2021 年間ベストトラック 10→1

10. 運命、というかUFOに (ドゥイ、ドゥイ)/小沢健二

タイトルだけだと何のこっちゃさっぱりだが、歌詞を読むとNYでの恋愛を歌った曲だと分かる。オザケンをこれだけ惚れさせた女がいたんだとしたら、どんな人なのか気になるな。

 9. RIGHT NEXT TO YOU/Sexy Zone

ベスト盤収録の新曲。いわゆる2ステップのダンスナンバーで全編英詞、海外進出への布石とも言えそうなクールな曲でめちゃくちゃかっこよかった。思わずベスト盤買っちゃったし。
一部の音楽好きジャニーズファンがこの曲に対する批評をきっかけにディープハウスなどにも手を出していく現象も面白かった。それだけに、ライネク時の注目度がグループとしてイマイチ続かなかったのは残念。「夏のハイドレンジア」もいい曲なんだけど、次は是非攻めたダンスナンバーを。

 8. ってか/日向坂46

ルックスで可愛いというだけではなくもっと私を知ってほしい!という歌詞になったのは、グループとして中堅に入った証なんではと思う。初期だったら、シンプルに私を好きになってほしい、でいいはずだ。
「日向坂で会いましょう」がバラエティとして成熟してきているだけでなく、メンバーのキャラも立つようになってきている今だからこそ自信を持って歌えるのでは。秋元さん案件はいつもそうだけど、グループそのものの勢いは曲にちゃんと反映されるんだなあと思った。

 7. Universe/Official髭男dism

「ドラえもん」映画主題歌に提供したオーセンティックなソウルナンバー。
終盤に向けてどんどん壮大になっていく大所帯バンドでの演奏は圧巻なのだけど、子供にはちょっと難しかったのか大ヒットには至らず。ちなみにワンマンでは終盤の大団円を飾るのかと思いきやまさかの1曲目だった。

 6. ALWAYS/PUFFY

粒揃いだったアルバム「THE PUFFY」のラストにこんな名曲が。しんみりしつつもバラードにはならない、いい塩梅のトラックはtofubeatsなのだけど、PUFFYの2人が手がけた歌詞がまたよい。デビュー後瞬く間にブレイクして、その後浮き沈みありつつも四半世紀続けてきた2人の思いがわかる曲。

 5. ポリゴンウェイヴ/Perfume

メジャー初期っぽいですよねこれ。2021年にもなってあの時代のアップデートを聴けるなんて!

 4. Hallelujah/FIVE NEW OLD

日本語/英語が当たり前にボーダレスで、ジャンル的にカテゴライズしにくいながらも耳障りのよいハッピーなポップチューン。晴れた日に散歩でもしながら聴きたい曲。
どういうルーツでできてるんだろう?と思ったら、HIROSHIさんがズバリnoteに書いてくれてた。様々なジャンルを自分なりにブレンドしてアウトプットする能力がとても高いなと思う。

 3. Cry Baby/Offiical髭男dism

この曲、転調の多い難解さゆえ必ずしも一聴してピンときた人ばかりではないと思う。実際、リリース当初のチャートアクションはそうでもなかった。(配信限定だったのもあるかも?)
それが7月の音楽特番頃からチャート上位に定着、アニメ人気も手伝って完全にロングヒット街道に入っていった。何度も聴く事でリスナーの耳がこの曲の”心地良い違和感”を理解できるようになっていったんじゃないかと思う。今までの彼らは難しく高度な事を表面上は分かりやすくやっていたけど、いよいよ難解なものを難解なままやるフェーズに突入して、しかもそれがちゃんと伝わったという。この意義はとても大きい。

 2. 不思議/星野源

コロナ禍を機にDTMを始めて、曲作りの方法が変わっていったという話をリリース時によくしていた。「Cube」のようなバンドでの再現を無視した曲はそういったトライがあったからこそと思うが、音数を減らしたサウンドと彼の持つメロウネスが同居したこのような楽曲の方が個人的には好きだ。次のアルバムは前作から大きく作風が変わりそうなので引き続き期待。

 1. きらり/藤井風

歌唱、ソングライティング、プレイどれを取っても一級。おまけにルックスまで完璧ときたら、こちらとしては嫉妬しても惨めなだけだし、もう惚れてしまうしかない。
でも何かできない事だってあるだろう、例えばダンスとか、、なーんて思っていた矢先、藤井風はこの曲で軽やかに踊り始めた。しかも1曲、PVの中で演出としてやっているだけなんだろうと思ったら、ツアーでもダンスをフィーチャーしてエンターテインメントを真正面にやっていた。
この人どこまでいっちゃうんだろうと思ったそのまた矢先、紅白でいよいよお茶の間のど真ん中に攻めていった。その瞬間を生で目撃できたのは、忘れられない思い出になった。文句なしの2年連続年間ベスト1位。


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