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知らない人からひどい仕打ちを受ける人、うけない人。

知らない人から親切にされることが多いし、知らない人から感じ悪い態度を取られることが滅多にない。

去年から名古屋にいるから?田舎だから?
いや、東京にいるときからしばらくそうだった。そして、それがなぜなのか、答えにたどり着いたから蝉の耳かいくぐって君の耳に届くといいな。

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気づいたのは、先月のある日。その日わたしは不思議なほどに感じの悪い知らないたちから、感じの悪い仕打ちを受け倒した。
車は横入りされお礼ハザードもたかれず、自分がいれてほしい車線には頑なにいれてもらえず。トイザラスではうちの子が落としたおもちゃが当たりそうになったことを延々嫌味を言われ、ベビザラスではうちの子からおもちゃを奪う子の親が一貫して見て見ぬ振り。近年稀に見る感じ悪い人たちのラッシュで疲れ果てながらの帰り道。わたしは気づいた。

これ、たまたま感じ悪さのスコールに出くわした「不運」なんかじゃ、ないんじゃないか?と。わたしはこの日約4年ぶりのまともな生理前だった。(妊娠出産が立て続けで正常のホルモンバランスでの生理がかなり久々だった)

つまり生理前のあの独特の感じも、4年ぶりだったのだ。
生理前とは、かさぶた剥がされ状態だ。全神経がひりひり過敏であり視覚嗅覚聴覚、どこから受け取った情報も血を噴出すようにイライラさせてくる。

そうか、わたしは、イライラしていたから、周りの人もわたしに意地悪くあたってきたのか!と思った。が違った。正確にはわたしはその日、イライラしていなかったのだ。イライラを押し殺そうと、感情を抑えに抑えて1日を過ごし、極端に冷静さを保とうと努めていた。爆発しないように、慎重に。はたからみたらそれは、よろこびもイラつきも悲しみもあまり感じない、まるで道端にころがるただの石のように見えたのではないか。だから、あんなにも、コロコロ蹴られるような仕打ちをうけたのではないだろうか説。これを海外の格言直訳した風に言うと

"もしも道端にころがる石に感情があったなら、多くのひとはむやみに石を蹴らないだろう。"

である。
ふりかえると普段のわたしはかなり感情的だ。面白いひとがいれば吹き出し、運転中も入りたそうなひとがいれば味方ですよという笑顔で「どーぞーー」と口で表すし、車線に入れてもらいたいときはごく不安そうな表情を浮かべ「いれてー(涙)!」とアピール。ベビザラスで他の子がいれば先手で挨拶し、おもちゃが少しでもあたりそうになれば泣きそうに謝る。タクシーに乗れば大物司会者レベルでリアクションし話を聞き続ける。どっからどうみても感情多すぎのひとだ。

そうして過ごしてると、ひとりでタクシーに乗ってるときたいていおまけしてもらえる。車線にはいつも速攻いれてもらえるし、子供を連れてないときすらスタバの順番を譲られたり、飲食店では規定量以上のおまけもよくもらう。電車でぶつかられたら過剰に謝られるし、舌打ちとか、しばらくされたことない。

ちなみにいつも機嫌がいいわけでなく、イライラも惜しみなく発揮する。イライラしてるときはとことんイライラしてるので、そもそも他人が寄ってもこないのかも。あの日わたしは生理前の莫大なイライラを恐れ逆に冷静でいようとしすぎたことで、「わたしにかんじ悪くしてください!」なフリーハグならぬフリー感じ悪さ、大歓迎してしまったのだ。

という説を立証するためそれから3回の生理前にわたしは、感情を殺さずとことんイライラしてやった。すると、まじでただのイラつく厄介なBBA扱いで嫌味など言われない。もしも知らない人からひどい仕打ちをうけたら、眉毛をへの字にして泣きそうなショック顔をしてみてほしい。それで、すこしその人の心を傷つけることができるはずだよ!

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