見出し画像

あなたの持つ最大の力とは何だ。鳴り響け、恥サイレン。


小さくなって一瞬で消えてしまいたいような、
恥ずかしい経験。

思い出すだけでも耐えられない。あのとき、私はなんであんなこと言ったんだろう、なんであんな態度とったんだろう、なんであんな風にしたんだろうなんで、あのとき、なんで、なんで、なんで、なんで、あああああああ!
恥!!!!!!!!!!!!!!!という恥ずかしい体験。


レベルは違えど誰にだってある。
その恥のなかのひとつをふっと思い出す瞬間は、ひとりのときじゃなく外出中にもおき、私の場合は運転中が多い。

ものすごい鮮明に脈絡も無く
そんなことを思い出したとき、わたしはいつも、その恥を消し去ろうと「ああああああああああああああああああ」と声を出してしまう。

頭のなかの恥をかきけすために口で鳴らすサイレン。
これを恥サイレンと呼ぶ。(私が、私のなかで、な。)


恥サイレンは結構発動する。
すぐに消し去りたいしその頭の映像から逃げたいけど、
自分の頭のなかに浮かんでることだから走って逃げるわけにもいかんしどうしようもない!でもこの瞬間このいま思い浮かべちゃった0.2秒さえも、やっぱり、耐えられない!の極みとして、その想像を音で一気にさあぁっとかき消すために自主的に、一瞬で、突発的に、鳴らしてしまうサイレン。そんな恥サイレン、鳴らした事ないですか?


それを鳴らすと脳がリセットされる。
よしっ、と別の事を考えられる。
ただし人混みの中でこの恥サイレンが発動すると人前で発動をしてしまったことによる恥、という、恥の連鎖が起こる。カオスだ。

たとえば私が思い出せる恥のひとつは、社会人生活1年目のときに、上京して来たばかりで、東京の人たちに負けちゃダメだと全方位を敵対視していた頃、無理をして自分をかなり盛りつつ虚勢を張りまくり偽っていた頃に、なぜか社内でMISIAを歌った事。あとは飲み会で、彼氏のスペック自慢をし続けた事。

こんな、あまりにも些細な事なのに、雪崩の様にとまらないでわたしの頭を真っ白にさせる。




今朝BS日テレでアンパンマンを見ていたら、
めずらしく、カレーパンマンが率先してバイキンマンに攻撃していた。

どんな攻撃をするのかと思ったら、カレーを口からだしてバイキンマンにかけつづけて、バイキンマンが「熱い!」と言う。カレーがなくなったら、鍋に入ったカレーを鍋ごと抱えてごくごく飲み、「よしこれで元気がでた!」とまたバイキンマンにカレーをかけにいった。


これをみたとき、わたしは、
ああ、人は、自分の持っているベスト、で戦うしかないのだな。と感じた。
カレーパンマンにとって、自分の持てる技のマックスが、「カレーを飲み、それを吹きかける」ということだったのだ。でも、それはバイキンマンに効いている。熱い!熱い〜〜〜!と叫ぶバイキン。

自分の最大の技で誇らしく、どうどうと、戦うカレーパンマン。


一方、
わたしの場合はどうだろう、
わたしのなかで、最も力となるものって、技って、なんだろう、とふと考えた。脳がもっとも激しく作用する、力になる、動きをうむ、わんわんと熱量を高ぶらせる、そんなものって、最大のものって、なんだろう。


そして思った。それこそ「恥」ではないか?と。
サイレンを鳴らすほど強い攻撃を、ときに自分自身に浴びせてくる恥。
いうなれば
いまcakesでしている連載だって(https://cakes.mu/series/3608
ずっと恥だと思っていたことに価値を感じ、いや恥ではないこれは価値、と説き伏せて解放しようと発動した力が為す。


恥ほどの着火材はないのかも!!!!!!!!!ということで、
いまこれを書きながら眉毛そめてたら20分経っちゃって眉毛また金髪になっちゃったわ恥〜


------------------------------------------------------------------------
【2016年1月からスタート!】
【いま、cakesで連載してます!!!!!】

メンヘラ・ハッピー・ホーム スイスイ
初回→https://cakes.mu/posts/11878

2話→https://cakes.mu/posts/11879

(さっき公開!)
最新話→https://cakes.mu/posts/12009

------------------------------------------------------------------------



サポートしようと思ってくれてありがとうございます!どちらかというとサポートよりメンバーシップ入会がお得でおすすめです!届いた全部のお悩み相談に答えていて、過去記事読み放題『君の日常と混浴したい』(月600円)も読めるSUISUI CLUB〈メンバーシップ〉の欄からどうぞ!