(=美女と野獣)を壮大な体験型施設への実験として捉えた素晴らしいnoteが以下。本稿指摘の通り、いずれの作品も間違いなく体験型施設での回収も意図された上で世界観・ストーリーが設計されているはずと予想される。そうした視点でディズニー映画作品を見ると違った楽しみ方ができる。

さてディズニー以外の作品のラインナップも見ておこうと思う。

『アクアマン』
既にDCコミック系作品(ジャスティス・リーグなど)でお披露目はしている海を操る王子「アクアマン」。演じるのはハワイ出身の俳優ジェイソン・モモア。ジャスティス〜で見たときから眼光の鋭さとやばい筋肉と、キャラが立ちまくっているので個人的にファンになってしまったのだが、今作既に世界中で超ヒットを炸裂させている。2月1日時点で世界興行収入のTotalが1100億円を突破。完全に戦略としてはマーベルの後追いをひたすら続けてきたような印象のDC陣営だが、ここに来て、単独作品の大ヒットが出たのだから積年の取り組みが報われたというものだろうか。作品としては北米同様に中国で3億ドルを超える大ヒットを記録しているのが注目すべきファクトのように思う。

「ワイルド・スピード ホブス&ショウ」
ユニバーサルのドル箱映画シリーズ「Fast & Furious(邦題:ワイルド・スピード)のスピンオフ。スピンオフといえど世界で最もいけてるハゲのドウェイン・ジョンソンとジェイソン・ステイサムの筋肉バトルとか面白いに決まってる。日本公開はいつなんだろ。。!?

『ポケモン 名探偵ピカチュウ』日本初のワールドワイドなコンテンツとして、ぜひ成功してほしい。。

『MEN IN BLACK : INTERNATIONAL』
ソニーも負けていない。(ここから以下3本。)今年はMIBのリブートもある。世界一声がセクシーな俳優、クリス・ヘムズワースが新しいエージェントに起用されるのだから見ておかないと。

『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
前作のホームカミングが非常に良い出来だったのでこちらも期待したい。トム・ホランドの親しみやすいキャラクターがスパイダーマンといい感じにフィットしていると思うのだ。

『SPIDER-MAN : INTO THE SPIDER-VERSE』
同じソニー系の「ヴェノム」を昨年視聴した際に、後半のエンドロールでゴリ押しされていたスパイダーマンのアニメーション作品。ヴェノムの大ヒットもあるだろうが、作ればそれなりに当たる作品郡故に、スパイダーマンの世界観を拡張させつつ、他のキャラクターも重層的に登場させて行くのだろうと予想される。

『ALITA : BATTLE ANGEL』
日本のマンガ「銃夢」を原作にスピルバーグとジョン・ランドーが構想を練り続けロバート・ロドリゲスを監督に迎え完成した作品。なんだかんだの大作感はさすがだがどこまでのヒットになるのだろうか。予想がつかない。

「ゴジラ・キング・オブ・モンスターズ」
こちらも日本ゆかりのハリウッド大作。レジェンダリーピクチャーズと東宝提携下で進行するモンスターバース構想を前作の「キング・コング 髑髏島の巨神」から更に推し進めた、というか真価を発揮するであろう本作。ゴジラだけでなく、キングギドラにモスラにラドンまで登場するのだから見ないわけには行かない。ちなみにレジェンダリーは中国の大手コングロマリット大連万達グループが数年前に買収しているため、若手中国人俳優(というか美人女優)が主要キャストの一角に入ることが定番である。本作でもどんなキャストになるのか注目したい。

「BLACKkKLANSMAN」
『第71回カンヌ国際映画祭』でグランプリを受賞した同作。白人至上主義団体「KKK」ことクー・クラックス・クランに潜入捜査した黒人刑事の事件を綴るノンフィクション小説を映画化したもの。監督・脚本がスパイク・リー、映画「ゲット・アウト」で脚光を浴びたジョーダン・ピールが製作に名を連ねる。3月公開。

「グリーン・ブック」
オスカー作品賞の筆頭候補の本作。BLACKkKLANSMAN同様、黒人x白人コンビxコメディーという立て付けがもろかぶりだが、人種も時代も描き方がどう違うのかみものである。

以上2019年の邦画洋画の主要ラインナップをざっと洗ってみた。別noteで今年以降のエンタメ展望を占う昨年後半から年初までのトピックスをざっとまとめてみたいと思う。


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