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【不安にさせて】なぜメンヘラは顔が命なのか【ごめんよ、ベイベー】



<<これは2024年2月スタート「メンヘラハッピーホーム2024」の記事です>>
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※これは、cakesで2016年から連載された「メンヘラ・ハッピー・ホーム」の過去記事に【2024現在のSUISUIからの新解釈ミニエッセイ】が追加されているアップサイクル連載です(記事最後に追記部分があります)。あの頃「脱メンヘラした!」とか言ってほんとすいませんでした!逆に今こそこの連載を一緒に読んで、再生しあって考えていこうよ!お付き合いください。



毎日のように、2歳の息子と、ほぼふたりきりでふたりだけの思い出をつくっている。

子供は素直だ。
自分の行きたい場所や、やりたいことや見たい物、して欲しいことをどん欲に求める。その願望が叶わないと時に、泣き叫んだりギャーーーーと発狂したりする。

求めるものが、愛が、いますぐリアルにその手に欲しい。

……ここまで読んで勘のいい読者はお気づきだろうが、息子をみていると私は「こいつ昔のわたしかよ」という気持ちになるのである。
2歳児を知ることはメンヘラを知ること。
1歳半を過ぎた頃から息子は自我をムクムクと表すようになった。そんな彼に接していると、まさに私は何度も、メンヘラ女子と付き合うメンヘラホイホイのような気持ちになり、元メンヘラ当事者としてではない”別の角度”からメンヘラをとらえることができたのである。

今までのメンヘラ学が大学レベルとすると、育児での教えはメンヘラ大学院。「メンヘラのことが知りたい? それならボクと遊べ」という、我が子による日々の実技授業。

ご入学おめでとうございます!これ読むだけでアナタも即効、博士号だよーーー!!!!

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たとえばベビざらスで、もうそろそろ帰らないといけない時間に帰ろうとうながすと息子が「いやっ!!!」と主張することがある。

「やだ!」「もっと遊ぶ!」「これ欲しい!」「買って!」「買って!」「帰らない!」「帰らない!」「帰らない!」

こういう子はうちだけではなく、あらゆるショッピングモールに存在し、1ベビざらスに5発狂は軽く起こっている。

これはメンヘラ行動学の1つ、『ずっとこのままでいさせて』と完全に一致です。

たとえば2人きりで過ごしている時のこのパターン。

彼氏「仕事に行かないと」
メンヘラ女「やだ。仕事行ったら死んじゃう」

これが、ずっとこのままでいさせて行動です。

ちなみに行動学における「行動」とはなんらかの“目的”があるものを指します。彼氏の話がつまらなくてわざとあくびをするのは、彼氏につまらないと気付かせる“目的”がある「行動」です。メンヘラ当事者の頃、私は自分が連呼する「帰らないで。ずっとこのままでいさせて」の“目的”は「ずっと一緒にいること」と思い込んでた。

でもベビざらスでの息子をみて、目的は別にあると気付けた。
目的は、ただ「愛されたい」。それだけ!

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