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メモの魔力を読んだ

最近話題のShowroom前田さん著の、「メモの魔力」を買ったので読んでみました。

メモの魔力 The Magic of Memos (NewsPicks Book) https://www.amazon.co.jp/dp/4344034082/ref=cm_sw_r_cp_api_i_9hViCbKPW76E9

ざっくり内容をまとめると、
・メモには二種類の意味がある。記憶補助の面と思考法の面。
・メモの思考法で大事なのは、具体的なことを記録、抽象化して考えを深め、自分の取り組みなどに転用(応用)すること。
・その他にも、会話の場面なら相手に熱を伝えることができる。自己分析的なものであれば大事な気づきを自分への刷り込むことができる。

といった感じでした。

二種類あるメモの力

今まで、会議の議事録とか大事な話とかは割と録音して自動で文字起こしして見直す、が基本だった。なるべく作業に時間を使わないべき、という考えだった。
が、「メモの魔力」をよんで、一旦自分の脳みそを通すことで同時にアウトプットする効能がかなり大きそうだなと感じた。

メモを残すのは、作業リソースが限られている分聞き取り力の他に大事な部分を選定する思考力が必要になる。まず、その力を鍛えられる。

次に、きちんと抽象化することで相手の思考整理をしてあげることができるから、論点が逸れにくく、より思考を深掘りして議論や聞き取りができる。

そもそも、大事な時間を使う会議などでも、油断すると別のことを考えて聞いてないこともある。一方、メモする習慣を身につけることで、集中する必要性が出るので、しっかり話を聞ける。

具体的な記録、抽象化、転用(思考の応用)

読む前は自己分析とか、夢が叶う、みたいな売りをしてる印象が強いので、怪しい自己啓発書っぽいなと思っていた。

が、実際読んでみるとどちらかというとテクニカル系な本で、問題解決の鉄板書である「考える技術・書く技術」を、さらに読みやすくした感じだなと思った。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則 https://www.amazon.co.jp/dp/4478490279/ref=cm_sw_r_cp_api_i_MvViCb51732KK

内容的にはかなり方法の話になるので買って読んだ方が早そうだけど、メモの内容に標語をつけることで思考を抽象化する、というルールやノートのページを分割して記録から抽象化したものをメモる、などの方法がいかにもコンサルチックで好きだなーと思った。

まとめ

ということで、「メモの魔力」は関わってる人がなかなかに自己啓発系で有名な人が多くて若干怪しんでいたが、内容はいたってシンプルな思考法の本でかなり有用だなと思った。

新卒やインターンと働く時、議事録の取り方とか資料の作り方とかをマニュアル化しておくことが多いが、まさにこの本読んで貰えばいいじゃん、という感じだった。

とはいえ、僕も全然この手の思考法を徹底できてなかったり、脳内でなんとなく完結させてしまい「わかってるつもり」になりがちだったので、改めて「メモの魔力」にある方法で思考を深める習慣を作ろうと思いました。

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