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「好き」という感情が発生するメカニズムがわからない

一ノ瀬スイです。

今回は人が「恋愛感情」や「性的感情」を覚えるまでのプロセスがわからないから、私にとって恋愛感情を持たれるのは心地悪いという話をしたいと思います。


私は他人に恋愛感情や性的感情がわかないアロマンティックアセクシャルを自認してまして、いわゆる普通の恋愛感情というものがないようです。

会って話すのが楽しいという感情の先に、「好き」とか「触りたい」という気持ちが芽生えるメカニズムがいまいちよくわかりません。

話す→楽しい→○○→××→△△→好き→触りたい

みたいに、そこに行きつくまでのプロセスを説明してもらわないと私はわかんないのかも。

例えば、数学の問題で途中式を書かずにいきなり答えだけ見ても何のこっちゃかさっぱり理解できない現象と同じみたい。


問題を見て、こういうプロセスで式を編み出して、

ああ計算してこう考えてそーやって答えを導き出しました!という途中式や説明があることで、

採点する人に自分の思考や問題に対する理解度を正確に伝えられるんですよね。

それがなくて答えだけサラッと書いちゃうと「なぜその答えに行きついたのか」がわかんなくて???ってなっちゃうんですよね。


私にとって「好き」という感情は、

おそらく途中式のない数学の回答のようなもので「その人がなぜ私に好意をもったのか」が理解できなくて、得体の知れないものに思えてしまうのかもしれません。

たとえば、動物の一見不可解な行動も実は意味があってやってる場合がほとんどですよね。

(※ただしダチョウを除く。25年間ダチョウの研究をしてる人が「何考えてるかわからない」と結論を出したらしい)


なんていうのかな…

初めて動物園でジャイアントパンダを見たときに「なんでパンダは笹を食べるんだろう?」と疑問が生まれたとして。

実はパンダはもともと肉食動物だったけど、ほかの動物との生存競争を避けるために供給量が安定してる竹を食べるようになった…という風に

「どうしてその行動をとるようになったのか」の理由がはっきりすると、なるほど!だから竹が主食なんだ!と納得できるんですね。


これと同じなんです。

AロマAセク側も真っ向から否定したいわけじゃなくて、どうしてそこに行き着いたのかプロセスがわからないから

好意を持たれること自体が不可解な行動に見えてしまって「わからない、怖い」という感情につながってしまうんじゃないかと思います。


それに「彼氏いないの寂しいよね?」「恋愛、結婚してる人は幸せ、いない人は彼氏作れるようにがんばれー!」という風潮もまだ存在しています。

だから、当たり前のようにこっちも相手のことが好きだという前提で来る人がいるんですよね。

自分と他人の感情に違いがあるという概念がない人が。

それさえなければもうちょっと前向きに考えられそうな気はするけど、なんとも難しいなーと思います。


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