見出し画像

1月6日(木)

3時半に目覚める。寒の入りから、たしかに寒さの次元がちがってきた。異常気象がいわれてひさしく、そもそも世界規模で人類の感性が異常になっているなか、気候が暦どおりにあってくれるという不思議な安心感がわく。
床から出られず、グズグズしているうちに二度寝してしまった。

夢に面白い夢と、なんのこっちゃの夢あり。またストーリーのディテールをはっきり覚えているもの(意識が気に入ったということだろう)と、きのうの仮眠中のようにバラバラな記憶が雲散霧消してしまうものもある。けさというか丑三つ時の夢は前者で「いとおかし」な夢だった。
友人の妹と結婚するかな、な展開になったのだ。自分はチョンガーになってしまったらしく、それらしい女性と会えるところにいた。ふたりのおばさんとセックスした。最初の方はイマイチ。つぎの方はイチコロ。どちらも対象外だった。そこに友人の妹が登場した。もう別次元の美貌と存在感で、もう勝手に結婚することにした。さっそくお手合わせを願ったが、途中で寸止めされた。彼女は英会話をマスターするのが第一の目標で、つぎが帝国ホテルでのセックスだという。僕はどっちかと訊くから、迷わず帝国ホテルでのセックスだと正直に答えた。彼女も結婚には納得してくれたが、問題は細君が納得してくれるかだった。(細君は夢の中では母親か姉のような存在だった)とにかく見合い会場のようなところからトンズラすることにした。大河のようなところを渡ると、後ろから怒り心頭のおばさんたちが罵声を浴びせてきた。妹は大回りして泳いで対岸で落ち合った。(このパターンは、ぬいぐるみを売って逃げたときと同じだ)とりあえず彼女の家に向かった。道すがら、彼女の生活ぶりを聞く。季節によってアルバイトを変えながら生活しているという。「ノマドランドのような生活だね」というと、映画は見ていないという。ビル街の小路を入った下町のようなところが彼女のベースだった。工場の管理人室のところに入って着替えをした。そこで毎日計量をして健康管理に気を使っているようだ。一足先に家に行くと、彼女の母親がいた。それなりに老けてしいたが、鳶色の目が印象的な魅力的な女性で「まだいけますよ」なんて冗談めかしてお上手を言った。そこはタバコ屋が店頭にある古い商店のようなつくりで、横に縁台があった。それが現実への通路になったか、ここで目覚めた。
こうして記録してみると、面白くはあったが、なんのこっちゃな夢でもあった。

朝のネットニュースにキアヌ・リーブスの話題があって、あらためてウィキで彼のことを調べてみた。するとキアヌ・リーブスは「帝国ホテルが大のお気に入りである」とあった。せこい内容とはいえ、また夢が現実を先取りしていて驚く。

前年の大晦日になんとか終えた「8月6日のバット」の校正をもとに修正・加筆をはじめた。年始のバタバタや体調やなんかで腰を据えられず、やっと作業ができるようになった。またしばらく楽しみと労苦がないまぜの創作の旅がつづく。

「8月6日のバット」校正原稿

インスタグラムに昔の知人からメッセージが入っていた。かつてジャズ喫茶「ロジェ」にたむろして一緒に遊んでいた同年のUが年末に死んだと。ガンで闘病していたのは知っていたが、SNSの投稿を見る限り元気そうだったので茫然とする。来月に偲ぶ会を開くという。担任の先生の偲ぶ会を企画しようかと思った矢先。偲び偲ばれお別れしていくお年頃か。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?