「1/5万」の犠牲者

過日の皆実高校の同窓会で、思わぬものを目撃した。
くだんの「抽選券」を持つ男、だ。(笑)

カープ球団がチケット販売の混乱を避けるために、今年になって新規採用した抽選券システム。
その抽選券を手に入れながらチケット購入権を得られなかった「犠牲者」のひとりが、同じテーブルのすぐ目の前にいたという…。

考えてみれば、抽選券を手にしたと言われる約4万人のうちで、チケット購入権を得たのはたったの2100人。ほとんどは抽選漏れすることが約束されていたわけで、当日、門前払いを食った1万人も合わせれば被害者は約5万人前後のはず。
ならば、あの日あのリーガロイヤルの会場に集った600人の有朋会員の中にも、被害者は相当数いたことだろう。

それにしても、半年も前のただの紙切れを未だ肌身離さず携行しているとは…(笑)

夜明け前にはゲートに並び抽選券を手に入れながら、チケットを買う権利すらもらえなかったと半泣き、半笑いで訴えた同級生。

「抽選券もらったら、砂かぶり席にまわされてのお。そこからはゲートはすぐじゃーや。腹立つじゃろ、みんなまた割りこんで並んどったーや」

そしてそこには整理すべきスタッフもいなかったという…。

よほど悔しかったのだろう。よほど腹が煮えくり返ったのだろう。

「その怒り、その憤りを、同級生であるわしが本にしちゃったで」と、拙著「ズムスタ、本日も満員御礼!」を贈呈して差し上げたかったが、手持ちの2冊はちょいと前に別の同級生がご購入されて品切れ。

いやはや、つくづく運のないヤツなのだった(笑)


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