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ピンと来ない日々【勝山】

5月5日。こどもの日。
彗星マジックは中之島春の文化祭2024に参加します。

参加するのは今年で4回目。
はじめて参加したのは2014年。「パルジャニヤ」という作品で参加しました。

1887年の伊予州。
記録的な大雨が続き、水害が懸念される中、新聞配達を生業とする瑞葉(みずは)は見目麗しき着物を翻し女性、闇龗(くらおか)と出会う。
瑞葉は雨が嫌いだった。父親を大雨の日に亡くしていたからである。

彗星マジック「パルジャニヤ」あらすじ

何でこんな話にしたっけ。
ここが重要なんです今。とにかく当時、書くことにピンと来なくて、それでも書いたという思い出はあるのですが。
どうやって結果書いたのか、思い出せない。

兎にも角にもそこから間が開いて、2022年、2回目の参加。
「テレグラキ」で参加。

「そちらは、お元気でしょうか。この電信は届いていますでしょうか。もし届いているのでれば、返信を、どうか、どうか。待っています。」
ロシア連邦チェリャビンスク州に隕石が落下した2013年2月15日を境に分断した【もうひとつの現代】を舞台に、大容量の電波を使った通信ができない世界で、静かにずうっとモールスを、閉め切った部屋の中で縋るように、宇宙へ向かって流し続けるひとと、応えただれかの物語。

彗星マジック「テレグラキ」あらすじ

こちらは明瞭。
中嶋久美子とネコ・ザ・メタボ(当時の名前)さんのユニット【キャパシティ狭め】がとても好きで、「なにか書かかせて!」なんて自分から言ったのち、なんかめっちゃ難しい本を書いて困らせてやろう、面白かったらヒィヒィ言いながらでも演ってくれる筈。と思い、モールス信号、「星に願いを」、隕石落下等々、2015年当時興味のあったものをブチ込んで執筆。
動機はわりと良くないけれど、作品としてはとても良く書けて、今でも大好き。隙があったら演りたい。演って欲しい。

そうそう、興味のあることはいまもたくさんあるんだわ。
それを演劇にする動機が必要なんだわ。
腰が重くなってんやろなぁ。頭が硬くなってんやろなぁ。
演劇にする理由とか、せっかくのABCなら、とか考えちゃってさ。
成功体験と失敗体験が書くことを慎重にさせていてる気がする。
いや慎重にじゃない。臆病になってる気がする。
いや臆病にじゃない。億劫になってる気がする。
いや億劫にじゃない。警戒している気がする。
何に警戒?あぁ中身が出てこない。
でも警戒している心内の状況にはピンと来ているのです。
文字にするのって大事ですね。
そして去年、2023年、「魔法少女ライジング」で参加。

東京都足立区に現れた破壊神との21年に及ぶ戦いが終わり、魔法少女イケヤマ(30歳)は芸能人になるべく、ヤマモトカオリ(46歳)が営む大阪にある小さな芸能事務所【カオリン芸能事務所】に足を踏み入れた。 全く異なる人生を生きてきた2人の会話を通し、見えてくる生々しい本音と真実。 鑑賞後、幸せとは何かを思わず考えてしまう感動作。

彗星マジック「魔法少女ライジング」あらすじ

これは完全にタイトル先行。
勝山がメガネニカナウ4に作演で参加した際、転換中のお遊び企画で「香織チャレンジ」という山本香織姐に電子音声で無茶振りをして困らせるという演目をつくりまして、それがわりと上杉逸平Pのメガネニカナってメガネニカナウ5でも行い、メガネニカナウ6ではアフターイベントで1回やりたいと上杉Pから打診、それに対し「3回ならやります」と返信、「3回するなら亀山チャレンジと植松チャレンジと役者変えてどう?」と提案してきたので、対し「亀山チャレンジと見せかけて香織チャレンジ、植松チャレンジと見せかけて香織チャレンジという、亀山さんと植松っちゃんの2人をダシに使って良いならアリです」と返信。
そしてチラシにはよくわかんないけど面白そうなイベント名にしようってことになって、出てきたのが「植松ライジング」というタイトル。
そこから何のライジングやねんと考え、魔法少女でいいや。植松っちゃん可愛いし、そこに縋り続けるいい歳になった元魔法少女がリアリストで大人の女性に怒られるって面白いじゃんと執筆。
香織姐、亀山さん、植松っちゃんにも軽いノリの企画と見せかけておいて、実際にはガッツリ書いたの渡したら困るんやろうなぁ、でも面白い本なら演らざるを得ないだろうによーし面白いの書くぞー!とワクワクしながら書いたんでした。

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