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毒親?

「穏やかな答えは怒りをそらす」
という言葉がある。
でも、それすら通用しないことも、ある。何十年にもわたってそういうことになっていることも。


世に言う「毒親」「毒家族」という、イヤな言葉。実際はかなり以前から精神医学で使われている概念で、日本でのネット上や書籍による単なるブームではないという。


私は認めたくはなくて。そんな言葉なんてありえない。もしそうであっても、もうそんなのはいい加減卒業しないと。
家族だって面白くないだろう。妥協しなければ、私もつらいままだろう。
その「毒家族」というものと、うまくやってゆかれる、と思ってもきた。
あの人たちが、毒、だなんて。向こうにも理由があり、向こうだって被虐待児だった。
子である私が憤ってどうするのだ。


でも。
例の性的な精神のショック以来、私にはすべての言行動が、そのたびに戻りのついていない刃物を心に突き立てられるも同然、のものになってしまった。
だから、一連の『精神障害者の独立・自立』についてのブログを書いてきた。


・どうしたら、状況を改善できるか。彼らと関係の修復を、冷静に、愛情をもってできるか。
・彼らの気分を損ねないように、穏やかに暮らしてゆけるか。
・精神障害をもっていたって、いつもにこやかに彼らと暮らしてゆけるか。


その思いは今月初めのあの日、すべて破壊されてしまった。彼らが暴いた、人間としての、女としての、性。
ショックと恥辱で実際に呼吸ができなくなった、あの日。


私は役所に駆け込み、何時間も泣き叫んだ。職員の方々は実家と距離を置くための制度を色々教えてくれ、尽力してくれた。
でも、精神的・性的な親の言葉はいまも止むことがない。
「お前のマスターベーション」
「お前のセックス」
言葉。食卓で、あの事件のあとで、何度も食卓で言われる言葉。
息ができない。息ができない。


話し合いで初期費用をもってくれるということを、働けなかった私に了承してくれたことを彼らは言ったが、彼らの感情は治まっていない。だが、あの日に限っては完全に向こうの落ち度。だから彼らは謝罪した。しかし、やっていいことと悪いことがある。
決してしてはならないことが。


ねえ、何がイヤなの?私は悪い子なの?すべて?どうすればいい?何をしたら許してくれる?どうすれば心から笑ってくれる?どうしたら「セックス」と娘に連発しないでいてくれる?


「毒親」「毒家族」?


私の行動、思考、監視される。彼らの思い通りにならなければならない行動、思考、大切に抱いている秘密、熱い夢。
それらすべて、彼ら両親や姉の思い通りにならなければならない。「可愛い子」は、そのようにしなければならない。


でも、今度こそ。
「私の人生なのよ!私の人生なのよ!」
役所の応接室で、私は何度も絶叫した。生まれて初めて、そのことで。
私は、どんな手を使ってでも、ホームレスになったって、ここを出なければ。
彼らを切らないままでいたら、今度こそ、私は後ろに手が回る。あの人たちを、実際に。
今度こそ、殺すだろう。


指示。命令。アドバイスに見える。


「不要なら、捨ててください。それはゴミです」。
知らずと自分の小説の中で、登場人物に言わせた言葉は?
「捨てて」。


姉夫婦と、両親と、連休の夕食。おなかはすいていなかった。義理で席に着く。
両親と、姉の鋭いくちばしが、繰り返し私のこころに穴を開ける。
痛い。痛い。やめて。やめて。
彼らは私の食欲のなさ、日ごろの生理的現象を怒る。生き方を。人生を。これからの生き方を。私はにっこり笑って言った。
「もうここからいなくなるんだからさ。ね。それまでは堪忍してね」
彼らは、黙った。
私は、少し箸をつけて、引っ込んだ。
そして、そっと、煙草とビールを買いに出た。
甘やかな、夜の、雨の匂いの大気。


彼らには、もちろん彼らの理由。
でも、これ以上こころがレイプされ続けるなら、もう情けをかける意味はない。
人には人の理由。
けれど、私も人である。


一人暮らしには、不便やわずらわしさもあるだろう。
でも、心を毎日のようにレイプされるより、それはどんなに素晴らしい天国だろう。
夢のようだ。


私は、死にたいのではない。
私は、死ぬほど、生きたい。
逃げられず犯され続けるような彼らとの暮らしより、孤独はどんなに素晴らしい楽園だろう。
私の残りの人生を、私は生きたい。生きたい。生きたい。


『Kiss This』 
  
トーマスが「家にいろ」と言った
俺から離れろと言った
俺の存在は君にとって”悪”なんだとさ
奴の思惑通りになったな
これっきり おさらばだ

もっともらしい言い訳でごまかして
秘密を守り続けて
君の言葉を信じてきたよ
君の存在は俺にとっての悪だった
だからこれっきり おさらばだ

俺はできる限りのことはしたよ
だからもう一度 こいつにキスしてくれよ
そしたら永久におさらばだからさ
君はすっかり見誤った
だから最後にもう一度 こいつにキスしてくれよ
そしたら俺とは これっきりおさらばだからさ

トーマスは「ごめん」と言った
こそこそ戻ってきやがって
前は全然気にしてなかったくせに
俺から奪いやがった
だからこれっきり おさらばだ

やり直しの効かない状況から舞い戻り
また一本 電話が無視されて
君は俺にとって悪の存在だったよ
だからこれっきり おさらばだ

だからもう一度 こいつにキスしてくれよ
そしたら永久におさらばだからさ
君はすっかり見誤った
だから最後にもう一度 こいつにキスしてくれよ
そしたら俺とは これっきり おさらばだからさ

ちょっといいかな?
こいつにキスしてくれよ
こいつにキスしろよ

キスしろよ
俺はやるだけやったんだ
だからもう一度 こいつにキスしてくれよ
もう一度!

俺はできる限りのことはしたよ
だからもう一度 キスしてくれよ
そしたら永久におさらばだからさ
君はすっかり見誤った
俺とは これっきりおさらばさ

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南条 イオ

恋、書くこと、音楽三昧。のんきに優雅にげんきよく。そして、今日を大事に無事に笑顔だよ!

ある精神障害者の奮闘記

躁鬱。障害2級、年金、無職、バツ2出戻り、アラフィフの50、80の親元。依存症に境界性人格障害。 でも、もう一人で自由に生きていきたい。夢もある。そうしなきゃ絶対後悔する。もう、あとどれくらい生きられる?世を人を自分の人生を呪って生きるのは、もういやだから。 障害を抱えて...
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