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パーカッションが好き

こないだ好きな音はエレピとフルートとヴィブラフォンと書いたけど、もう一つ大事なものを忘れてた。ラテン・パーカッションだ。

あまりポピュラー音楽理論に詳しくないから、縦ノリだ横ノリだっていう言葉の正しい使い方は良く分からない。でも、僕が好きなパーカッションの入っている曲は確実にリズムが横に揺れているのが分かる。


チャカポコ系リズムの魅力

70年代ソウルの鍵はラテン・パーカッションが入ってリズムが横に揺れだしたこと。それはフリー・ソウル・シーンのエポックになった人気曲、アーチー・ベル「Tighteen Up」やジョニー・ブリストル「Hang On In There Baby」のグルーヴ感にも明らかだ。

橋本徹 編著:Suburbia Suite; Future Antiquesより

昔読んだサバービアのディスク・ガイドにこんなことが書いてあった。この表現が橋本徹さんオリジナルのものなのか、他の誰かの似たような表現を参考にしたのかは知らない。ただ、言っていること自体はとても腑に落ちる。

そう、ラテン・パーカッションが入るとリズムは途端に横に揺れるのだ。

これは何もソウル・ミュージックだけに限った話ではなく、どんな音楽でも同じ。日本人だと分かりやすいのはクレイジーケンバンドあたり。

ちなみに僕が昔から一番好きなパーカッション入りの曲がこれ。

ドイツのフランシー・ボラン(p)が朋友ケニー・クラーク(dr)、ジミー・ウッド(b)、ファッツ・サディ(perc)と1967年に吹き込んだアルバムから、ロシア民謡「黒い瞳」の超絶技巧によるジャズ・アレンジ。メンバー全員キレキレの演奏だけど、この雰囲気はやっぱりサディのパーカッションが入ってこそであって、単なるピアノ・トリオだけではこうはならない。

コンガやボンゴのチャカポコは、聴いていると自然に楽しい気持ちになる。

あこがれのパーカッション

そんなこんなでパーカス入りの曲が好きなので、たまに見に行くライブなんかでドラム・セットのほかにパーカッション・セットがあって、専属のパーカッショニストがメンバーにいると、とてもテンションが上がる。

そういうときは、もうほとんどパーカッションだけ見てるといっても過言ではない。コンガやボンゴなんかの皮モノはもちろん、トライアングルやウィンドチャイムなんかの金モノ系なんかもめちゃくちゃ好き。

映像作品であるものとしては、このピチカート・ファイブのラストセッションでパーカッションを担当してる猫沢エミさんがめちゃくちゃカッコいいんだけど、あいにくyoutubeにはなかった(昔はあった気がするから、著作権違反で消えたのかも?)。

自分で叩けるなら叩きたいところだけど、残念ながらそこまでのリズム感はないので、もっぱら見てるだけ。パーカッショニストは憧れの存在。だからこそ自室のTR-8でTR-727の音を再現できるのはとても嬉しい。

ソウル関連の自作コンピを作ってみた

で今回の記事と関係があるのかないのか、久しぶりにレアグルーヴ~フリーソウル方面の自作コンピを作ってみた。今回の選曲は過去史上もっとも70年代ノーザン・ソウル~レアグルーヴ寄り。心地よいカッティング・ギターの上でエレピとパーカッションが揺れてる曲が多め。

ちなみに自作コンピってのは僕が前から使ってる表現で、原則ミックスしてないオリジナルの選曲集のこと。

作り方はPCが主流になって以降の(ライブ・ミックスではない)ミックスCDと同じなので、曲間の間や音量なんかはめちゃくちゃ気にしてるし、必要があればアナログレコードを軽くリマスタリングしたり、曲をある程度エディットしたりもするけど、聴き手にはそういう裏側の努力を感じさせずごく自然体で聴かせるもの。簡単に言えば、小学生の頃に作ってたオリジナル・テープの進化系だね。

前はmixcloudにアップしてたんだけど、最近仕様が変わって有料プランでないとアップできなくなったんで、この間からHearthisっていう似たようなプラットフォームに移ってみてる。よく操作分からないけど。。。


自作コンピ論については今度また改めて書こうと思うけど、とりあえず今夜のところはこの辺で。ではでは。


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