noteに文章を載せ始めて、
（つまりエッセイを書き始めて）たぶん4年くらい。

これまでは、読み終わったあと「え今のなんの話だった？！」と宙に話しかけてしまうような、ドアをあけたら誰もいないような、
つまり「レポート/主張」みたいな首都の裏側の海岸で消える泡、みたいな、ものを書こうとしてきたんだけど。今回は、たぶん最初で最後となる、そういうの全部無視して事実を伝えることだけを目的とする「レポート」的なものをここに書き残して置こうと思います。

なぜなら、私と似た人がいるか知りたいから。
はい、では、以下そのレポートです。どうぞ。

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私の共感覚

まず、私は共感覚を持っています。

共感覚とは。（wikipediaより引用）
共感覚（きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia）は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。

私の場合は、すべての文字に、色がついて見えます。
それは物心ついたときからずっとそうで、人類全員がそうだと思い込んでた。だけど19歳の時、友人たちとの会話の中で「好きな数字」の話になり、「４」と答えたわたしが、理由として「色味が好きだから」と続けたとき、友達の一人が「え？それ、共感覚。全く同じこと言ってる人、ゴールデン街で会った」と教えてくれたことで、はじめてその性質を知った感じである。

たとえば【まず、すべての文字に】の場合…
「まず」の「ま」は、透明感のあるオレンジ、「ず」は紫がかった青、「すべて」の「す」は秋の抜ける青空の青に近く、「べ」はビーツの赤紫、「て」は明るい将棋盤の薄肌色、「の」は黒に近い透明、「文字」の「文」は黒っぽい青で「字」は黒が強い灰色、「に」は蛍光ぽい緑。

それはどんなフォントでも、数字でも英語でも。
木の看板でも電光掲示板でもマグカップに書かれた文字でも砂に書かれた文字でも。すべて。
（ちなみに、件のゴールデン街のママに後日会いにいったら、彼女と私の数字への色の認識は全く同じだった。４はピンク、５は赤、３は黄色、７はオレンジ、など。この認識が、私と違う人もいる。）

共感覚の弊害

そんな私に、弊害があるとすれば、記憶方法だ。
まず、時間や曜日、人の名前など、まず色味で頭にインプットするので、似た色味の情報と混同することがある。

自分のその性質の危険性を知ってからは常に、約束の日時などは速攻なにがなんでもメモするようにしてるけど…稀にそれができない状況で約束をしてしまった場合「青と緑っぽい日にちの、ピンクぽい時間」と色で覚えてる。すると、「青と緑っぽい」「ピンクぽい」だけが頭に残っている場合、
青と緑っぽいのは数字でいうと「27日」で、曜日でいうと「水木」でピンクは「4」がつく日なので、あれ、これ、数字か曜日どっちで覚えたっけ？！となってまじで混乱することがある。どういうことかというと…たとえば、27日が金曜で、24日が水曜、みたいな場合。どっちもありうる。どっちも青で緑で暖色。いや、どういうことかというと…の答えになってないわ。書けば書くほどわかんないわ。

続けます。人の苗字もそう。緑とか青っぽい名前の人とかで混乱することがとくに多い。（というか今気づいた。緑とか青は、いろいろな種類がある。ピンクや赤にみえる字はそんな種類がないから間違えない）あーあの子、青っぽい名前ってことは覚えてるんだけど…えー「ゆか」か「後藤」か…そもそも青は苗字か？名前か？みたいに完全に迷う。そういうときは、「ねえねえ、友達になんて呼ばれてる？」と、あたかもニックネームだけ聞くふりをして名前を聞く。それで、聞きたてのニックネームで呼ぶ。

もう１つ弊害？のようなものがあるとすれば、「字面の色味が気に入らないものが許せない」ということ。私の場合エッセイの連載で担当編集氏とやりとりするときとか、たとえば日本語の意味的に「◎◎」という単語に変えた方が分かりやすいですよと提案されても、その文字の色味が文の中でどうしても違和感があるとそれを許せない。説明の仕方によってはただのわがままみたいになるから注意が必要かもです。私の場合は、誠実に文章を良くしようとしてくれている相手に対して「色味が…」という自分だけの感覚押し通したくなかったので、日本語の意味的な理由を付け足してた。

もしかしてこれも共感覚なのか

でね。今までは、ずっと自分のこと、文字に色がついて見えるだけの共感覚だって思ってた。昨日まで。なのだけど昨日友達と話す中で、あれわたしの認識って文字に対してだけでじゃなく、なんだか、他にも特異的なものがある気が、これも共感覚に繋がっているのか？と思ったので書き残したい。

