ぼくも失敗したサービスやアプリをまとめてみた

はじめまして、ヒガシ(@suica_versa)です。

 けんすうさんのnoteを見て、これだけの人でもここまで失敗してるんだな、と勇気をもらった一方で一つ一つが勉強になった。アンチパターンとして覚えておくの大事だな、と思ったし、他の人にも役立つな、と思ったので僕も過去携わったサービスなどなどを振り返ってみました。

今はビジネス作るぞ!な意気込みなんですが、もともとは小学五年生ごろ、勉強しなさすぎてファミコンを取り上げられたので、仕方なくPC触ってたら作ることに興味をもち、Webサイトやサービスづくりにハマっていきました。

まだまだ何も成功していなくて未熟ですが、ご笑覧ください。

007ゴールデンアイの攻略サイト

小学5年生頃。ニンテンドー64のゴールデンアイというゲームの攻略サイト。ネットで見つけた裏技をまとめるパクリサイト。時効なので勘弁してください。

いろんなサイトを見ているうちに自分でもホームページ持ちたい!と思って作った。多い日で1日300人ぐらい来ていたサイト。

最初はゲーム攻略だったけど、そのうちチャット会やったりJavaAppletでゲーム作って遊べるようにしたりと、色々ぶっこんだサイトでした。

今もネットの海に漂っているはず。当時は実名でやっていた。

MagicPaint

中学1年生ごろ作ったWindows向けのペイントアプリ。探したら今もVectorに残ってた

これまでWebサイトしか作り方がわからなかったのが、中学の同級生からWindowsのネイティブアプリの作り方を教わって一緒に作っていた。

当時はgitも無いのでメールで担当分野決めながらちょこちょこ作っていたな。

当時のWindows標準のペイントアプリには無いグラデーションでのお絵かき機能や、ペン先を文字にできる、イモ判で絵を書くような機能が特徴。

当時流行ってたフリーウェア100選!みたいな本によく取り上げられた。多分10冊ぐらいは載ってたはず。一部エロコーナーもある本で、どうか家には送らないでください、と必死にメールした覚えがある。

BMP

BattlefieldMovieProjectという、PCゲームのプレー動画を編集して映画を作るプロジェクト。2chで集まった人でできた有志のサークル。僕が立ち上げた、というわけではないけど最初のIRCのチャンネルができたときから関わっているので入れてみた。

僕は動画作ったり、Webサイト作ったり、メンバーが遊べるボイチャのサーバー立てたりと色々やってた。

上に載せた動画は、3人ぐらいの合作動画。そこそこウケて、当時にしては多い30万再生超え。

徐々に人が減っていってなくなったけど、今もFBとかTwitterでつながっている。

いいね診断

今でこそ絶対悪な感じになっているが、当時はそこそこ流行っていたFacebookの診断アプリ。3時間ぐらいで作ったけど結局30万人超に使ってもらって、リリース一週間ぐらいは50人ぐらいしか使ってなかったのが、ある日トイレから戻ってきたらいきなり500人ぐらいユーザー増えてビビった覚えが。

そのうち使ってたサーバーの限界に来て、家に余ってたPCをサーバーにして、それでもダメで、結局さくらのVPS使ってた。

途中から広告貼ったら結構儲かって、海外旅行とかシリコンバレーにインターン行く渡航費に全額使ってしまった。

とはいえ、やってて途中で完全に飽きて放置してたらそのうちAPIも使えなくなり終了。

結構反響があったので、うまく連続して診断アプリだしてたらそこそこな規模まで行ってたかも。自分がつまらないと思うものは長続きしないから、あまり手を出さないほうが良い、という教訓だった。

Ocaz

コンセプトはごく一部の人にバカ受けですが、コンプライアンスが大事なこの世の中にしてはクソみたいなサービスなので、個別に問い合わせあったら教えます。

議員広報

前職で携わっていた事業。もともと、政治家っているの?全部TwitterのRTで法案決めればよくね?とか思ってて、ちょうどネット選挙が解禁になった時期なので始めたサービス、というか事業。

内容は色々と変化しつつも地方議員むけのWebサイト更新代行、という感じ。地方議員にとって、ネットよりもどぶ板で歩き回らないと選挙は乗り切れない。なら、ネットの部分は代行して負担を減らしましょう、というのがビジョンだった。

とはいえ、今以上に常識を知らなかった頃で、無茶苦茶な営業やったりクオリティの低いものを納品してしまったりと、今思うと本当に色んな人に迷惑かけてしまった。

今も一部のお客さんが継続していただいているが、他の人に引き継いで終わり。

SalesCrowd

営業のクラウドソーシング、を目指して立ち上げようとした事業。政治家向け事業で、地方各地に少しずつお客さんがいる状況で、営業コストがかかるので現地の人に依頼できるプラットフォームがあれば役に立つのでは?が発端。

LP作ってクライアント探して、、とやってみたが、インタビューすればするほどネガティブな情報が集まる。

・地方営業案件なら一定規模ないと営業コストのほうが高いので無視する。一定規模あれば現地支所作る。だから地方営業の代行ニーズはあまりない
・単発案件であれば代行してほしいが、単発案件のために営業の教育ができないから実現難しい。

