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ハタレの語源とは?

ホツマファンなら誰もが知っているハタレについて

ハタレとはホツマツタヱ8紋で登場します。妖術で民を苦しめ、天下のまつりごとに反乱を起こし、国を争乱に巻き込む魔に取りつかれたモノです。

ハタレの語原については

故高畠氏が発見されており、未発表でありましたが神戸清藤先生の教室で教わりましたのでシェアいたします。

天法を   民一組が   

乱れても  筬巡らねば  

機織れず  故治むるは  

機の道かな  

あまのりを たみひとくみが

みだれても おさめぐらねば

はたおれず ゆえおさむるは

はたのみちかな      

(ホ23―60)  

「ハタオレズ」を短縮してハタレとなります。

天照大御神は、国家機構を機織りに擬えておられました。ホツマツタヱの章立てに御機や紋など織物に関係する言葉が使わるのはそのせいです。

ハタレとは、国の長(おさ)が教える法(のり)に逆らい機織りの邪魔をする人々を指します。語原と思わる歌に「筬巡らねば」とあるところが興味深いように思います。

機織りにおける筬の役割とは、経糸を一定にして織物の幅を定め,杼(ひ)の左右運動の案内となり,杼で通された緯糸(よこいと)を打ち込み調えることです。

まさに人間社会における長やリーダーの役割ですね。ハタレは、人々のために懸命に働く長(おさ)の気も知らず、ワガママな横暴を繰り返す人をいいます。

ハタオレズでハタレ、大和言葉は本当によくできているなあと思います。

該当箇所はハタレの乱が書かれた八紋ではなく、機の道を説いた「御衣定め剣名の紋」から引用しています。ここは、国を乱す者の量刑について説かれている箇所ですから、右の文は「ハタレ」の示す意味として、十分な根拠があると思いました。

孔子にも、国を直すには「言葉を正せ」とあります。

先人の研究を調べ、意見交換を重ねて、より正解な教えを後世に遺していく…

今を生きる我々の課題です。

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