【知らせと裏話】連載/第二話公開


cakesでの連載、第二話が公開されました。

【 当店のメンヘラ】カレーが飲み物なら、メンヘラは持ち物です【メニューはこちら】
https://cakes.mu/posts/11879
(いまだけ無料)



裏話というか、わたしが普段文章をかくときに、個人的に困っていることを書きます。個人的すぎて、その会話ファミレスでやって?と思われるかもしれないけどとりあえず書くね?



私の好きな数字はで、その理由は色が好きだからです。

不思議ちゃんではなく、物心ついた時から、私は文字に色がついて見えてしまい大人になってからこれを「共感覚」と呼ぶのだと知りました。

アルファベットでも漢字でも平仮名でも、どんなフォントでも色がついて見えてしまって、たとえば真っ赤な字で「はらぺこ」と書いてあっても私には
「は」・・・強い桃色
「ら」・・・黄色と黄土とゴールド混ざってる
「ぺ」・・・薄い桃色
「こ」・・・はっきりしない白

に見えてしまう。
待ち合わせの時間を覚えるとき、色味で記憶するから、
何時だっけ、あの、茶色ぽい時間だった。という感じで15:00と17:00を勘違いすることもある。(だけど極度の心配性なのでメモしまくるし相当早く家を出るので遅刻も欠席もしない)

人の名前も文字の色の組み合わせや文字の見た目の感じで覚えるから、あの人、誰だっけ苗字、黄色っぽかった、、なんだっけ、あ!と思い出す事ができるし、慣れれば割と便利です。




だけど2015年、
ありがたいことに仕事として連載が決まってしまった私に困った事が発生した。

noteで好きなように文章を書く時は、好きな色味の組み合わせで書いたものを勝手に公開するからいいのだけど、連載の場合は、自分の文章を、直したりアドバイスしてくれる人がいて、それにまた返信したりして、ひとつの作品を完成させるという、自分以外の目が入ってくるという新たな境地で、これの何が困ったかというと、

たとえば「わちゃわちゃ」という単語は、茶色・うんこ色・紫色、みたいなものすごい嫌な色の組み合わせだから生理的に使いたくない。でももしかしたら文脈的にベストなのかもしれない。絶対できれば使いたくないけど、できるだけ文脈的にベストな方を選びたい、でも色が気になって冷静に見れない。でもこんなこと絶対意味不明すぎて言えない。目を細くしてみたらフラットに無色に見えるかもしれない。見れない。印刷したら新鮮に見れるかもしれない。見れない。印刷した紙を逆さまにしたら見れるかもしれない。見れない。濡らしたら見れるかもしれない。見れない。庭で光を当てながらみたら見れるかもしれない。私はいったいなにをしているんだろう


という巨大迷路に入っていった。闇!


共感覚かつ文を書く仕事をしている人がいたら心の底から聞きたい。

巨乳な人が、「私が巨乳なこと抜きにして内面をみて!」
と思ったり、
お金持ちの人が、「俺の年収じゃなく俺自身を愛して!」
と思ったり、
するかは知らんけどそんな感じで、

文章の、色を抜いて文章自体を読みたい!のときどうやってやればいいですか?

という葛藤の答えがでないまま、散々迷惑をおかけしながら、
名曲が生まれました。



幾多のメール往復と困難を乗り越えた新曲。レコード大賞新人賞、作詞作曲賞、大賞、総なめ、もう一度聞いてください。

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名曲!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


もう最近はこの葛藤に慣れて来て色がついていてもそれを超越して読む能力を身につけた気がするけど、世の中に売り物としてでている文章はすべてあらゆるやり取りや偶然や意図や作戦や思いで形になっているんだというあたりまえのことに気付きました。そんな名曲みてください



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