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【のんきに 優雅に げんきよく】  「15.ネバ―ネバーランド」

ベッドの中で、私はその日、膝をかかえて、ぽつりと言った。
「ねえ。私、なくなったほうがいいのかな」Sが心配そうな顔になった。
「どうしたの?」
「なくなったほうがいいのかな」Sはいそいで私をつよく抱いた。
「おれそんなのやだよ!どうしたのイオちゃん?」
「S以外の人が、いない国に行きたい」
「じゃ、行こう」
「そんな国、ほんとうにあるの?」
「イオちゃん、お守りかして」


私はけげんに思いながら、ベッドの脇に置いたバッグの中から、いつもの赤いお守りを出して、Sに手渡した。Sはそれを自分の左胸に押し当てると、私の左胸でそのお守りをはさむように私を抱いた。
とたんに、あたりが星の海になった。
「あっ」


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【のんきに 優雅に げんきよく】  「15.ネバ―ネバーランド」

南条 イオ

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南条 イオ

恋、書くこと、音楽三昧。のんきに優雅にげんきよく。そして、今日を大事に無事に笑顔だよ!

のんきに 優雅に げんきよく

ちょっと年のいった「あなた」と「私」の、のんきな最後の恋の物語。可愛い、いとしい、ふたつの、からだと、こころ。
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