結局3ヶ月ぐらいいろんなお客さんの声聞いて、もともとの地方の数少ない営業を代行してもらう、というコンセプトが成立する場面って全然無いよなと思い終了。

MatchConcierge

オンラインの結婚相談所をコンセプトに、お見合いおばさんがデート相手を見つけるという、人介在型のマッチングサイト。

今思うと全然アリなコンセプトだな、と思うが、サービスではお見合いおばさんとは電話で話すことになっていた。しかも、そのお見合いおばさんは当時のメンバーの僕ともうひとりの相方。

24時間対応するためにどっちかが夜寝ないというメチャクチャな運用をしていた。登録があったらアラートが飛んできて、1分以内に電話する、という感じだったが、実際に夜中1時に折り返したらマジでかかってきて恐怖を感じられていた。

メッセージにしたらまだまだ試す価値はあったと今は思うが、当時はなぜか電話じゃないといけないと強く思っていた。その結果、電話に出て実際にヒアリングに至るまでに集客コストが3万円かかる、みたいなことが頻発して事業として成立しないので諦めた。

諦めたときにようやく、出会い系ってサービス内容以上に広告の戦いが激しいんだな、と気づいた。(当時は今ほど広告合戦加熱してなかったけど)

視野狭窄の局地、というのが今思うこと。もう一回やってみようかな。誰かお金ください。

Yutty!

今もある全世界の温泉を紹介するWebサイト。当時はキュレーションメディアブームで、とりあえずSEO合戦だ!と飛び込んだ。

SEOで戦うとなると競合は旅行系のサイト。めちゃくちゃSEO頑張ってるし、リスティングも激しい。そこで差別化のために日帰り温泉などの非宿泊施設に絞って記事を量産した。

量産した結果、クオリティの低い記事もかなり増えてしまったのと、日帰りメインになると入浴料800円、みたいな世界なのでアフィリエイトも純広告も大した金額にならず、マネタイズのしようがなくその次に行けなかった。

結局維持コストが大きいので閉鎖予定だったものを前職の元社員が事業譲渡受け管理体制が変わった。今も管理は手伝っている。

PVは今もそこそこあるのと、このプロジェクトを通して温泉が結構好きになったので今は量産ではなく本当にいい温泉を、独自の観点でおすすめしていく温泉好きたちによるメディア、と進化している。

温泉好きな人、一緒にやりましょう。

notteco

前職最後の事業。これは立ち上げたわけではないし、失敗したわけでもないが色々やったのでここに記載。

国内で唯一完全合法なライドシェアサービス。ヨーロッパのユニコーン、Blablacarと同じビジネスモデルだが、手数料はとっていない。

ガソリン代・高速代といった運転にかかる実費をシェアすることで、運転手は本来かかる移動費をコストカットできて、乗客は安く移動できる、というサービス。

ライドシェアといってもUberやDidiとは違い、運転手は儲からない。あくまで節約。

あくまで節約なのは、日本の法律的に収益を出せないから。収益を出した瞬間白タク行為になって逮捕。なので、サイト内でも事前にかかる実費のシミュレーションを厳しく実施して制限していた。

売上などはもちろん言えないが、僕がやめる瞬間でも4万人近いユーザーがいた。北海道の天塩町では地元住民同士がnottecoでマッチングされて移動する、みたいなことも起きて社会的にも有意義なサービス。

とはいえ、Blablacarの展開するヨーロッパと違い日本の長距離移動はバスを使えば極端に安くなる。なのでコスト面での利用者メリットが低く、メインはヒッチハイクのような偶然の出会いを求めるほうが楽しいサービスだった。

ビジネスモデル的に、自分の実力ではこの形では伸ばせないなと感じ、より優秀な別の方に運営を引き継いだ。

ユーザーの熱狂度はかなり高いし、ライドシェアに限らなければまだまだ伸ばせると思う。とはいえ、個人的にはそろそろ独立したい時期だったのと、結果を出せないまま数年続けてしまったので大きい変化が欲しかったのもあって途中放棄してしまった。


まとめ

当時から、諦めが早い、的なことを色々な人に言われていたが振り返ると確かに!という感じだったw

言い訳になってしまうが、とはいえ、という感じ。当時思っていたダメな理由は正しかったので撤退したタイミングは全然間違ってなかったなと思った。

事業を思いついて作っていると、どうしてもこの事業は価値がある!だから俺はこの仕事を全力で頑張っているのだ!という心持ちになる。

が、それが検証を経て否定されると、この事業は無いんだな、という感覚になる。

ここが罠で、最近友人と話していたときに出た話だが、事業=ソリューションにやりがいを見出すと否定されたときに弱い。でも、そもそもその事業を作りたいと思った抽象度の高い世界観はあったはず。そこをしっかりと意識していくと、完全に折れる前にピボットできるんだろうな、と今は思う。

だからこそビジョンが大事で、プレゼンで沸かせるためのものではなく、自分にとって絶対否定されない核となる部分を意識しておくのが大事だなと思っています。

そんな感じで、今はフリーランスとして複数のコミュニティサイトの新規立ち上げをやりつつ、個人でもサービスリリースに向けてユーザーインタビューなどしています。

一人でやっていると気づきも少ないので、この記事読んで筋あるな、と感じた偉い方はメンターになってくれると嬉しいです笑

似た事業やろうと考えている方は、それぞれもっと深くお話できるのでTwitterやFBのDMください。

ここまでお読みいただきありがとうございました。

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