というのも。わたし「一年」「年齢」の認識も、視覚でやってる。

まず、一年。
何月にこういうことがあるな、という未来の予定をイメージするときとか、
何月にこういうことがあったな、という過去の出来事をイメージするときとか、あの子は何月生まれ、とか。とにかくそれが「何月」かどうか、あと、春ごろか夏頃か、とか、季節を思い浮かべる時、つまり、一年のなかでの位置を意識する時、私の頭には必ず、この図があります。（以下、一年の図）

とにかく、この図のどの辺か、で、すべて記憶してる。なので、見たらわかるけど、12月と8月がすごい長くて567が短かったり。だから８月真ん中のちょうど半年後が大晦日の認識だったり、何ヶ月後、とかの計算にバグが多い。

次。年齢。
何歳の時こういうことがあった、とか。
何歳の時こういうことしたい、とか。
あの人は何歳だとか、とにかくそれが「何歳」かを考える時、私の頭には常にこの図がある。（以下、年齢の図）

「一年の図」と同様に「年齢の図」も、昨日うまれてはじめて頭の中の図を紙に、かなり厳密に落とし込んでみたのだけど、特に年齢の図はおどろいた。今まで気づかなかったんだけど、なぜか年代によって長さの認識が違う。特に、なぜか30代に関しては表示軸が、横…になってる。これわたし小さい時からずっとこの図が頭にあったんだよな。だからか、50-60歳とかは一箇所でぐちゃぐちゃ、7.8.90歳とかも、わりと曖昧かも。小さい時にはこの辺遠かったからかな。

ちなみにこの「年齢の図」に関しては、この図のように真上から見てるというより、自分の年齢の場所から見てる感じ。つまり大きなひまわり畑の迷路の中みたいな。伝わるだろうか…

もしかして音もなのか

でさ、ここまでは昨日までに気づいたことなんだけど、今日、最新でもう一つ、気づいてしまったことがあるんですよ。それは、わたし「音もなのかもしれない」ということ。冒頭の共感覚の説明おぼえてます？

共感覚とは。（wikipediaより引用）
共感覚（きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synæsthesia）は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。

そう、文字だけじゃなくて、音に色を感じる人もいるんだけど、私は、今までそれは自分に関係ないと思ってたんだけど、かすかに関係ある気がしてきたのです。なぜかというと。

私この数ヶ月かなり熱を込めて小説を書いてるんだけど、そこで、「従来の擬音を許せない瞬間が多い」と気づいたのです。どういうことかというと。たとえば濡れたティッシュみたいなもので窓を拭く音。これ本来なら「キュッキュッ」みたいなことになると思うのだけど、私の中でこの音に「キュッキュ」は許せなくて、好みとかの問題を超越して、とにかく許せなくて、その場合どちらかというと「くゆ、くゆ」とかが近い。今までこれ無意識にやってたんだけど、こういう自分なりの擬音を考えるとき、頭の中で何が起こっているのか今日はじめて考えてみた。すると、どうなってるかというと。まず音を想像して、その音の色味を想像して、その色味に近いものをあてはめてる、ということがわかった。で、音の色味的に「キュ」があまりにかけ離れていてつらい。みたいなことだった。

と、考えると。たしかに、音楽を聞いていても、色味自体は認識としてある。ただそれが、文字に感じるほど強くないだけで。

記憶はドローン

あと、もうこうなったら、関係あるかもしれないもの全部載せとくね。
わたし、基本的に、記憶がドローンタイプです。というのも、昨日友達と「過去のセックスを思い出す時、その映像に自分はでてくるか？」という話になった時、わたしは完全に、自分が出てくると答えた。部屋の上の端っこくらいのカメラから自分たちを撮ってるような映像。ちなみに友達二人は、相手しか写ってない映像。つまり自分からのハメ撮り目線でした。あまりに気になってアンケート取ったのが以下。

意外と接戦。（友人曰く私のフォロワーが偏ってる説もあるのか？）
でも、え、待って、もしや、セックスだけじゃなく、そもそもさ、記憶の保存映像…みんな、ばらばら？！え、これ、これってもしかして、このアンケートでドローンタイプの人、共感覚関係ある？！とか、色々考えてしまい、先にわたしのことを発表しておきます。

私の場合、全記憶が基本的にドローン。
「大学のこと思い出す」という場合なんて、メインストリートから標高50メートルくらい？のところからのドローン撮影みたいな映像でまず大学が現れる。小さい時階段から、妹と落ちた記憶も、妹を抱きかかえるわたしがごろごろ落ちてる映像。ちなみにリアルハメ撮りセックスをしている記憶に関してはハメ撮りをしている自分たちを、ドローン撮影した映像に仕上がってます。マトリョーシカ〜〜


まあそんな感じですよ。みんなはどう？ツイッターでもコメントでも、私も！みたいなことあったら教えて欲しいよ。そのみんなのツイートを眺めてる、明日以降の私自身を、天井隅のカメラ視点で観察している様子が今まさに浮かんだよ。

またなにか発見したら言います。おやすみ。