魔法少女になりたいの
「なれないや」
うるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさいうるさい!!!!!!!!
なりたいんだから、魔法少女になりたいの。
屁理屈なんか大嫌い、現実はもっと嫌い。
醜いものには蓋をしたいし可愛くて毒のある物しか受け付けてないんだよね、ここではさ。
何が凄いの?何が偉いの?何が正しいの?法律なんか知らねーよ、上手く生きていきたいだけなのに。みんなと同じでいたいの。
たくさんわがまま聞いて欲しい、もっとわがままでいさせて欲しいの。身の丈に合わないワンピースにバッグにアクセサリーに大好きな紅茶。もちろんノンカフェインなのは一般常識。
たまには薬をいっぱい飲んじゃうかも。アルコールに溺れてふざけちゃうかも。でもそうしないと死んじゃうから許して欲しいな。
魔法少女になりたい。
概念でいいからなりたいの!私は掠れた低い声で宇宙に届くまでテレパシーでもお手紙でもSNSでもいいから送り続けるの。
私の事本当に好きかなってずっと。疑問符だって付けちゃうんだから。
気付いたら君の傍にいる私は知らないおじさんとセックスをしてお金を手にしてたりするのかな。そんなのみんな嫌、私だって嫌だよ。でも生きるってこういうことなのかも。
キラキラした日常の裏に潜む闇に詮索は必要ないよね。あーあ、お花が見たいな。もうやめやめ、もう寝なきゃいけないよ。
お布団にくるまってYouTube見て一緒に寝よう。
いつまでも魔法少女になれないのはこんなことばかり考えてるからかもしれないね。
助けに来てくれるのをずっと待ってるの。
いつか必ず魔法少女にさせてね。
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