（※これは出産前に書いていたものでした。数日後に産んでました。今読んだらついていけないところもあるけど、産前の自分からの手紙のように、そのまま公開します）

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いま妊娠39週くらいなので来週くらいには二人目を出産している。今を"正産期"(いつうまれてもいい時期という意味)と呼ぶ。

この頃というのはなにかに似てると思ったら「夢の中でみる遊園地」と似てる。夢ならではの現実味なさ、浮遊感、そこにプラスの遊園地の持つファンタジー感、いいこと起こる感、もしくはとんでもない悪い事が起こる感。夢のなかだから、観覧車の脇から急に銃を向けられるかもしれない！夕方だったのに急に夜になりマシュマロみたいな柔らかい光る何かに追いかけられるかもしれない、死んだ人が現れるかもしれない、何が起こるかわからない！でも、何かは確実に起こる！何も起こらないで終わる夢なんてないから！でもそれが嫌なことでもいいことでも、夢だし遊園地だし結局無敵！感。
生臭さと無縁。

"正産期"も、いつ何が起こるかわからない！し、急に陣痛がくるかもしれない破水するかもしれないとんでもなく良い事や悪い事が起こるかもしれない。でも結局生命に関する「何かが起こる！何かが確実に！」という部分が絶対的で、非日常な、ファンタジーな、何かに包まれている無敵感が常にあってやはり二者はそっくり！

チョコか銃弾か匂いか音楽か、何が飛び出してくるかわからない銃が
24時間こめかみに向けられている感、ファンタジーな、命がけ体制
（24のジャックバウアーにファンタジーを降りかけたような状態なので【ファンタジーバウアー】と呼びます仮に。）が止まりません。

こんなドキドキする事は実際には滅多にない。
私がもしも先日のオスカーにノミネートされてたら、「選ばれる」か、「選ばれない」のどちらかの出来事が起こっただろうからこの場合もファンタジーバウアーかも。



大好きな片思いの相手がいてデート前だったら、
デートにて「ある意味成功！」か「ある意味失敗！」などちらかの何かが起こるだろうからそれもファンタジーバウアー。

そんな
何かが起こる前の、危険な幸福な予感に満ちてる人は、美しい！



産んだあともそう居たいものだけど、それって結局、自分から何かしら【夢みたいな何か】に挑戦するっていう事なのか。



いつもの自分から外出して
マシュマロみたいな甘く楽しく毒みたいな色の夢みたいな罠みたいな賭けみたいな何かを見つけて、入場して、何かに乗ってみたりして楽しんで、時にハラハラできるような、見た事ない場所のチケットを持ってゲートを潜るということは、いくつになっても必要ですね。

それが不倫でも転職でも旅でも珍しい人とのお茶でも何かに応募する事でも
突然の路上ライブでも多いに恥をかくような何かでも。家でできることでもなんでも。

さぁ、敵に狙われるかもしれないけど罠を潜って抜け出そう！
ドレスが破れても！誰かに笑われても！
大勢の、民衆に、指をさされても！



ファンタジーな危険に晒されよう！



いつだってキブンは出産前夜！
ということでものすごく眠いのに我を奮い立たせクロネコヤマトにいってきます