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1つの旅の終わり。 アベンジャーズ/エンドゲームを見終えて。(ネタバレあり)


【以下ネタバレを含みますので事前情報なく鑑賞されたい方はくれぐれもご注意下さい】 


本日公開初日の23時より、3時間に及ぶ本作を見終えてきた。

細かい作品のストーリーや伏線などの解説は割愛し、とにかく今この作品を見終えた上で最も強く残った印象だけを取り急ぎ書き残しておく。


ストーリーの細かな伏線などの考察はできていないが、何よりも印象的だったのは、前作で消え去ったヒーローたちが蘇り、一丸となってサノス軍を滅する後で、全てを出し尽くした主人公「アイアンマンことトニー・スタークが死んでしまう」所だった。

もう涙が止まらなかった。。

おそらく涙が自然と流れた理由は2つあると思っている。

1つは、今回宇宙の生命が半減された後の5年間で、ポッツとの間に娘モーガンをもうけたトニーが、最後の決戦を前に自分の死も考慮した上で、娘のためにホログラムメッセージを残していた所。ポッツとモーガンがそのメッセージを聞くシーンは、残された彼女たちのことを思うと、本当に辛く、涙を誘う展開だった。

そしてもう1つ、というかむしろこっちのほうが最もな理由だと思うのだが、トニー・スタークというキャラクターが映画の中のキャラクターであるにもかかわらず本当に死んでしまったのだという感覚、これが彼と出逢う最後の別れなのだという感覚を強烈に、リアルに感じたからだ。

普段映画を見ていて、当然ながら役やキャラクターに感情移入して心を動かされる経験はあるのだが、正直、映画の中のキャラクター自身の死をここまでリアルな別れとして、感じたことはなかった様に思うのだ。

それは当然ながら、このMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の物語の全ての始まりが2008年、ロバートダウニーJrの当たり役となった「アイアンマン」に他ならないからだ。

今作の世界的な大成功を受けて、これまでの11年間で合計21作品ものMCU関連の作品が発表されてきたが、毎年のように、彼らの活躍を目の当たりにすると同時に、作品を見る自分自身も、一緒に物語の一部として彼らとの長い旅を経験してきたような感覚を覚える

ロバートダウニーJrの持つ渋くかっこいいトニー・スターク像は当初から強烈な印象があり好きだったが、今回の彼の死に際は、これまでのMCUのすべての作品が走馬灯のように駆け巡ると同時に、この愛すべきキャラクターとの出会いが本当に最後になってしまうんだな、という悲しみがじわじわと込み上げてきて、そうした衝動から自然に涙が流れてしまった。

いずれのアベンジャーズ作品もトニー・スタークが主役として置かれてきたことはもちろんあると思うが、本作のエンドゲーム(結末)に全てのはじまりの「アイアンマン」をしっかり持ってきていることは、彼がこの物語の心臓であることを改めて証明していると思うし、ふさわしい締めくくりだと感じ入った。

莫大な予算のかかる映画作品づくりを通じて、数年に渡りそれぞれのキャラクターを育て、アベンジャーズを通じ同一の世界観に同居させていくという一連の試みは、今この時代の映像コンテンツ業界における発明と呼べるものだったのではないかと思うし、そうした試みにリスクをとってチャレンジしてきた製作者・キャストの方々に、改めて、深く、敬意を評したくなった。そして、アベンジャーズひいてはMCUという1つの映画の時代を体験できたことに改めて感謝したい。

最後に興行収入については、前作インフィニティー・ウォーが37.5億円。ただ今作映画レビューサイトのFilmarksだと、鑑賞者数6000以上あるのに、レビューが「4.8」っていう前代未聞のバグレベルの異常値。。

50億が大目標な感じするがひょっとしたらも起こりうるだろうか!?。
可能性は充分ある気はするが、どうか。

そして世界では、前作が最終20.5億ドル、約2270億円。ただし今作は前売りだけで既に800億円規模行ったというのをどこかで聞いたが。。もはや想像がつかないが、とてつもない記録を打ち立てることだろう。少なく見ても2500-3000億円のレンジには入ってくるはず。果たして。

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