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新海誠監督最新作「天気の子」 広告展開まとめ

3年ぶりとなる新海誠監督最新作「天気の子」が昨日全国公開された。作品の感想などは別途書きたいと思うが、何よりまず本作品に関する作品内外での企業とのタイアップ広告展開は凄まじいものがあった。備忘も含め、以下にて思いつく一覧を列挙していきたい。

種別としては、<CM>と、作品内に登場した<企業ロゴ露出・プロダクトプレイスメント>で見ていきたい。

【CM展開】
Youtubeにもまとめ集があったりするが、あえて別々に貼っていく。全体的にYoutubeよりも再生回数的にはTwitterのほうが多く回っている印象。CMは6月末にテレビ朝日系列にてオンエアのあった「君の名は。」の放送に合わせ、一斉解禁されている。※本作品のスペシャルパートナーとしてあがっている7社が対象ではあるが、残念ながら「Z会」のみCMが見つけられなかった。

■SUNTORY 天然水
記憶をたどると「言の葉の庭」での金麦が印象的だった新海作品とSUNTORYのコラボレート。「君の名は。」でも実施されていたが本作においてもタイアップCMが制作されている。

■ソフトバンク
初めての地上波「君の名は。」放送に際して放送された「君の名は。」Versionの白戸家のCMは傑作だったが、今回はお父さん犬がアニメーションになったり(かつ作品内に登場したり)、君の名は。と連動したCM展開がされていたり、コンテンツと広告が相当に深くコミットし合った作りとなっている。


■ミサワホーム
作品本編の世界観を踏襲した中で、かなりの長尺がオリジナルアニメーションとして展開されている。新海監督が公開ぎりぎりまで練っていた本作の進行がありつつ、ここまで手の混んだコラボアニメCMを生み出す制作・プロデュース陣の気合を感じづにはいられない。

■LOTTE
主人公二人の走るシーンの片手にはクーリッシュが。

■バイトル
作品を見たからこそわかるが、新生活を始めるというメッセージは確かに主人公穂高の境遇に即しているので作品と企業メッセージがうまく合致している印象をもった。


■日清
ここまでやってしまってよいのかという疑問とこれを許容してしまう日清さんすごい、という思いが共存する。

個人的にはいつも麺が柔らかくなり過ぎる前の2分ぐらいがちょうどいい派なのでこのメッセージはわかる(でもCMで言い切っていいのかwという疑問はある)いずれにしてもここまで振り切れるのはすごい。

※日清(番外編)
実は昨年公開されていたこのCMで既に本作品とコラボしていたことが判明。星野源の2言目の「どんFOXさん(語気強め)」がまじでうけるww 

どこがコラボかと言うと・・・以下。

いずれにしても、作品との連動性や企業メッセージとの親和性にはグラデーションがあるものの、これだけ多くのタイアップが成立していることはすごいことである。

また、以下は作品を見た中で気がついたロゴ露出やプレイスメント。本作中にはかなりもっと出ていた気がする。

【企業ロゴ露出・プロダクトプレイスメント】

■SUNTORY 
かなりの回数BOSSが登場していた様に思う。自販機も写り込んでいたし、アメ(作品に登場する猫)の横に転がる缶もBOSSのようだ。

■VANILLA 
作品を見ていて登場してきたときにはこれは物議を呼ぶだろうなと思わざるを得なかった。リアリティにこだわる上で登場させることのメリットもあれば、視聴層を狭めざるを得ないデメリットも存在するはず。

その他パンフレットを見ると以下の団体・企業が協力/ロケーション・プロダクト協力としてクレジットが入っている。

■協力
・クラシル
・JR東日本
・東海汽船
・東京都交通局
・ユニクロ

■ロケーション・プロダクト協力
・クリプトン・フューチャー・メディア
・月刊ムー Gakken
・高円寺 氷川神社
・誠文堂新光舎
・東映アニメーション
・東京スカイツリー
・東京タワー
・白水社
・ぴあ
・本田技研工業
・日本マクドナルド
・マンボー
・MocA-Tokyo
・YUNIKA VISION
・Yahoo! Japan
・六本木ヒルズ

こうした多くの企業・団体の広告・ロゴ露出があることは、アニメーションとして描かれる世界のリアリティをより高めることに寄与する一方、作品を嫌悪する理由にもなりうるケースも容易に想像ができる。ただとはいえ、作品自体をより多く広げていく手段として、こうした手法は広告とコンテンツの関係を考えると、切っても切れない用に感じてしまうのは正直なところだ。

上記で触れた様々なロゴ露出やプレースメントも念頭に置きながら改めて作品を見てみると、また違った楽しみ方ができるかもしれない。

最後に、作品鑑賞後の雑感まとめも貼っておく。


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